1人暮らしと実家暮らしで投資のリターンを比較する。
★序章★
https://media.monex.co.jp/articles/-/25172
新NISAの積立投資シミュレーション、「積立金額」「積立期間」「想定利回り」別の将来の資産額を早見表で確認
・投資期間が長くなるほど、複利運用の資産増加が急速に上がる(含み益と配当)
・新社会人を想定。毎月3,000円の積み立ての場合、
リターン5%の想定では20年運用しても結果は100万にも満たない。
ここから分かるように「投資元本」が少ない投資では時間を使っても老後破産の未来が待っている。元本を早めに用意することが重要である。だから俺が言うのは、毎月5万積み立てるよりも、最初に500万の元本を用意(貯蓄)し、高配当株などにいち早く投資をしてしまい、すぐに配当再投資を始めること。ただし、
①十分な元本があり、②運用戦略と哲学があり、③メンタル(稲森和夫流。悲観的に計画を立て、実行は楽観的にやる)が備わっていなければ成功しない。
俺が見る限り、個人投資家の99%は②と③が欠けている。
★ここからが本編★
以前にも同じ内容を投稿したかもしれないが、それでもあえて書く。
インフレとなった日本。これだけ賃料が上がった状態で社会人が都内でアパートを借りて暮らし賃料を払う。毎月7万~11万が失われる。マンションだと14万でも珍しくない。
その他費用を含め、仮に10万としよう。この10万を仮に実家暮らしで俺のように派遣やアルバイトなど責任の少ない仕事で勤務し、その全額を投資に回したとする。この場合は積み立てかつ運用利回りは5%とする。
1人暮らしの場合は毎月3,000円の積み立てだとして両者を比較する。
10年後の運用成果
1人暮らし → 38万
実家暮らし → 1,500万円
以上は年金終価係数を用いた計算式だが、ざっとこうなる。
信じられないだろうが、たった10年でこれほどの差がついてしまうのだ。
この1500万、仮に配当利回りが3%だとしたら、
税引前で45万円のお金が毎年入る。税引後でも30万以上。大きい。
さらに資産を持つ人のメリットは以下がある。
・車など高額な品をローンを組まずに帰る。
・手持ちに十分な資金があるので心の余裕がある。
・仮に失業してもリラックスしながら次の仕事を探せる。
・資産がまた新しい資産を生み出す。
上記の実家暮らしの1,500万の資産を仮に1円も入金しない場合、つまり自律成長に頼った場合の資産の成長を見てみよう。計算には終価係数を使う。
1,500万を10年間、利回り5%で運用した場合。
→約2,400万円に増加する。
配当利回りが3%だとしたら税引前で72万円。
ただし【運用期間が累計20年で企業が増配しないわけがないので、
実際には利回りが5%に増加したとする。すると税引前120万となる】
こうなってしまえば、もはや一人暮らしで家賃を払い続けた人と、
逆に配当をもらえる人との金融的な地位の差は明確となり、資産を持たない人は、資産を持つ人にどうやっても一生追いつけないだろう。
家族を持つことを(結婚など)を考えるならここまで貯めてからでも遅くはないだろう。(ただし男が大きなお金を持ってると金目当ての女しか寄ってこなくなるが。
それと投資をしている人はギャンブル依存症だとみられてしまうことが多い)
2,000万の資産があれば事業を起こすことも可能であり選択肢は広がる。
筆者のごとくは空いた時間を使って勉強(主に読書)を続けている。
人とは弱いもので、妻を持ち子を持ち、貯金がないことに気付き、40を過ぎてから一気に逆転を狙おうとするから無謀な取引に代表される信用取引やFXにはまり、さらにお金を失う矛盾が生じる。結果的に一家離散となりかねない。
破産型に多いのが、自分の老後を意識し始める50過ぎになってから1,000万単位で株を買い占め、直近の例では8/5の暴落で売ってしまうことだ。
投資元本が豊かなところで知識や知恵は豊かではないのだ。
新NISA制度で破産した家族が果たして日本に何件あるのか。想像したくもない。
彼らはそもそも投資などしなければよかったのだ。
俺が21歳、大学3年生の時にミクロ経済学を学んでよくわかったこと。それは、
家賃や光熱費など、無駄な固定費を払い続けることは、実質的な手取り金額を激減させることだ。だから俺は実家にこもり、リーマンの直後でたとえ正社員の仕事がなく、地元のハロワに失業者のおじさんが群れを成していた09年卒でも諦めずに派遣やアルバイトの仕事を見つけては投資元本を貯め続けた。だから今がある。
俺は22歳で大学を卒業する時、母から繰り返しこう教わった。
「あなたは、これから稼ぐお金をどんどん貯めていかないと老後は苦しんで死ぬことになる」俺は月の小遣いを2万円とし、そこから諸雑費を引いたお金を全額貯金した。無駄遣いをすれば老後に飢え死にするのだと自分に言い聞かせながら。
【俺はあの時のハローワークにいた失業保険受給者の列を今でも覚えている。ああ、貯金をしなければ自分は将来飢え死にするのだと、毎日そう思っていた。働く意味とは何なのか? 俺と同じ職場にいる先輩たちは、お金の管理をどうしているのか。家庭を持つ人は大変だ。いったいどうやって生きていくつもりなのか?】
俺は就職氷河期の最後の世代、リーマン・ショック世代だった。
まだ大学3年生だった時の俺に、アメリカのリーマンブラザーズ破綻の話は
難しくてとても理解できなかったが、日本の景気が深刻な状態にあることは日々のニュースを見ればわかる。地元の羽生市にまともな就職先などなかった。
初めて務めた正社員の仕事は実家から25キロ離れた熊谷市になるIT機器のオペレーター。社員なのに時給1,000円。ボーナスはなかった。
朝晩と遅番に週ごとに分かれる。朝晩の日は6時半に家を出て車の中でおにぎりを食べた。遅番の日は就業が24時ちょうどだった。
俺は悩んでいた。
俺には働いてお金を稼いだところで、将来の飢え死にが怖くて自由に使う選択肢などなく、一か月の娯楽費がゼロの時も珍しくなかった。俺も一生資本家の奴隷となって死ぬしかないのかと、そう思っていた。経済には循環があり、いつかこの長いデフレが終わるなど、当時の幼い俺には思いもよらなかった。
あの時の惨めだった自分を振り返り、涙を流してしまう。
俺が今となっては投資家として成功しつつあるなど、20代の若造だった時の自分には想像もできなかった。株とは、もっと頭の良い人がやるものだと思っていた。
経営学の授与で決算短信(損益計算書)の読み方は何となく教わったが、
教授が得意げに説明するだけで学生で本質を理解できる人は誰もいなかった。
なぜなら、俺たちは働いた経験がないからだ。中にはアルバイトしてる奴らもいただろうが、所詮は小金稼ぎの短時間勤務だ。実社会での経験は皆無に等しい。
実社会で様々な経験を積み、自治体の活動に参加し、政治を選ぶために選挙に行き、初めて世の中がわかる。賃金労働を何年も経験してしかも複数の企業での勤務経験がなければ、決算書など読めるわけがないのだ。俺が経営学がわかり始めたのは29歳を過ぎてから、本格的に決算書が読めるようになったのは32歳からだ。
田舎に住んでる奴は負け組だ。碌な仕事もないのにどうして東京に行かないんだ?
東京はすぐ隣の県なのに。多くの人がそう言う中、俺は東京都内で働く連中がことごとくひどい労働環境で働かされていることを耳にしていた。やれ過酷な残業(プログラマやエンジニアなど)過酷なノルマ(営業職)多すぎる転勤(研修後3か月で大阪に飛ばされる)など、彼らは社畜になることを強制されていた。
その多くが3年以内に辞めてしまう。東京に行く意味があるのか?
田舎でまともな仕事がない時に、都内でもまともな仕事が余ってるわけがないのだ。
都内でも、同じように離職率の高い、とんでもない職場だけがリクルート経由で求人を出している。俺は給料を上げることよりも、支出をいかに抑えて貯金額を増やせるかに重点を置いた。だからこそ投資元本が溜まったのだ。
今現在、俺の投資の成果は十分な成果を上げつつある。
大企業のみならずJリートでも爆発的な増配が続き、1円も入金せずとも
資産が着実に自律成長している。
俺はおそらく老後に破産することはないと思っているし、これを読んでいる読者諸君らもそうであってほしいと思っている。
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