市場の暴落とは【正常】な反応である。必要悪である。

俺は第二次ブラックマンデーが来たことで心から安心している。なぜか?


理由は以下の通り。

・AIバブルの訂正(SP500が実質マグニ7指数と化していた)

・円安バブルの訂正(投機筋が異常なほど円を売っていた)

 ※キャリートレードと呼ばれるもので円でメキシコペソを調達するなど。


・日経平均を構成する銘柄でもアドバンなどの異常な株高。

 20年相場の日経=ファストリ、ソフバンG 指数と全く同じ状態だった。


「うみ」を出し切る。

暴落が来た時、市場に浸透していた異常な「ゆがみ」が是正される。

その際に関係のない銘柄が売られる = バーゲンセールである。


①一部の銘柄に資金が集まり、指数が異常となった。

②円が異常なほど売られてしまった。

③以上の要素が爆破し、四散する。

④株式市場はいったん暴落するが

⑤時間をかけて回復する。


200年前から株式市場は同じ動きを繰り返してきた。


④のタイミングで買える人だけが生き残り、

⑤のタイミングで空売りをしてしまうダウ掲示板、④のタイミングで

パニックになり売ってしまう素人が大損をする。


①の状態で信用買いをしていた人間が、③で強制決済となり、破産する。

500万~1,000万単位で損失を出したとの声を耳にする。

追証について5日の松井証券では問い合わせが殺到していたらしい。


⑤の事実を知らないか、あるいは間違った銘柄を選択していたものは、

永遠に株で勝つことはできない。これが世の真理である。


①~⑤の過程で株を売る必要などない。(AGCのごとき不良銘柄は別として)


俺にとって最も怖いものは何か?

それは、暴落が来ること自体ではない。

あきらかにバブルの状態(AI、円安)にありながら、いつまでたっても

暴落が来ないことだ。暴落への備えなどできている。問題は、暴落が来るまでの期間が長引いてしまい、日経がさらに高くなってから暴落することだ。


7万からの暴落より、4万からの暴落の方が傷が浅い。

精神的なダメージも少なくて済む。


俺が最も怖いと思っていたのは今年の2月から7月にかけてだ。

君達にもAIバブル崩壊がいつか来るぞと警戒を促していたわけだが、実際に来てみれば「何だこの程度か…」と拍子抜けすると同時に、喜ばしくさえ思う。


市場が予想する米リセッションなど、だいたいは当たらない。

市場が予想する異常な円高など、これもあまり当たらない。

日本金融当局は急激な為替変動を嫌い、緩やかな利上げをするつもりだ。


我らはマクロ経済の変化がどうであれ、

筆者管理の「外需」「成長」「優良」「保管」における、日本株の投資戦略は変わらない。ボトムアップで割安な株を買い続ける。そして文字通り死んでも売らずに配当と含み益を得続ける。俺にとって最高に喜ばしいのは、blackさんの資産が27年ではなく24年の段階で暴落したことだ。暴落は早く来た方が結果的にお得だ。


参考までに

「優良」「保管」にて投資元本(含み益を排除)約2,300万、

「安定」「インカム」の1,100万、

計3,400万があれば、年間配当が税引前100万を超える。

(利回り3%で計算。実際はもっと高いだろう)


配当を生み出す原資は「投資元本」であり「含み益」ではない。

含み益はいざ資産を売る時に役に立つが、それは平時においては関係がなく

緊急時の場合と考えるべきだ。もちろん含み益があればうれしいが。


筆者の考える個別株の投資戦略とは、基本となるのがジェレミー・シーゲル流である。それにレイ・ダリオやチャールズ・エリス流の資産分散を「安定」「保管」で実行する。攻撃と防御についてバランスを考える。


売ったり買ったりするのではなく、「投資元本」を増やし続けることで

確定利益となる「配当」を増大させて複利で資産を増やす。

blackさん夫妻が老後の資産に困る可能性は【極めて低い】と俺は考える。

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