長期投資のトータルリターン。資産倍増の方法。

※印刷推奨


「72の法則」は、お金が2倍になる期間が簡単にわかる便利な算式です。

「72÷金利(%)≒お金が2倍になる期間」。 たとえば、

金利18%でお金を借りた場合、「72÷18=4」、約4年で借りたお金が2倍になります。


逆18%の複利で資産運用をした場合、4年で資産額が倍になります。


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(*´Д`)

長期運用で世界のターゲットとされるのが7%の運用益。

72の法則。複利で7.2%で運用すると10年で資産が倍になる。


・リターンの計算方法。


低PER高配当株の場合と、高PERグロース株の場合で分けて考える。


旭化成。高配当バリュー株の筆頭である。

仮に21年4月に購入して今日まで保持した場合、株価ベースでは

ほぼ成長しておらず、その間にナンピンして枚数を増やしたら

何とか含み益になってる状態となるだろう。


旭化成には配当がある。毎年買値に対して年間3%のキャッシュインがあるとして

株価ベースでは減益でも入金額ではプラスの損益となる。


条件

旭化成100株を累計で3年間保持した場合の

(買値を計算しやすくするため株価1,000円とする)

トータルリターン(資産評価額+配当金額)を計算する。

配当利回りは3%と仮定する。


仮定

取得単価が1000円で株価970円になったとする。

100株当たり3,000円の配当を3年間得たとする。


結果

①買値から3%下落した。

②配当を得る。3年分で9%のキャッシュイン(年利3%なので)


①(-3000円)②(9000円) 

トータルリターン(①−②)は+6%。

6000円のリターンとなる。マイナスではない。



別の条件

21年度、旭化成を初回の配当権利前にすぐにナンピンして

300株とした場合のトータルリターン。この条件では

300株分の配当を累計3年間、余すことなく得ることになる。


仮定

①ナンピンの結果、買値を下げてるので2%の株価下落となった。

②300株分の配当を得る。3年間で投資元本あたり9%の入金となる。

実際の入金額(キャッシュイン)は300株で3倍となる。


(計算しやすいように、配当金は100株当たり年3,000円とする。

 また税金はめんどうなので考慮しない)


① 含み損  -2,000円

② 累計配当 +2,7000円 (9,000円×3)


差し引き25,000円のリターンとなる。マイナスどころか、

大きなリターンを得ていることになる。

300株当たり投資元本30万だとして、3年合計で8.3%のトータルリターン。


年で割ると平均2.7%のリターンとなり、

年率でもマイナスのリターンになってないことがわかる。


配当利回り3%。

パーセンテージで示す配当リターンの数字に変化はないが、

実際の入金額は株数が多いほど有利になり、再投資の効率も上がる。


むろんこれは分かりやすいように少額の例を出したのであって、

数百万、数千万単位の投資を行えば莫大な配当金額に増えていく。


①キャッシュインの数字を増やすことが、

②投資元本の増加につながり(再投資)、

③投資元本(株の枚数)を増やすことでより配当金額が増加していく。


【旭化成は株価が3年間で成長してないのにもかかわらず、

 トータルリターンベースではマイナスのリターンにならないのは、

 配当がリターンを押し上げる効果があるからだ】


シーゲル理論ではこう説明される。


「高配当は下落相場のプロテクター」


旭化成の株価1,000円で買い付け、900円でナンピンし、800円でナンピンし、さらに700円でナンピンすると、どうなるか?


買値(取得単価)がどんどん下がっていく。

上の例だと買値850円に下がる。枚数は400株だ。


財務鉄壁な優良企業なので22年度末の決算で一時的に赤字(インフレ、円安による仕入れ原価の高騰、中国向け商材の売上低迷、在庫調整など)に転落しても減配することはないと、財務担当の男の子が力説してくれた。


23年から24年にかけてリチウムイオンバッテリーに投資をするために力を入れている。米国住宅市場向けの商材の需要も底堅く、EV向けの樹脂などの将来性も明るい。利益が上振れたら増配したいと、これも財務担当の男子が説明してくれている。


下落相場のプロテクターとは、100年も歴史のある名門企業なら株価の下落が

あったしてもそれは外部環境の悪化による一時的なもの。株価が下がると配当利回りがどんどん高まるので投資妙味が出て買いが入る。株価の下落を高い配当利回りが抑えるというわけだ。


「上昇相場のアクセルが加速する」


条件

上の例でナンピンしたので買値850円、400株。

旭化成の株価が、25年に1,200円に上昇したと仮定する。

高配当株なので業績好調な時は増配してる可能性が高い。

配当利回りは計算しやすいように4%に成長したとしよう。


結果

株価1,200円で含み益が14万円に上昇。(投資元本34万)

トータルリターン(24年から25年までの1年間)を計算すると、

株価が41%上昇。配当が4%。合計で45%のリターンとなる。


配当を分かりやすく100株あたり4,000円とすると、

400株で年間で16,000円の配当が得られる。

3年間で64,000円。

10年間で(減配がなければ)160,000円のキャッシュインである。


上昇相場のアクセルとは、「ナンピンして増やした枚数の分だけ」

株価回復と増配のペースが加速すること。適切にナンピンして枚数を増やすことに

より株主に高いリターンをもたらすことを意味している。


筆者が実際に「外需」で持つ旭化成は300株で買値が1,027円。

株価が1,101円。含み益が22,200円となっている。

5月中に発表される決算でどう動くのが注目したい。


決算を通過するたびに

できる人間とそうでない人間の動きに明確な変化が出てしまう。


仮定

旭化成の本決算発表後、暴落したとする。 


予想される行動

素人 → 諦めて損切りする。

玄人 → 安いと判断して買い増しをする。(ただし決算内容に問題がなければ)


これができるかできないかで長期投資のリターンに致命的な差が出る。


含み損とは、ただの数字であり空論に過ぎないが確定してしまえば現実となる。

確定損失を取り戻すのは難しい。しかし含み損が含み期に変化するのは

そんなに難しいことではなく、2年くらい保持してれば自然と戻ることがある。

しかもその間に配当金を得ておけばトータルリターンの下落分を補える。


リターンにおいて、株価の上下だけでなく実現損益の配当金に注目するべきだ。


筆者が実際に持つ神戸製鋼所は、買値が616円で枚数が200株。

株価1,882円。含み益が253,200円となっている。

買値あたりの配当利回りが9%。株価はおよそ3倍となっている。


含み益のリターンは、205%となっている。

配当を含めると210%を超える。

買ったのが21年。3年間の保有期間を考えると1年あたり70%のリターン。


世界の資産運用のターゲットとされるのが年率7%だとされているので

神戸製鋼所の長期保有は爆発的なリターンを生み出したことになる。


当初は500株保持していたが、他に欲しい株があるので

300株を売ってしまった。もちろん利益確定である。

株価が自動で増えてくれた資金を使って買い付けしたので、

実際はただで新しい株を買ったようなものだ。


そして筆者が「買い」と判断する株はだいたいが

決算後の暴落で底値となっている株なので、買ってからしばらくすると株価が上昇していく。さらにその株が新しい配当を生み出してリターンを加速させる。



・PFの分散投資の効果。PF(ファンド)全体でのリターンの計算方法。


上の例を参考にして、

旭化成のリターンが年平均でたったの3%だとしよう。

しかし、同じPFで神戸製鋼も保持していた場合は違う。

筆者のファンド「外需」では実際に両銘柄を保持している。


上述の株を、それぞれ300株ずつ21年から今日まで保持したとする。

①神戸製鋼の年間リターンは70%である。(約18万円投資)

②旭化成は3%である。(約30万円投資)


①と②を平均する。

投資元本は合計で48万円。

元本に対するリターンは平均37%(四捨五入)となる。

旭化成が上昇しなかった分を神戸が補い、PF全体のトータルリターンは、

日経平均やTOPIXを大きく超える結果となった。


相場の動きは業種ごとにばらつきがあるため、鉄鋼が先に上昇した結果となったが、科学素材メーカーの上昇局面は間もなく訪れる可能性が高い。

ならば旭化成の今後のリターンにも注目が集まる。


「その時々で、どの業種が上昇するか分からないので

 業種ごとに分散して株価を持っておくことが重要だ」


馬鹿な考え方の一例(素人)

それなら鉄鋼が買いだ!! 業績不振な科学素材は売っちまえー!!


行動

神戸製鋼を買い(高値) 旭化成を売る(安値)

俺のリバランスは天才的だ!!


結果

鉄鋼が高値であり、化学が安値だった。

このような例は多々ある。


格言。

素人は、高値で買って安値で売る。

玄人なら逆に鉄鋼(高値)を売って科学(安値)を買うかもしれない。

筆者の場合も神戸製鋼を300株売っているが、200株は手元に残してある。

なぜなら、もし今後も鉄鋼株の上昇が続くのなら全部売ってしまうのはもったいないからだ。上昇に乗り遅れることは機会損失につながる。


どこかの掲示板にこのようなウマシカ(馬鹿)もいた。


方針

「含み損になった銘柄は1週間以内に損切りします」


行動

「俺のPFには含み益の銘柄しかありません。

 なぜなら含み損になった銘柄は買うタイミングを

 間違えたから持つ必要はないからです」


結果

損切りすることで損を確定。配当権利を失う。株価反転の機会を失う。

買った株が1週間以内に含み益にならなければならない、という期限付きの謎の売買基準を持っている。この手の考え方は長期投資の観点からすると

ウルトラメガトン級の大馬鹿であり、表彰されるべき馬鹿者であり、

彼の資産が長期的な視点で増加することは決してないと言い切っていい。


「投資の仕方は人それぞれですから、私のやることに口出しをしないでください」

と彼は言うが、投資の世界では利口と馬鹿の2種類しかなく、その中間はない。

自己批判能力、反省能力のない者の資産が増えることはない。



・グロース株のトータルリターンの考え方。


グロース株はPERが高いために配当利回りが低い。

企業は設備投資や企業買収に力を入れるために配当金の支払いを

抑える傾向にある。減価償却費が膨大なので金利上昇に弱い。


グロース株の場合は第一に株価上昇を期待して購入する。

含み益のリターンを求めるのだ。


筆者が「外需」で保有する信越化学と安川電機を参照する


どちらも100株ずつ保有。

安川電機 買値5,549円 株価6,593円 含み益 104,400円(+19%)

信越化学 買値3959円 株価5,989円  含み益 203,000円(+51%)


両銘柄に共通するのは、配当利回りが2%以下と低いこと。

しかし過去10年で連続増配していることはバリュー株と同じ。


リターン。

21年に買ったとして保有期間3年。年平均のリターンを計算する。

安川 → 6%

信越 → 17%


次に配当を含めてトータルリターンを計算。

両銘柄の配当を1%と低く仮定しておこう。


安川 → 7%

信越 → 18%


安川は年間で資産運用平均とされる7%成長してる計算となる。

信越はその倍以上に成長している。アウトパフォームである。


PF全体で計算する。

安川と信越の投資元本、約95万円に対して平均で12%のリターン。

7%とされる資産運用の理想数値は超えている計算となる。


また日経平均の21年からの年平均成長率はおよそ12%。

(3年間で日経が1万円上がった)

つまり両銘柄の保持継続によるパフォーマンスは、

平均株価指数に劣後しないのだ。


馬鹿の方針「含み損になったら損切りする」

筆者の方針「含み損になっても構わず保持継続する」


安川電機の株価推移

22年のウ戦争、世界の急速な利上げ、中国ロックダウンの継続などの

度重なる悪条件により株価が買値より20%下回る。


筆者の行動

売らずに保持する。配当を得る。


結果

安川電機は株価の安さと関係なく過去最高益を更新し続けた。

今日までに株価が-20%から+19%へ成長。

暴落時の最安値から39%も株価が増えたことになる。

配当を含めるとさらにリターンが向上。


その間、売ったり買ったりをしてないので

①損切による確定損失がない。

②何もせず含み損は自動的に解消された。

③売買に関連する手数料や税金を取られてない。


下手な売買をする連中より相当な金額を節約したことがわかる。

素人は株価を見て右往左往するが、玄人は株価は参考程度に業績を見極めながら

長期保有での最大リターンを目指す。株の売買は頻繁にしないが、

企業のIR情報にはしっかりと目を通すのだ。


ただし、株価の変動幅の大きいグロース株ほど

銘柄ごとに成長にばらつきはあることに注意。


次は逆に「外需」で含み損が続いてる実際の銘柄を紹介する。


京セラ 買値 2,051円 100株 株価 1,899円 → 含み損 15,150円

村田  買値 2,977円 100株 株価 2,798円 → 含み損 17,900円


現在までのリターン (配当を含めない)

京セラ 含み損 -7% (配当利回り 2%)

村田  含み損 -6%  (配当 利回り1%)


どちらもマイナスリターンとなった。


(比較しやすいように配当利回りは京セラの方を高く設定した。

 実際に京セラの方が利回りが比較的高いが、これほどの差はない)


トータルリターン。

21年から今日まで3年間保持したと仮定し、配当を含めて計算する。


①含み損の数字は変わらない。

②配当のリターンは3年累計で3倍となる。

含み損は空論だが、配当金は真実の金となって空から降ってくる。


3年累計のリターン(配当含む)

京セラ ② 配当6% ( ①含み損-7%)

村田  ② 配当3% ( ①含み損-6%)


今日までのトータルリターン。(①−②)

京セラ -1%

村田  -3%


これが長期投資の成果だ。配当を含めるとリターンは横ばいといっていい。

グロース株の投資でも配当の効果がはっきりとした。


分かりやすく具体的な数字を用いて計算すると、

京セラは含み損がだいたい15,000円だが、

配当がだいたい12,000円あったということになる。


馬鹿の方針「含み損になったらすぐに売る」

これでは、損を確定してしまっている。

その損を取り戻すには新しくや売却を配当を得なければならず、

トータルリターンをプラスにするのは難しい。


損失分がどんどん積み重なって投資効率を下げていくだろう。

長期保持継続なら配当が含み損の分をかなり補ってくれることが

ここに示されてるのだが。将来リターンの試算もせずに資産運用はできない。



「配当は下落相場のプロテクター」(シーゲル先生)


配当利回りの高い京セラの方が、株価低迷時の3年間保持で

結果的にトータルリターンの損失が村田よりも抑えられているのだ。

実際には含み損が京セラの方が大きいのだが。


株価の上昇局面は、いつ来るか分からない。

だからこそ俺が君たちにこう教えている。どんな時でも企業の

業績の見通しに問題(外部環境悪化による一時的な減益や減損によるもの)がないのなら売る必要はなく、配当をもらいながら保持すればいいと。


京セラと村田は、いずれも本決算は無事に通過した。株価こそ上がらなかったが、

スマホ、PC,EV市場向けのコンデンサ、セラミック、その他精密部品の

需要は24年の後半から25年にかけて底堅く推移することは、

アップルやその他の企業決算からも鮮明になっている。


つまり現状の含み損がいずれ解消さる可能性が高く、

利益が市場予想を超えたら増配するだろう。

グロース株なので株価上昇に転じた場合は、信越化学のような爆発的リターンを

生み出してくれることも期待できる。彼らの作る精密部品は今話題の

AI関連にも使用されることが期待されている。


ヤフー掲示板で有名な逆指標

「テレワーク(60代男性)」


( ゚Д゚)「1年持ってても含み益ならない株なんて持ってる意味ねーよ!!

で、お前は村田を持っていったい、いくら儲かったんだ?」


この馬鹿は、売ったり買ったりを繰り返して損を拡大する典型例だが、

タイミングを見計らって売買する無意味さはすでに多くで指摘されてる。


株にはポーカーのようなギャンブル要素があることは確かだ。


・村田(セラミックコンデンサ)

・京セラ(ファインセラミック)

・安川(サーボモータ、自動ロボ)

・信越(半導体シリコン、ウエハ)


以上の4枚のカードを場に伏せたとして、どのカードがその年に大当たりするのか

は開いてみないとわからない。ひとつわかるのは、どのカードにしても

世界で素晴らしい価値を持っていることだ。()で示された部分が

シェアが世界トップかそれに準じる地位にある製品である。


今京セラや村田をバカにしてポジションを持ってない連中は、

本格的な上昇相場が来た時においていかれることは確実だ。

機関投資家による本格的な買いが入る時は早く、

勢いがあり、そのスピードについていくのは難しい。


素人「こ、これは偽の上昇だ。どうせ機関の空売りが入って暴落するに決まってる!! 俺は株価○○円になるまで絶対に買わないぞ~~」 


↑そして○〇円になることがないのが通例。


世界のグロース株投資の達人手段を紹介しよう。


アーク・イノベーション(ARKK。破壊的イノベーション企業へ投資する)

の代表キャシー・ウッドさんはこう語る。

「グロース株の投資期間は5年を最小単位でみる。

 5年の平均からリターンを割り出す。最初の数年は含み損だとしても

 後半の年で莫大なリターンが生み出せることを前提に考える。

 最終的に年利15%を目標とする」


さわかみファンドはこう語る。

「暴落した株を拾って、それが上がるまで3年でも5年でも待つ」


ピーター・リンチ師はこう語る。

「私の株は買ったらほとんどが含み損になるし、中には損切りする銘柄もあるが、

 全体の3割でもテンバガーとなる銘柄があればトータルでは大成功となる」


※全盛期のリンチさんは、マゼランファンドで1,400銘柄を運用していた。

1人のマネージャーがこれほどの大量の銘柄を保有した例はかつて存在しない。

彼のPFは地味で目立たない小型グロース株やバリュー株が中心だった。


永守さんはこう語る。

「ニデックの株を最低5年も持ってないのに総会で文句を言うな。

 5年や。5年ってのは、経済循環がちょうど一巡する時期でもある。

 経営にはな、どうしてもだめな時期ってのがあんねん。

 最悪な時だけを取り上げてボロカスに言うたらあかんよ」


以上の賢者の言葉により、成長株は最低でも5年保持することが最善であり、

それができない奴は「投資をする以前に負け組」なことがわかってしまう。


賢人の言葉、この世の真理に耳を貸さずに自分の考えが正しいと妄信することほど愚かなことはない。業界トップの人の話を聞く。当たり前のことだろうが。

優れた上司、先輩の話もまとも聞けずに仕事でどうして成果が出せるのか。


投資の世界は完全なる自己責任で個人事業になるので、

世の男性ほど自意識過剰になって自分のやり方にこだわりがちになる。

その発想がすでに愚かであり負け組なのだ。彼らには何度言っても通じないが。


これも繰り返しになるが、リンチさん、キャシーさん、フィリップ・フィッシャーさんの企業分析力に比べたら、筆者のごとき投資家など生まれたばかりの赤ん坊と大差がないことを知れ。失礼な話になってしまうが、今から投資の勉強をしてる読者諸兄らは生まれる前の胎児の状態にすら達していない。上には上がいるのだ。


投資の世界は、知力体力を極限まで酷使して行うものだ。決して遊びではないぞ。

経営においてもそうだ。今次世界経済において、60代前半の社長など若すぎる。

50代となれば世間でいう中学生程度の認識しかされない。


もし君たちが50代の男女ならば、全世界のマーケットを相手に対峙する

資産運用業の世界では、自分が大人ではなく子供としか見なされないなのだと自覚するべきだ。投資歴が20年もあってしかも実績があるのならば、少し老けてきたと自覚していい。


筆者は年齢が37歳。この世界では経験が浅く、能力はともかく経験という点においては幼稚園卒園程度と自嘲している。25年まで累計リターンがプラスになったら小学校低学年程度に進学したい。しかし運用戦術を考えることに関しては老け始めているし個人投資家の多くとは比較にならないほどの成績を出している自覚はある。


金に余裕のある生活を送れるであろう我らは満65歳で労働から解放されるだろう。健康を維持できるなら90歳から100歳を目指して生きるべきだ。

筆者は100歳まで生きたとしてもリンチさんのようになれるか難しい。



信越化学の今年4月の値動き。

 

→①本決算後に暴落するが ②良い銘柄に違いはないのでまた買い戻しが入る。

馬鹿は、①のタイミングで売るが、この株を数年前から持つ長期投資家なら

①の場合に含み益のままなのでそもそも売る必要がない。


例えばテレワをはじめとした投資初心者は、②のタイミングで絶対に

買い戻しができない。よってポジションを持たないまま次の決算を待つか、

あるいはまた決算ギャンブルにかけて直前に買う。


①をする連中は例外なく相場の逆指標となる。

俺は、テレワが22年度に売却した三井住友FGと、伊藤忠商事を

買い付けた。現在までに株価2倍にまで成長して大幅増配もしてる。


買い付けのタイミングはプロでも難儀するが、筆者には掲示板に逆指標がいてくれるおかげでそのタイミングに迷いが生じなくなった。彼らは筆者にとって無料の投資アドバイザーとなっている。


逆指標 → 底値で売る

我ら →  底値で買う。

この株のキャッチボールは俺の経験上、究極の投資手法である。



グロース株、バリュー株、Jリートを中心に

配当を重視して組成したファンド

「日本外需株」の昨年度(12月時点)のリターンが+32%。


元本およそ1,000万円に対して、300万の資産増加。

(売却40万、配当40万。含み益の増加220万)


中には含み損の銘柄もあるが、トータルでは日経平均のリターン+29%を超える。含み損の銘柄を売る必要がなく、配当をもらって保持し続けても

十分なリターンが得られることを、この結果が示唆している。


「日本外需株」は、執筆時点で含み益が400万に成長した。

売却益は今年も40万を出している。配当はまだわずかだが、

6月から本格的に入る。24年のトータルリターンは、5月時点で+15%。

今年も日経平均の上昇率(15%)とほぼ変わらない。


過去3年の実績 (22年から本格的にPFを作成し成績をつけ始めた)

22年 +11% (売却50万 配当32万 含み益20万) 

23年 +32%

24年 +15%(執筆時点の5月) 


累計リターン、+58%となっている。年平均で+19%である。

これは利率19%の定期預金に3年間預けたのと同じ効果を持つ。


22年は日経が-10%の下落相場だった。

筆者の別のファンド「分散(22年は-9%だった)」と違って「外需」は22年度の下落相場でもプラスのリターンを維持した驚異の成績を誇る。

金額ベースでは600万円資産が増えた。現実的に考えて銘柄選びを間違っていないことは証明されているのでこの調子なら来年も増える可能性がある。


想定される負け犬の反論

「去年や今年がラッキーだっただけだろ!! どうせあれだろ!!

 22年に関してもあれだ……たぶん先物とか信用取引が当たったとかだろ!!」


長期投資は宝くじを買うのとは違う。

俺は現物取引しかしてない。信用取引口座をそもそも開いてないし、

一生使うつもりもない。FX口座も同様である。昨年だけでなく

今年のリターンも高いことから投資の再現性が高いことを示している。


22年度の下落相場では激しいインフレ下で総合商社や海運がリターンを押し上げた。また資産額をフルに使って優良銘柄を保持継続しながら適度に含み益の銘柄をリバランスした結果である。


負け犬の反論

「ち……でも今はたまたま日本株が上がってる地合いだから

 儲かってるだけだ!! またいつか下落相場になったら終わりだろ!!」


仮に来年の25年が株価が1円も上がらない相場だとしても、

配当金だけは必ず入金するのでトータルリターンを底上げする。


今年と来年は新NISAの買付分(特定から買い変えた)も含めて配当が税引き後で40万円入る見込みだ。配当金は現実のお金なので引き出して生活費にすることもできるので同居する家族の身の安全すら保障する。

手に汗握り信用買いする連中と違って椅子に座ってるだけで手に入るお金である。


また下落相場時は安くなった株を買い増しするチャンスとなるので再投資の効率が上がる。シーゲル先生の理論を応用した結果、下落相場(直近では20年や22年)で安値になった株をいかに買い増すかが重要なことはすでに証明した。



※ネット記事から引用。経営学の基本。


目標達成のためのPDCAサイクルの効果的な回し方

PDCAサイクルの各プロセスにおいて、具体的に何が行われるのかを見ていきます。


Plan(計画)

目標・目的を設定し、実行計画(アクションプラン)を立案します。その際、ただ闇雲に目標設定をし、過去のやり方を踏襲した計画を立てるのではなく、なぜそのような目標を立てるのか、なぜそのような実行計画を立てるのか、自らの仮説に立脚した論理的なPlanを意識する必要があります。


Do(実行)

計画を実行に移します。


Check(評価)

実行した内容の検証を行います。特に計画通りに実行できなかった場合、なぜ計画通りに実行できなかったのか、要因分析を入念に行う必要があります。また、PDCAサイクルを運用する時の課題抽出の際には、必ずしも定量的なデータでなく、定性情報が活用されることもあります。最近あらためて注目を集めている、行動観察などによるエスノグラフィックアプローチのような手法から集められた定性情報の活用を検討することも求められます。


Action(改善)

検証結果を受け、今後どのような対策や改善を行っていくべきかを検討します。Checkで仮説の検証、要因分析がしっかりと行えないと、誤った対応策を立て失敗することがあるため、注意が必要です。 生産・品質管理モデルに由来するPDCAサイクルですが、現在では戦略実行や経営管理、調達・生産・営業など各機能の業務改善に至るまで幅広く利用される「改善プロセスのお作法」ともいうべき、基本的なフレームワークです。


大学の経済学部、経営学部ではこれを習う。

しかし大学生のほとんどは知識だけを学んで

それを将来実践することがあまりないのではないか。


投資と経営はうりふたつなところがあって、個別企業の長期投資とは

インデックス投資と違って企業経営に参加(議決権行使含む)することに意義がある。個別株の投資で成功しない連中は、経営学の基本の「キ」がまずできてない。

PDCAサイクルの、Pの部分ができておらず、ただ何となく投資しては状況の変化に対応できずに損を出してる。もっと言えば買う銘柄が間違ってることが多い。


「個人投資家に個別株投資は無理だ。インデックスを買うべきだ」

とは負け犬の発想である。なぜなら血反吐を吐くまで財務分析をしていないからだ。

複雑な数字の羅列を読み続け、やがて頭痛に襲われて夢に見るまで企業分析を続けたのか? やってないのなら負け組だ。個別株投資が無理などとほざくな。


永守さん「(営業部に対して)死ぬ気でやったか? 

死ぬ気でやって100%の力を出して失敗するまで失敗を認めない」


掲示板にいる愚か者や動画のインフルエンサー(馬鹿)は Check(評価) の部分でどうして失敗をしてるのか、筆者に冷静に観察されている。筆者が実際に失敗をしたわけではないのに彼らの失敗を反面教師にして逆の行動をとればいいのだと結論が出てしまう。


筆者は行動経済学や心理学も学んでいるから彼らが次にとる行動が手に取るようにわかってしまう。逆指標と定義される人間は、学術的にそうとされる根拠があると言いきっていいだろう。認定された当人らがその事実を否定しようが、中世のオランダ東インド会社から始まった株式市場の長い歴史がその事実を否定させない。

長く続いた金融市場の歴史において、無知で愚かな大衆は常に財産を失ってきた。


筆者は固定観念や成功体験に縛られないようにするために、

全世界の相場やニュースを限りなくチェックし、相場の見通しは

3時間ごとに変化させている。毎年自分の投資成績をみて深く反省している。


明日にもブラックマンデーが起きることを前提にして長期投資をしている。

楽観は絶対にしない。明日大地震が起きて自分が死亡することも考慮している。



まとめ。


以上の検証結果から、【売ったり買ったりを繰り返すこと】がいかに無意味なのかが改めてわかるだろう。「信用取引」「デイトレ」「FX」これらに手を出す連中が、

再現性のある投資を続けられる可能性はゼロと断言する。


俺と同じ道を歩むデビューさん、blackさん、junさんを別として、

この小説を読んだ読者諸兄らが、一日でも早くまともな投資家になること、将来の老後破産の危機を乗り越えることをを切に願う。俺がこのような文章を見返りもなく書く理由は善意によるものだと覚えておいてほしい。

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