【日本のアニメの質、レンタルビデオ、ゲオの買い物】
10月になり、夏の猛暑が過ぎても蒸し暑い日が続く。
日中に30度を下回るようになったので俺は久しぶりに近所のゲオ通いを始めた。
(´ー`)
まず株の話から始めよう。
ゲオHDは、俺が22年3月時点で損切り利している。300株で6万円の損失だが、その後に買った双日(JFEか神戸製鋼だったかな?)によって大幅な含み益となっているので今日までのトータルリターンでは損失がない。
何度も繰り返すように、俺は自らが損切りした株に対して恨み言を述べたことは一度もない。むしろ彼らの経営の先行きを心配しているし、これからもお店通いを続けて経営について学ばせてもらおうと思っている。
株を損切りしたからと言って、その企業の悪口を書くのは三流投資家の典型だ。
【責任転嫁は、投資家として最もやってはいけないことだ】
(´ー`)
ゲオの買い物の話をしよう。
こんな話を始めたら読者から最初にこんな質問が来るのではないか。
・なぜゲオに行くのか?
・サブスク全盛の時代に、あえてレンタルDVDを借りるメリットは?
(´ー`)
俺はユーチューブの無料の映画チャンネルやアニメチャンネルも利用してるし、
同じく無料の「アベマ」でアニメを視聴もしている。それでもあえてレンタルDVD
やブルーレイも借りて視聴している。(漫画はほぼデジタル版に移行した)
端的に言うと「好きだから」だろう。理由は後で説明する。
最初に断っておくが、ゲオの決算によるとレンタル市場は主にアメリカのサブスクにの市場侵略によって完全に右肩下がりの売上となっている。斜陽産業だ。
現に店頭に行ってもレンタルビデオはほとんど利用されておらず、貸出されてない商品が増えている。お客の立場からしてもレンタルビデオ事業がまずいことがわかる。
ゲオは、中古家電(白物家電、スマホ、タブレット、ゲーム機)が主力商品であり、その他には衣服、バッグ、その他の生活雑貨、飲料、インスタント食品、歯ブラシから洗剤などドラッグストア同然の商品が並んでいる。これはゲオがレンタルビデオの売上減少を補うために事業の多角化を進めた結果だろう。
しかし、ゲオに立ち寄るお客はほとんどが中古家電が目当てか、あるいはゲオに併設しているであろうセカンドストリートでの買い物が目当てだろう。
俺のようにレンタルビデオを借りるために立ち寄る人はまずいないと見る。
ドラッグストア同然の商品が欲しいのならドラッグストアによればいいのだ。
ヤマダ電機もドラッグストア同然の商品の陳列をしているが理解に苦しむ。
ゲオHDの売上をけん引しているのは、セカストである。
セカストは、小売りリユース雑貨店で日本首位の実績を誇る。
(´ー`)
俺は好きだからレンタルDVDを借りると言った。
では、そのメリットはどこにあるのか? 順に説明しよう。
①サブスクを利用しないこと
(´ー`)……? 多くの人がこれに疑問を持つだろう。
世間の一般的な人の感覚なら、サブスク(Amazonプライムなら月額利用料500円か? Amazon以外の他のところも安いだろう。せいぜい2000円くらいか)を利用した方が、安くて大量の作品が見れるのだから、こいつはアホなのかと考えるだろう。実は全く違う。
FPの先生方がよく言うのだが、仮定の固定支出を見直す方法の最適解の一つに
「サブスク」「月額定額料金」を利用しないこと、とある。
定額と言えば、生命保険、損害保険がこれに当たる。経理がわかればこの仕組みが理解できるのだが、企業の側は「まずお金を顧客から大量に集め、その資金を使って事業を運営している」バフェット氏の言葉を借りれば、保険業とは最強の事業だ。
なぜなら、損害(支払い)が発生する前から無条件で顧客からお金を大量に集めることができるからだ。
お金は、売り掛けでは意味がない。手形では意味がない。
企業の口座へキャッシュとして入金してる状態が望ましい。
黒字倒産する会社の特徴は、このキャッシュが手元に入らないので倒産するのだ。
損益計算書では黒字だとしても、キャッシュフロー計算書を読むと状況が違うことがある。翌月の銀行への債務返済が間に合わないから倒産するのだ。
自分や家族の身の安全にかかわる「保険」の分野の支出は致し方ないのだが、
生保であれば貯蓄型ではなく掛け捨て、損保であれば火災保険、特約の地震保険
で最低限度の商品だけをつける。地震やがんを除いて特約は基本的に付与しないことが最適だ。
さて、アニメ、ドラマ、映画のためのサブスクは、我々の生命の安全に関連のない娯楽産業だ。娯楽においてのサブスクは大変に危険な支出となる。
企業(*´Д`)【たった500円で5,000作品が視聴できますよ~~】
問題点
①学生ならともかく、社会人はそもそも忙しくて観る暇がない。
②多くの人は契約してることを忘れている。
③作品の視聴は意外と疲れるので年中視聴する人はまずいない。
④視聴に飽きる時期がある。飽きる時期には他の趣味をやってる場合が多い。
⑤5000作品のうち、自分に合う作品が少ないはず。
①映画の場合、2時間前後の視聴時間が必要となる。
子育て中の夫婦、要介護の親がいる人などの場合は論外となるだろう。
社畜となってるリーマンが最も観る時間がないと思われる。
仕事中もPCを使ってる人間が、休みの日もPC画面で映画を観るのは辛いはずだ。
スマホで動画を観続ければブルーライトで眼精疲労となり、視力がどんどん落ちていくだろう。旅行が好きな人がサブスクに登録していたら最高に良い顧客だ。
②が、最もまずいパターンで、自分で解約しない限り毎月費用が発生する。
NTTを100株価って年間500円の配当を目指す者が、アマゾンのために
余計な500円を毎月払うだけで、NTT100株の年間配当はなかったことになる。
これは長期では大きな違いとなる。Amazonプライム便では通販利用時に速達便となる優位性があるが、最短でその日に受け取る必要のあるほどの商品があるのか、筆者には理解できない。またプライムだからと割引商品を無理に進められて余計な買い物をしていればAmazonの思うつぼだ。特に若い女性がこれに引っかかる。
50代くらいまでの若い女性の注文傾向に多いのが、夕食後、リラックスして
ベッドやソファに横になり、なんとなくAmazonのページを開いて注文をしてしまうことだ。リラックスしている時点で脳みそが溶けてる状態なのだ。この者どもは、新NISAを試す前に、まずはその無駄な支出を減らすべきだ。
Amazonのように月500円ならいいのだが、他のサイトでサブスクの契約料が仮に月1,000円を超えるなら膨大な支出と筆者は定義する。2,000円なら破産の危機とさえ深刻視する。筆者は資産運用の世界では100株買うのに50万を平気で使うわけだが、固定支出2,000円の増加には命の危険を感じる。
これは大げさではない。株の配当2,000円と、固定支出の増加2,000円では、
後者の方が100倍怖い。
【家計の固定支出を減らさないことには、資産運用の第一歩すら踏み出せてない。
運用とは家計における財務活動である。財務活動とは、まず余計な支出を最大限
に殺してから収入を増加させて成り立つものである】
③と④は、筆者が大学時代からずっと感じていることである。
筆者はアニメや洋画(戦争映画)が好きなのだが、1年通して観続けることはない。例えば家にこもりがちな寒い冬の時期など、視聴する時期はある程度決まってる。
⑤も問題だ。筆者のような30代の男が韓流ドラマを観ることはまずない。
ジャニーズが主演のドラマを観ることもまずない。若い女の子が昭和のやくざ映画や戦争映画を観ることがまずないことも同様。5,000作品とは、実は自分と全く縁のない作品が多数含まれているため、その数字に意味はない。
(*´Д`)
経営戦略を考えよう。サブスクリプションを提供する企業側は、クラウドだか
何だか知らんが、とあるサーバ上に大量の映画やドラマ作品を大量にアップしておく。著作権の関係で初期費用はすさまじいだろうが、利用者が勝手に増え続けてくれたら採算が確実に増える戦略となっている。利用者が視聴してなくても、契約さえしてくれたら問題ない。だから初回月は無料なのだ。
【視聴者は毎月サブスクを利用しなくても勝手に料金が取られるのだから】
【この商売形態はお客の顔が見れない。お客をカモとして扱っている】
【契約させたら勝ち。ならば、契約しないことが最大の防御策】
(*´Д`)このシステムを理解した時に、危険さを感じられるかどうか。
君たちの経営者としての素質が問われているのだよ。
商品の価値は?
売り上げは?
企業の手元資金とは?
製造であれば、以下のプロセスとなる。
原料を仕入れて、製品を作って、流通に流して、お店で売って、
売上(①P/L損益計算書)となり、
企業の手元にお金が入る(②CF キャッシュフロー)
個別企業の決算書が読めない人に多いのが、①を重視してる人。
①は、その企業の儲けが増えたことを必ずしも意味してない。
サブスクの危険性は、「商品を買ってないのに」顧客のお金が減っていること。
手元の資金がどれだけ減って、その対価に何を得たのかが重要だ。
映画館に行けばチケットを買うし、テレビドラマなら無料の対価として
くだらぬCMを嫌と言うほど見せられてストレスを貯める。
支払いに対して報酬(楽しみ)が得られるのが娯楽産業の基本だが、
俺はサブスクのサービスシステムは根本的にこれにかなうものじゃないと思う。
もっとも、学生のように時間が無制限にあって毎日動画を視聴できる人なら良いサービスだと思うが、その時間をもっと受験勉強に使うべきだと思う。
仮に子供が動画を無制限に観れるせいで勉強時間が減っているのなら、彼が就職してから得られる賃金の額も減ることになることは必然であろう。これは定額制のゲームのサービスの場合も同じことが起きる。
「無限に遊べる」とは「無限にその他の時間を奪われる」ことなのだから。
映画館の場合は、料金を払った分しか楽しめない分、それ以外に余計な支出はない。言うまでもないが音や映像の迫力はケタ違いだ。
(*´Д`)
レンタルビデオのメリットを説明しよう。
・大型テレビで視聴できるので目が楽。
→これに対する反論予想。「PCをHDMIケーブルでテレビに接続もできるが?」
筆者も10年前からやってるが、その接続の場合は画面が明るすぎて目が疲れる、
テレビはそもそもPCの画面を移すように設計されておらず無理がある。
PCの画面は基本的に文字を移すための液晶パネルであり、映像向きではない。
ドラマ、アニメの作品はテレビジョンで観ることを前提に作られている。
PCの音質は非常に悪い。BDプレイヤー、テレビ、オーディオスピーカーやヘッドホンに接続された機器との差は歴然。PCではしっかりとした低音域が出せない。
PCはそもそも音楽を再生するための機械ではない。
筆者はオーディオファンである。テレビにはケンウッドの小型ハイファイオーディオを接続、夜間は3万円のソニーのヘッドホンを使用している。その他にも
音楽専門のフルサイズのオーディオシステムがあるのだが、スピーカーに関しては
奥行が最低25センチなければ、まともな音楽再生はできないと定義している。
(*´Д`)
最近の若者は、テレビを持たないそうだ。おそらくスマホで動画を見るのが普通だろう。最近ではPCすら高くて買わないそうなので、自宅ではキーボードを触ったこともないと思われる。でもタブレットは持ってるかもしれないね。
フルサイズのオーディオ(CDプレイヤー、プリメインアンプ、スピーカー、サブウーファーなどが別途で販売されてる商品。単体で最低5万~300万程度まである)
なんて親がマニアでもない限り、絶対に聞いたことがないはずだ。
若者はスマホにWi-Fiのイヤホンで音楽を聴くのが主流とされている。
2010年を過ぎた頃から、若者は自宅にミニコンポすら置かなくなった。
彼らは目も耳も肥えてない。音楽で言えば、デジタルシンセサイザーで
伴奏が作られたJPOPやKPOPしか知らんだろう。ジャズやクラシックで演奏されるアコースティック楽器の生々しい空気感を知らぬのだ。
(*´ω`)
つまりだね、PCで見る作品とは、映像、音質において質が低いのだ。
筆者はアニメと洋画のブルーレイを200枚は所有しているのだが、
大画面に映し出されるブルーレイの映像は見事なものだ。油絵で塗り固めた
西洋古典絵画の美しさとはまた違う、現代デジタル特有の美術がそこにある。
以上は映像と音質の質を求める側の意見であり、観られるなら何でもいい若者にとっては気に食わない意見となることは承知している。
・最近のレンタルDVDは画質が良い。
(^O^)何言ってんだこいつ?
と思われるだろう。俺はじっくりとレンタルビデオ店に通い続けた結果、次のことが判明した。これはアニメに限った話になるのだが、おそらく2018年以降に作られた作品は、DVDにアップコンバート(高画質に変換する技術)が使われているのか、自宅のBDプレイヤーで最新のアニメDVDを再生すると、解像度、色彩、明暗など、ブルーレイで再生してるのとなんら変わらないほど美しいだ。
これには驚いた。最初は自分の目を疑った。
試しに、2011年の古いアニメDVDと比べてみると差は歴然だ。
これはどういうことなのか? ソフトを販売してる企業側が、斜陽となっているレンタルビデオ事業を少しでも助けようと努力を続けた結果なのか?
筆者は最新作品をレンタルする場合、ブルーレイでもDVDでもどちらでも構わず借りるようになった。画質に関して妥協のない筆者でさえ、ぱっと見ではそんなに変わらないからだ。
・クーポンを利用できる。
(*´ω`) んなもん、動画サイトのレンタルサービスにもあるぞ? と言われそうだが、ゲオアプリの会員では、初回特典として半額券(5回使える)がある。
俺は最近登録したばかりなので、早速これを使っている。
総額1,000円分レンタルすると、なんと500円になる。
1作品ごとではなく、借りた総額に対して半額になるクーポンだ。
つまりたくさん借りた方がお得なのだ。筆者は現在暇な時間を生かして
ビデオを一気に借りまくっている。このクーポンは定期的に配信されている。
(*´ω`)
何を使って作品を楽しもうかは人の自由だが、
それを知ったうえで、最も危険な発想を教えよう。
それは、ホリエモンやひろゆきのように
「古いものを否定し、何でも新しいものが最高だ」と思うことだ。
ゲオに70歳の夫婦が来店した。妻が韓流ドラマを3本借りる。
セルフレジに行く。隣で夫が指図しながら会計を済ませる。
現金で買い物を済ませた。
これは筆者が実際に目撃した話だ。
ホリエモンやひろゆきなら決まってこう言うだろう。
「現金で払うは時代遅れだ。今はキャッシュレスの時代だ」
「今時レンタルビデオ? 時代遅れの馬鹿だ」
「自宅のPCで見れば、車で移動する必要がないのに」
筆者はこう反論する。
「決済手段は、その人がやりやすい方法でやればいい。
世代ごとに育った環境が違うのだから強制するのは良くない」
「ご老体にPCのサブスクを使うのは難しいだろう。最悪、孫にやってもらったとし
ても、どこかで解約をしなければ自分たちが死んだ後に口座に請求が来てしまうの
ではないか。実際はよく知らんが、老体にPCやスマホの画面は眼に悪い」
「車で移動できるほど健康な人なら、運転した方がいい。
車を使わず自宅に引きこもった場合に痴ほう症が進行する恐れがある。
お店に用があって立ち寄ることも貴重な経験となる」
【ダイバーシティ】は多様性である。
ホリエモンやひろゆきのような、ネットで人気者の「精神年齢の低い阿呆」は、
決まって○○であるべき、○○をしない奴はバカと言い切るが、その発想自体が
人の意見を聴かない人の特徴である。
彼らに特徴することは、自分に対する反対意見を、おそらく今日まで一度も聞き入れたことがないことだ。主張するだけで受け入れない。これは危険な状態だ。
日本は世界でも有数の老人大国であり、若者の可処分所得など無きに等しいのだから、老人が消費の主体となるべきとの意見もあるが、筆者は少し納得している。
少なくとも政治は老人主体に税金を支出している。
スーパーでもセルフレジの利用に関しても老人たちは「よくわからない」と
難儀するのは当然。タッチパネルでの操作に彼らは慣れてない。
だからどのスーパーにもドラッグストアにも有人レジがあるし、
若い人はセルフで、老人は有人で、と世代ごとに分けて誘導するべきなのだ。
トヨタがアキオ君の時代に「全方位戦略」を掲げたように、自動車が欲しいと思う、世界中のすべての人に、あらゆるエンジンを搭載した、あらゆる種類の車を
販売し続け、結果的に販売台数が全世界で首位を維持している。
ガソリン車が欲しい人もいるだろう。ハイブリットが欲しい人もいるだろう。
ランドクルーザーが欲しい人もいるだろう。
色々な需要があっていいのだ。一方でテスラは電気自動車しか販売してない。
「これからはテスラの自動運転の時代」と偉そうに言うのは自由だが、
充電設備もない田舎の農村部に行っても同じことが言えるのか?
そんな発想では少なくとも地方部での売り上げは永遠にゼロのままである。
コロナ後からトヨタはBYDやテスラに負けるオワコンと言い続け、トヨタ株を空売りし続けた奴らが、結果的に誰よりも損をすることになった。
○○しない奴は馬鹿とか、時代遅れ。と否定するその頭が、経営者の素質がないと言い切ってるのと同様。重要なのはお客様がそのサービスを満足して利用しているか、ということなのだ。
ゲオでは意外と思われるかもしれないが、アンパンマンやドラエモンなど幼児向けのアニメを30歳くらいの若い親が子供のために借りに来る姿を多く目にする。
幼稚園児と一緒に観るならPCやスマホではなく、自宅の大画面でということなのだろう。店内に行けば子供にとっても暇つぶしになる。
とある70過ぎのおばあさんが、孫のために戦隊もののDVDを借りに行くが。
どれにするべきか内容がよくわからず男性の店員と相談してる姿もあった。
小さな子、孫のために、レンタルビデオを借りに行ってる彼らの優しい姿まで、
「時代遅れの馬鹿」と定義するようでは、顧客を見下してる証拠。
IQとEQは違う。前者は頭の良さ、後者は心の良さである。
偉大な経営者は両方を持っているが、ホリエモンやひろゆきは片方しか持ってない。
だから精神年齢が低いままなのだ。
インターネット革命が起きた00年代。なぜホリエモンが落伍し、孫正義が成功したか分かるか? 孫君には謙虚さがあり、時代を見据える目があり「彼は絶対に顧客や世間をバカにするような発言をしなかったからだ」
かつてソフトバンクは無名の企業から始まり、現在では携帯キャリアでドコモに次いで国内の2位にまでのし上がった。ペイペイの登録者は6,000万を超えて国内首位だ。だが、ホリエモンが生み出したサービスで有用なものは何も思いつかない。
孫正義君は、古くからのスティーブ・ジョブスの知り合いだし、
安倍政権時代にドナルド・トランプの晩餐会(日本の偉大な経営者7名)にも招待されている。
金儲けがしたい!!
と思うその裏で、
誰かの役に立ちたい。困ってる人を助けたい。
その優しさがあれば、1兆円を超える企業に成長できる。これは歴史が証明した。
人に対する優しがない人間は、どこまでいっても2流どまりなのだ。
レンタルビデオの潜在需要について、中にはこういう若者もいるだろう。
スマホはあるが、PCは持ってない。自室にテレビはないが、親のいるリビングにはある。たまにレンタルビデオを借りてきてリビングで鑑賞する。
他にもいろいろなニーズがあるはずだ。
地方では、未だに40代の若い子でパソコンを持っていない以前に使えない人もいる。彼らは高校を出てからずっと現場仕事をしていたから、キーボードの操作ができないのだ。筆者の知り合いのオジサンで56歳でパソコン教室に通い始めた人もいる。その人もスマホは使えてもPCが使えないのだ。田舎では珍しいことではなく、このタイプは意外と40代の女性にも多い。
ホリエモンならこう言う「今時PCも使えねえのかよ」
孫君ならこう言う「どうしたらその人にもPCを使ってもらえるのかな。
PCが使えたらたくさんのサービスが利用できるのに、もったいないな」
経営学で最も大事なのは「お客さん」の姿を見ることである。
これは決算書をどれだけ眺めていてもわかることはない。
お店に行くのだ。それも何年もかけて通い詰めないといけない。
ゲオで「韓流ドラマが見たい」と思ったおばあさんが、しっかりとビデオを借りられた。それが重要なのだ。そこに価値が生まれる。
・誰が
・どういう風に
・何を買っているか
レコードとCDの話をしよう。90年代、ソニーとフィリップス(オランダ)の共同開発でCDが開発された時、レコードは時代遅れと嘲笑された。当時はMD(ミニディスク)も流行してMDコンポが店頭に並んだ。大きくて保管の難しいレコードはますます犬猿された。
2010年代に変化が起きる。ビートルズやストーンズの世代の男たちが60代で定年を迎えると、昔懐かしいレコードを聴きたいとの声が多数寄せられ、レコードが再版されることになった。レコードプレイヤーも再び発売されるようになり、
現在も通販サイトやオーディオ専門店で購入することができる。
2010年代から2020まで、レコードの売上は不思議なことに伸び続けているのだ。調べてないが現在も伸びているのではないか。最も売れてるのは
オーディオ大国と呼ばれるアメリカ、英国、ドイツ、日本でだ。
なぜか?
レコードは音が良いからだ。
・高温の周波数が、CDの2倍も高く収録されている。
テナーサックスの響き、バイオリンの暖かい音色、ドラムスのシンバル、ハイハットの音、女性ボーカルのトーン、レコードの収録されてる音は「暖かい」「やわらかい」「心地よい」から価値がある。
・レコード(LP)は湿気に弱く保管が難しいが、それだけ愛着がわく。
ジャケットはポスターのように大きいが、
文字通りポスター代わりに部屋に飾って楽しめる。
・筆者の持つデノン(旧デンオン。日本最古のオーディオメーカー)製のCDプレイヤーは、アナログ式の音質を出すためにチューニングされている。アナログとは
レコードやカセットのことだ。現在の高級製品はレコードらしさを出すためCD特有のデジタル臭さを可能な限り殺す努力をしている。
それなら初めからレコードを聴けば手っ取り早いと昔のマニアは考えるのだろう。
※余談だが、デノン製のアンプは欧州のドイツ、英国でも高い評価を受けている。
ミニコンポにおいてもクラシック向けのチューニングがされている。
コンサートホールで発生する残響音を意識した音作りというわけだ。
時代と共に商品の価値が見直されることもあるわけだから
「○○はオワコン」と決めつける、その発想自体が阿呆なのだ。
経営の歴史を知らぬと自ら宣言してるも同然だ。
21年から「中国株はオワコン」「中国はバブル崩壊であと30年は日本化する」
との声が大きかった。筆者は構わず含み損の状態で中国株のETFを持っていた。
そうしたら今年の9月からの株高となり、含み益が20~50%を超えるようになってきた。筆者は中国経済の潜在力をしっかりと調査していたのだ。
筆者は「日本株はオワコン」と呼ばれたコロナショック後からも
虎視眈々と安値で株を買い集め、今日までに莫大なリターンを得ている。
価値の本質を理解しているからだ。
・アニメ鑑賞の娯楽を通じて作品の価値を知る。
21年公開作品 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」
DVDでレンタルして自宅のBDプレイヤーで視聴。信じられないくらいの
美麗な画質。本当にDVDで借りたのかと再度確認するほど。
(*´ω`)
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、富野由悠季による日本の小説。全3巻。ガンダムシリーズのうち世界観「宇宙世紀」を描く作品の1つで、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアを主人公とする物語が展開される。 角川スニーカー文庫より1989年2月13日から1990年4月11日にかけて出版された
(*´ω`)
内容は複雑怪奇。映像化不可能と呼ばれた鬼門作。最後まで観ても
作者の伝えたかった内容がさっぱり内容が分からないが、それよりも映像と音質の進化に驚く。筆者にとっては決算書を読むよりガンダム作品に秘められた哲学や人間性を理解する方が難しい。この作品、おそらく東大生や京大生が観ても一度では内容を理解できまい。
内容のほとんどが主人公のハサウェイを取り巻く人間との会話シーンで終始する。
連邦軍、政治、所属する組織、謎の女性、複雑に関係が絡み合う。
ロボット同士の戦闘シーンはおまけに過ぎないのではないか。
その戦闘シーンに至る会話、演出、BGM、効果音の使い方が秀逸だった。
これほどの美しい作品はまれである。
物語の終盤、主人公の乗るガンダム単機が、わずかな敵機と空中で乱れて殺し合いをしているシーンが「静か」なのだ。センサーが敵を認識する音、ミサイルが被弾する音、通信回線で敵と会話する時の雰囲気、すべてがオーケストラの演奏のように流れる。これは、映像作品というかオペラの一種なのではないか。
最終戦闘は宇宙から大気圏に突入した後、非常に薄暗い、雲に覆われ中での海上での戦闘。視界が悪すぎて敵の機体も味方の機体もシルエットくらいしか視認できず、映画が終わるまで最後まで何をしていたのかさえよく分からなかった。映画にしてはBGMが少なすぎる。ホラー映画並みの「静けさ」に包まれている。
クラシック音楽に最も必要とされ要素はアンサンブルよりも「静寂」である。
フォルテシモの爆音のパートが終わってからピアニシモの静寂に戻る。
この自然界を再現する音の流れに近いことを、機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイは映画においてやっている。評価は100点満点である。
制作はサンライズ。販売は【バンダイナムコ】である。
つまり、我らの持つバンナムHDの価値がこれに含まれているのだ。
最近では、中国アニメの進化がすごい。
俺はユーチューブの英語字幕で中国アニメをいくつか見たが、どれも映像ばかりが綺麗だ。キャラの造形、背景の美術、これは一級品で日本の作品と変わらぬ。
しかし、アニメーションとは絵の連続であり、絵の動きで勝負する。
宮崎駿さんは言った「君たちの描いた絵は、絵の動きに命が込められているか?
それができない奴はジブリにはいらん。辞めちまえ」ジブリでは、草木が風に揺れる原画一つにしても魂が込められていなければ「紙芝居」「ラクガキ」とされる。
「絵の動き」に関してジブリ以上の作品は地上には存在しない。
特に背景。アニメの枠を通り越して西洋古典絵画が動き出してるレベルである。
他のガンダム作品は言うに及ばず、閃光のハサウェイでは、地平線の彼方から
敵のビームライフルがギラリと光って襲い掛かってくる恐怖感や空気感が
良く描かれている。放たれたミサイルが飽和し、確かな殺意を込めて
相手のモビルスーツに叩き込まれていく。映像が、つながっている。
作品の序盤、戦争と関係のない一般市民が戦いに巻き込まれて無力に
死んでいく姿も生々しく描かれている。
カメラのアングルの調整も過去最高のレベルに洗練された。
アニメなのか実写なのか区別がつかなくなってきた。
これに比べて、歴史ものの多い中国アニメは、剣や槍を使った戦闘にしても、女の子がチャーハンを炒めるシーンひとつにしても、「絵の動きが固い」「動画を手抜きしてる」ことが散見する。俺は絵の動きの甘さを決して見逃さない。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、アニメーションの映像の技術や演出において、日本以外の全世界を20年は引き離していることを俺は確信した。
過去10年内に公開されたドラゴンボールの映画にしても、2Dではなく3D空間で迫力満点のバトルを繰り広げる映像は見事なものだ。鳥山明さんが作り出した
キャラクターの魅力を他の国が簡単に作り出せるとは思えない。バンナムの宝だ。
こちらはバンナムではないが、最近の作品では20年に後悔された「進撃の巨人、ファイナルシーズン」もテレビアニメとしては異次元の映像の迫力を出していた。
エレン・イェーガーを演じる声優、梶裕貴の怒りで沈んだ声をヘッドホンでじっくり聞くと背筋が冷たくなるほど迫力がある。この声優の演技は非凡である。
こと実写に関してはハリウッドや韓流に完敗してるといわれる日本の映画界、ドラマ業界に対して、アニメの分野では今日まで積み上げてきた確かな技術力がある。
バンナムやソニーはアニメ作品の版権を多数持っている。
これらの分野は、今後も世界の覇権を握り続けることができる、
数少ない日本のコンテンツであると俺は確信している。
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