サインについて(有益度★)

 皆さんはサインありますか?

 私は割と最近までありませんでした。

 書籍化決まって、ペンネーム決めて、そこからしばらく経ってもそこにリソースを割こうという発想はなかったです。

 本出るんだよねって友達に話した時に「サインちょうだい」って言われて、そこではじめてサインって必要なのかなと。

 別に書店には並ばないですよね。ド新人の初版本のサインなんて。だからあくまで友達とか親兄弟に書いてあげる用なんですが、せっかくだからということで色々と考えてみました。

(ちなみに両親にはまだデビューすることを話していません)


・自力デザイン

 私は大学で近世文学を専攻していて崩し字が好きだったのと、リスペクトしている作家さんが縦書き漢字サインだったので、とりあえず崩し字ベースでやってみようと幾つか考案したんですが……なんかちゃうなと。

 なんかちゃうんですよ。バランスというか。

 試行錯誤の結果……自力では無理であると。これはプロに頼んだ方がいい、という結論に達しました。


・他力デザイン

 サインのデザインをお願いできるデザイン事務所さんというのが幾つかあるんですが、私が選んだのは【サインの達人】というサービスです。

 正直そんなに迷うほどサインデザインサービスというのは数がありませんので、まぁ予算とサービス内容で比較して決めてしまっていいと思います。

 私が頼んだプランは14800円で6デザインを著作権ごと買い取れるタイプですね。

 6個くらいもらえればどれか一個はピンとくるのもあるでしょってことで。

 著作権買い取りってどういうことかというと、買い取らないとあくまで借りているという立場になるのでそれはちょっと嫌かなと。


 もちろんリクエストができるんですが、やはり初志貫徹「縦書き漢字系! ギリ読めるやつ!」をメインにしてもらいました。

 オシャレだけど全然読めないとか、めっちゃ書きやすくてシンプルとか、色々頼めます。

 ただ、縦書き漢字だけで6パターンも作るの無理よってことだったらしくて、アルファベットシンプルタイプとか色々もらいましたが、やっぱり縦書き漢字系サインを採用することにしました。

 練習用の動画とか練習シートのPDFも一緒に送ってもらえます。


 しかし、デザイン自体は気に入っているんですが、思いのほか難しくて全然上手に書けないんですよねぇ。

 私のようにペンネームを公募に出す度にサイコロ振って決めるようなタイプではなく、このペンネームで一生いくのだ、これでプロデビューして世に出るのだという方はサインを作ってみるのもいいかもしれませんね。


 いつか読者の皆さまの書棚に私のサイン本が並ぶ日を夢見て、練習しておきます。



 さて、話題変わるようで変わらないサインの話がもう一つ。

 私、好きな作家さんのサイン本は一作は手元に置いておきたいと思うタイプでして。

 コレクターという程ではないんですが、そこそこの数のサイン本を所有しております。

 中でも気に入っているものを幾つか自慢させてください。


 ・山田風太郎先生『幻燈辻馬車』

 やはり既にお亡くなりになっている方で今なお人気がある作家さんの署名本というのはなかなか出回らないので入手が困難でした。

 山田風太郎先生が他の方に贈られた署名本が、贈られた側の方も亡くなって、ご遺族が遺品整理で古書店に持ち込んで並ぶというパターンがありまして、それでなんとか入手したのですが……かなりの金額でした。

 贈られた側も剣術の師範の有名な方というのもあったと思います。


 ・森見登美彦先生『夜行』

 生まれてはじめて作家さんのサイン会というのに行ったのが森見先生のサイン会でした。為書きで自分の名前を目の前で書いてもらえたというのは感動しましたね。

 他にも何冊か所有していまして『四畳半タイムマシンブルース』のサイン本も最近買いました。


 他にも入手に苦労したサイン本というのは色々ありますが長くなってきたので今回はここまでにしておきます。

(昨日、西尾維新先生の新刊のサイン本を買えたので今日はこのテーマで書いてみました)

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