第7話『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』


「三人とも!すまなかった!」


「謝んなくていいっすよ!それに先輩のチ〇ポ紳士だったす……」


「チ〇ポが紳士ってどういう事?」


「そうデス!……なんなら今ここで続きを……」


「しないからな?!」


「ん」


「股間触んないで!?」


 ぐうぅ……。なぜこんなことに……!ちょっと積極的過ぎやしないかなぁキミたち!俺は心配ですよ!


「はぁ……。まぁ何はともあれ、俺はもう覚悟決めたからな。人に手を出すって事は、そう言う事だからな」


「へー」


「まぁ流石に今日のは悪かったから!何でも一つ言う事を今度聞いてやろう」


「ん?今何でもするって言ったっすよね?」


「言いまシタね」


「……言った」


 うーん、もしかして俺、悪手踏んだかなぁ……。みんなは軽々しくなんでもうするとか言っちゃいけないよ。ロクな目に会わないからね。いやマジで。


「恋人になるってのはもう言ったっすし……」


「あっそこ確定しちゃったんだ!?」


「じゃあ決まったっす!ウチと一緒にゲームしてもらうっすよ!」


「……そんなんでいいの?」


「そうデスね!一人一回って条件なら別デスけど……」


「いや!それでいい!うんうんそれにしよう!」


 危ない危ない……。何でもするはほんと禁句だな。さてと、じゃあ明日はゲームを買いに行って、宿題をやって……。ん、そう言えばこいつら宿題はどうなんだ?


「おい宿題は」


「……」


「……」


「一週間で完了……。ぶい」


 うーん、みたらしは偉いねぇ。お前ら二人は後でミッチリ勉強会な。せめて分かりやすく教えてやるからな。


「……。とりあえず明日ゲームを買いに行こう。話はそれからな」


「ハイ……」


「……っす」


「とりあえず今日はもう寝よ!じゃ電気消すからな!」


 ……。なんか来てるな。夜這いか?お?夜這いする気か?やめてくれよそう言うのは……。


「ムフフ……」


「何っ!?」


「うおぉぉぉっっ襲えっ」


「やめろぉっ!!」


「三人に勝てる訳ないだろ!」


「バカ野郎お前俺は勝つぞお前」


 ぬぅん!三人に負ける訳ないだろお前、十人でも負ける気しねぇ!吹っ飛べ!


「ウワーッ!」


「イヤーッ!」


「きゅう……」


「お前らが俺に!勝てる訳ないだろ!」


 俺はリルが持って来たベッドで寝るからな!誰も入って来るんじゃねぇぞ!


「ったく……」


 せめてちゃんと許可取ってくれよ……。いやまぁそれでもダメだけど。


「……なぁ」


「なんすか」


「お前らって……俺の事、好きなのか?」


「はい」


 ……。俺も好きだよ?三人の事が。里奈は可愛くて俺なんかの事を慕ってくれる好きだし、リルは可愛くて俺なんかに好きだって言ってくれるから好きだし、みたらしは可愛くて頑張っているから好きだ。


「……明日、ゲームを買いに行くついでになんかショッピングでもする?」


「行くっす」


「行きマス」


「……ん。頑張る……」


 ……。俺も頑張るとするかな……。

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