第9話 水着回
私は温水プールに来ていた。夏本番まであと少し、待ちきれず。温水プールに来てしまいました。
『赤のビキニは勝利の印!!!』
などと思いながら、赤色のビキニを着ていました。輝夜さんは白のワンピースです。
「白花は水着は着ないの?」
「姉ちゃんはひ弱だとか、男娘は上も隠さないと、とか。余分なことを言うでしょう」
私の普段の行いが白花をグレさせたようです。ほって置いてプールを楽しみましょう。
「うふふふ」
「輝夜さん、どうしたのですか?」
「ここで、クラーケンが現れて、皆の水着をはぎ取ったりして……」
なんでしょう。この娘は、とても恐ろしい事を言い出します。ちなみに、私は炎の召喚しかできないので。水属性の怪物など関係ありません。
「クラーケンが現れたぞ!!1」
そんな事を思いながら小首を傾げていると。足下、十cm程のクラーケンが現れます。私が足で蹴っ飛ばすと赤くなって怒ります。
「輝夜さん、変なモノを召喚してはダメです」
すると……油断したのか、胸の赤いビキニがはぎ取られます。
「きゃーーー」
私は全力でクラーケンを蹴り飛ばします。クラーケンは水に戻り消えてしまいます。ここは早く、ビキニを回収して胸に着けます。
「うふふふ、楽しかったです」
私は楽しくありません。結局、輝夜さんには怒らず。私はブツブツ言って、プールの中に入ります。
温水プールの帰り道のことです。ファミレスに寄ることにしまいした。
「ジャンボ・ビザ・セット」
は?輝夜さんが妙な注文をします。それは四人前のピザセットです。私は普通にハンバーグとライスを頼みます。
「輝夜さん、私はそんなに食べられませんよ」
「はい?これは私が全部食べるのですけど……」
「姉ちゃん、この輝夜さん、ブラックホールの胃袋だよ」
我軍師の白花が解説します。どうやら、この輝夜さんは大食いの人のようです。
「ええ、恥ずかしいから、大きな声で言わないで下さい」
すると、輝夜さんはガツガツとジャンボ・ピザ・セットを食べ始めます。
私が関心していると。
「グレート・パフェを一つ」
これまた、ド、でかいパフェを頼みました。輝夜さんはグレート・パフェが届く頃にはジャンボ・ビザ・セットを食べ終えます。私もハンバーグを食べ終わると、バニラアイスを頼みます。
うんうん、確かにデザートもいいものです。
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