2030年の暴落に向けて我々はどうするべきか?

※印刷推奨


結論 = 株などの資産を保有したまま、複利運用して増やせばいい。


複利運用の目標利周りだが、俺の目標は【年率7%】としている。

これは俺の管理下にあるblackさんの運用資産でも同じことだ。

普段は会社で働く時間を削ってまでマーケットを注視しているので

逆にそのくらいの利回りがないと意味がない。


では、blackさんの現有資産を、投資元本をキリの良いところで2,000万

(実際はこれより大幅に増えるだろうが)で計算しよう。


FPの基礎教養、ライフ・プランニングに「係数」の計算がある。

https://www.ifinance.ne.jp/learn/lifeplan/lpl_6.html#gsc.tab=0

ここでは6つの係数の内、終価係数を用いる。

blackさんの運用資産が、23年度から30年度の暴落まで、

年利7%、計7間、複利運用した場合の計算する。


計算式 投資元本 × 係数(URLの中で大きな黄色い表に示された)

(縦軸が期間、横軸が年利)


⇒ 元本2,000(万円)× 1.606 = 3,012万円

7年後の2030年。1,012万円も資産が増える。ハッピーエンドだ。


だが、そこで30年度末に暴落が起きたとする。

「優良1,2」「覇権」「安定」の各PFが、平均35%の大暴落をしたとする。


(35%の計算は、コロナショック時の筆者のPFの経験から。

 財務健全な高配当銘柄なら下落の余地が少ないことは

 22年度利上げの暴落相場でも証明しているので半値にはならない)


(なお、投資不適格を保有する世間の投資家は資産が80%ほど下がることが

 予想される。しかもその株価は向こう10年は回復しない)


3,012万 × 0.35(暴落分) = 1,054万(万円以下、四捨五入)

3,012万の資産額は、1958万円まで下落する。

23年度時点での投資元本を割る。


あれれ? (;´Д`) それじゃあ、初めから投資しない方がいいんじゃない?


ダウ掲示板なら「空売り最強だー」と胸を張るだろう。

日経レバレッジを買って細かく利確して、あとは現金で待機だーと。

他の掲示板の馬鹿どもは言うだろう。



これに対する反論は以下の通り


①FPの試算(係数)がまず机上の空論。


これは、俺と母の共通意見。終価係数の計算は、マーケットに変動がなく、

常に平均7%の利回りが達成することを予言している。

俺は個人的にこのような計算は大嫌いなので君達には公表してこなかった。


「夢」「妄想」「予言」にしがみついたファイナンシャル・プランニングとは、

素人の老人を騙して投資信託を売り込む金融機関の悪の手口なので

俺は普段は参考にすらしない。


筆者の母曰く「本当にそうなったらいいね(笑) でも現実は

予想した通りには絶対にならないし、今の今が良かったとしても、

10年先まで不確定要素はたくさんあるよ」そう言い、鼻で笑う。


逆に日経が本格的な上昇相場になれば、年利10%で7年間成長を

続ける可能性もある。少なくとも今年のblackさんのPFは

年利平均13%以上は確実に取るつもりだ。

13%が取れたら、来年が5%成長だとしても、2年平均で9%は取れる。



【ダウ平均株価】でグーグル検索。期間を「最大」にしてチャートを見る。


↑のダウ平均株価が分かりやすい例だ。30年ぶりのデフレを打ち破り、

日銀が利上げをし、政府主導で個人投資家を新NISAで巻き込もうとしている、

今の日経平均株価もこれと同じような動きになることが大いに期待されている。


ダウのチャートは、ITバブル、リーマン、コロナを

乗り越えて、最高値を更新し続けている。


【3,012万の資産額は、1958万円まで下落する】

との試算は、その後10年先の株価上昇の未来を打ち捨てるかのような

物言いであり、俺はこのような「妄想」を嫌う。



➁配当再投資の真価を計算してない。


現金を寝かせている人は、実質無利息だ。

株価が35パーセント下落しても、コロナを例にすれば無配となった

優良銘柄はない。最悪配当が半分になるかもしれないが、配当は配当だ。

そもそも株価が安いので再投資の効率も高いことに変わりはない。


また、我々は働いて給料を得ているので、

給料を入金して新しい株を買い増すチャンスとなる。


NTT株 ⇒ 大暴落 ⇒ 株を買い増す ⇒ 株の取得単価が下がる。

数年後 ⇒ 株価が回復 ⇒ ナンピン効果で枚数分だけ株価が【倍増】

⇒ ナンピン効果で復配した時の配当も【倍増】


シーゲル理論の根幹であり、超長期投資での「配当再投資」である。

過去200年の歴史から、大暴落時に株を売らずにむしろ買い増しを

して「所有数」を増やした投資家が億万長者になった例を示している。


シーゲル理論では、暴落無しの妄想による「終価係数」よりも、暴落があって

再投資の結果、所有枚数を増やした方が、資産の増加率が高いことを証明した。



③中銀の政策を計算してない。


各国の中央銀行は、大暴落時すなわち大不況時には利下げを行って

政策金利を極限まで下げる。金融緩和時は、現金の利息が低いので

株式に無理やりお金が流れる。コロナバブルと言われた、

20年11月から21年の2月までの相場がそれだ。


筆者はあの時のバブル価格でニデック200株を買ってしまい、執筆時点で

含み損が140万となっている。間違いなく大馬鹿だが、今後一生の教訓にしたい。

だから俺は普段から金利の動向に目を光らせているのだよ。


中銀の政策により、過剰流動性マネーにより、株価の戻りが異常なほど

早くなっていることが、コロナで証明された。

リーマン時は株価回復まで3年はかかったそうだ。



④すでに株を大量に所有してる。


筆者もコロナ暴落時の4月と5月に何も買えなかったことを今でも悔やんでる。

皆も思い出してほしい、あの爆撃後の焼け野原となり、恐怖と絶望が支配した相場を。シーゲル理論でも根幹をなす。


☆「その人はすでに株を持っているから、

  来るべき次の上昇相場に乗り遅れる可能性がゼロとなる」☆


これほどのメリットがあるだろか?

株とは、誰しも予想しなかったタイミングで上昇を始めるのである。

そのタイミングを見計らうべく、多くの素人投資家が「さあさあ、今こそは」と

願い毎日市場を眺めるが、9割の人は眺めて終わり、最高値になった時に始めて買う。全世界、あらゆる人種国籍の人がこうらしい。日本だけの問題ではないのだ。


「覇権国」では、米中印を筆頭に多くの国の株式指数に投資している。

仮に日本の株価回復が遅れても他の国がある分だけ、

次の上昇に乗り遅れるリスクが減るというわけだ。


「優良」で購入した株は、無借金経営の企業も多い。

これらは暴落時でもまず無配とならないし、減配すらしない可能性もある。

また株価回復となれば目を見張るほどの速さとなる可能性が高い。


「安定」は、大暴落時に資産額が3割も減ることがまずないかもしれない。

組み入れ資産のβヘッジの効果はかなり有効だと思う。しかも減配の

リスクも極限まで減らした、筆者とっておきのPFである。


また、個別銘柄を組むアクティブファンドは、指数だけのETFとは違う。

指数は、指数が買値より下回ったら、売り出して換金するのが難しくなる。

しかし、個別銘柄では、すでに買値から50%も株価が上回っている銘柄なら、

平均35%の暴落が来ても「含み益」であり、即時換金可能な資産となる。


この傾向は、超長期保有したグロース株に見られる特徴だ。

高配当バリューはすでに成長が終わり、設備投資や研究開発費への投資が

控えめな一方、グロースは徹底的に売上を増価させ、株価上昇のための対策を練る。


よって、暴落時に真に自分の身を守る可能性が高いのは、

第一に株価が大幅に上昇したグロース株、

第二に暴落時でも高い配当を払ってくれるバリュー株だと考えなさい。


グロースは株価の先頭を走るランナーで暴落から逃げ続ける。

バリューは縁の下の力持ちで高配当ゆえに株価下落を抑える。

これに金地金のETFや米国債券などがあるとなお好ましい。


ただし、筆者が「投資不適格」と判断した株は、その限りではないことも

よく覚えておきなさい。


⑤暴落を恐れるより、暴落を受け入れて株を保持する者が買つ。


過去の歴史がそう言っている。確かに日経平均株価はレンジ相場で

対して上がってないように思えるし、バブル後の高値も未だに超えてない。

だが逆に言えば、バブル後の高値を超えたら?

個別銘柄なら東京エレクのように、ニデック、中外、任天堂が成長し続けたら?

指数はともかく、個別銘柄では超長期でダウ以上の右肩上がりの銘柄が少なくない。



2030年。AIによるコンピュータウイルスによって米大手銀行が破綻。

その余波を受けて、日独英など主要銀行や証券も破綻か、大赤字になる。


日経平均株価は、直近の高値から35%の大暴落をした。

米ドル円は、2日で10円も円高になる。


素人「もう終わりだー」 ←全部損切り

中堅「ふ、ふん。売ったら負けらしいから保持するぞ」←手が震えている

夫(プロ)「給料、全額入金だ。ボーナスもだ。配当が入ったら再投資する」

妻(プロ)「四季報を読みましょう。買いたい株をチェックしないと♪」


20年4月、コロナショック時のさわかみファンドではこんな風だった。


草刈孝弘君と創業者澤上さん

「どの株も、本来の企業価値に比べてバーゲンセールになってて最高だね。

 我々はいつも顧客にこう言うんです。今ならスポット積み立てでどんどん

 入金していただければ、その分だけ数年後に資産が増えますよと」


「買った。大量に買った。こういう時に悔しいなと思うのは、

 買いたいのにお金が無くなってる事です(笑)

 ファンドの現金比率はゼロになるまで買い増ししてるんです

 (実際は顧客の解約要求が多いので、底値なのに株を売って

  現金化する処理が必要であり、プロは大変だ)」


言うまでもなく、日本最古のファンドを操る彼らからしたら、

このタイミングで投信の解約要求をしてくる顧客どもは宇宙一のバカだ。

しかし、さわかみの顧客は「分かってる人」が多く、毎月の定期積み立ての

他に「スポット」で大量に買い付けしてくる人もいたそうな。


(当時の基準価格3万に対して、投資信託を何口も買っていくという意味)


賢い顧客の意見

・今買っておけば、数年後に小学校に進学する孫の学費になりそうだ

・リーマンの時もそうだったから、今回は大量に買おうと思った

・さわかみでは常に暴落時は買いだとセミナーで教わってるから

・プロに運用を任せてるのだから安心だ。我々はお金を入金すればいい


以上の理由から、暴落時に株を持った状態で「それがどうした」と

涼しい顔で言える者が最後に勝つ事が分かると思う。

そもそも倒産するような企業など買ってないのだから。


さわかみでは、大金を得た顧客は孫の大学の学費、住宅ローンの繰り上げ返済、

趣味の車の購入(高級車だろう)などに有意義に使ってる。


さわかみは、アクティブ投信の手数料として安い

https://www.sawakami.co.jp/risk/ ノーロード投信で手数料ゼロ。

信託手数料が、当ファンドの純資産総額に対して1.10%(税込み・年率)

信託財産留保手数料がゼロ。


その他手数料は、先物やオプション取引の際にたまに生じると書いてある。

現物長期保持を掲げるファンドゆえに、発生したとしても大した額ではなかろう。



しかし最近の「さわかみ」の運用成績は日経平均ETFとそう変わらなくなってる。

純資産額(運用財産)が増えすぎたゆえの停滞だ。

これはどこのファンドでもそうなので、ここのファンドの成績が特別に

劣っているわけではない。


それでも、普段の生活が忙しくてとても相場や世界のニュースを見る暇がない人にとっては、信用のあるプロに財産を預けるのは得策だろう。

運用の素人の場合だと日経とTOPIXのETFだけを購入したとしても、

暴落が来たら怖くて売ってしまうはずだから。



未来に暴落が来ると分かっていればそこまで怖くはあるまい。

歴史は繰り返すのだから、10年ごとに金融市場は必ず暴落する。

22年度相場をきちんと乗り越えた我らに、恐れることは何もないのではないか。



★ここからは別のお話。長期投資において、

コツコツ積み立てと一気にまとめて株を買う。どちらが得なのか?★


今回は机上の空論の最たるものである、「係数」を紹介した。

良い機会なので別の話もしよう。


これはデビューさんの息子さんに特に教えてあげたい内容だ。


俺は、デビューさんの息子さんには元本100万をまず親が用意するべきだと

言った。実は俺に対して個人的に投資指南を受けたいと言ってきた人は、

今まで勤めた会社(俺は主に派遣なので転職が多い)で何人もいたが、


俺が皆に最初に言うのがこれだ。


「向こう10年間、生活に必要のない資金を500万円用意する。

 このくらいの資金がないと、個別で高配当銘柄を組んで配当再投資

 戦略を実施するのは難しい」


20代から40代の男女が苦い顔をする。

中には40代や50代でお金に余裕のある主婦の方はその金額を満たしていたが、

投資の知識がないので豪ドルに200万も両替してたりと、ハイリスクな

投資をしていた。(彼女の場合は外貨預金らしいが、詳細は不明)


俺の経験上、主婦は500万くらいは軽く出せるお金持ちが一定数いた。

だが男はダメだ。

若い男性で多いのが「月に3,000円から5,000円なら積み立てられる。

元ではゼロだ」というもの。その中で父親の遺産が入ったので、1,000万程度の

まとまった資金が入った46歳の男性がおり、俺の勧める高配当株を100万ほど買ってもらうが、コロナショックが起きてから音信不通となる。

その後、会社をなぜ辞めたのかは知らん。


金がないか、知恵と経験がないか、精神力と覚悟が足りない

などの理由で、多くの者が俺の元を去る。

去った者のことは知らない。俺は分かる人にだけ真実を語り続けるだけだ。


投資元本、最低500万の根拠をこれから説明しよう。


条件。元本500万。年利5%。7年間(23年度から30年度まで)

投資素人が運用すると仮定し、低く見積もって年利5%で計算する。


500 × 1.402 = 704万円となる。204万円の増加だ。

https://www.ifinance.ne.jp/learn/lifeplan/lpl_6.html#gsc.tab=0


昨今の証券会社がCMなどで流行させている、若者向けの積み立て。

その積み立てた場合を考える。比較しやすいように、30年度までに

合計500万を積み立てたと仮定して、


毎年の積立金額71万(かなり多い額だが、計算しやすいためこうする)

とする。


計算には年金終価係数を用いるのだ。

https://www.ifinance.ne.jp/learn/lifeplan/lpl_9.html#gsc.tab=0


71 × 8.142 = 578万 となる。


比較

元本500万スタート。積み立て500万。

前者は704万円で204万円の増加。後者は578万円で78万円の増加。


初めからお金を持ってる人と、そうでない人との違いで

【126万円】ほどの運用益の違いが発生することが証明される。


なお、この126万円は確実に再投資されるため、

複利の効果でさらに多くの配当を得られる計算となる。


それだけではない

「かぶまる」さんの動画でも良く紹介されるが、積み立ては実は難易度が高い。

なぜなら、素人はマーケットの動向を分かりもしないのに

よく見ながら、タイミングを見て買い付けをするからだ。


ようは、現在8月の日経が実は買い時なのに、積み立てる者はまずここで

買わない。秋以降に上がったら高値掴みになると思い、さらに買わなくなる。

暴落したらもっと買わなくなるどころか、今まで積み立てた大切な財産を

売ってしまうことが散見される。


そんな時間の無駄をしてる間に「配当権利」を失い、

「株価上昇」の機会を失い、最後は「投資家としての自信」を失う。

こうなってしまえば、典型的な負け組の完成だ。思想からして敗者なのだ。

上の年金終価係数で示した計算以上の差が開くとみて間違いないだろう。


これは大学受験に向けての勉強に励むが、

センター本番が近い秋以降に堕落してしまう高校生に心理に近いだろう。


しつこいようだが、受験では「合格」「不合格」しかない。

その中間はない。株でも「増えた」「減った」しかない。


ここから分かること 

【世の証券会社共は、できもしない積み立てを素人たちに勧めているのだ】

それよりも、まずはしっかりと貯蓄して散財を抑える、マネーリテラシーを

身に着けるべきだ。投資を始めるのは、500万を貯めてからでも遅くはない。

これが俺の意見だ。


デビューさんやblackさんは、マネリテを十分に身についてる。

(失礼を承知で言うが、ふたりの旦那さんはどうだか知らないが(;^_^A)

そして俺のアドバイスを聞いて投資を実行してる。


実際に2,000万以上も投資できる人など、日常でそう見かけない。

俺のリテールは、中間層向けのプチ・プライベート・バンキングといったところか。


「かぶまる」さんは賢者なので自動積み立てを行っている。

25日の給料支払い日に10万円を証券口座へ自動入金するのだ。

そして特定のETFをドル・コスト均等法で自動購入するのでスキがない。


彼はETFを駆使した長期投資の達人である。

「マーケット・タイミングを計る意味はない」

「株価上昇に乗り遅れることが最大の機会損失」とする投資の心理を熟知している。

リーマン以来のベテランなので彼の資産額は7,000万以上と推定する。

自己運用で手数料がないので平均リターンはさわかみファンドを超えているだろう。


(彼の欠点は、個別を買う我々と違い信託手数料を払うETFのみの運用であり、  

 しかも指数ETFは分配利回りが低いこと。我々のアクティブファンドを構成する  

 日本株の方が圧倒的に配当利回りが高いだろう。また入金したお金をUSドルに 

 するため為替の両替手数料が高い。これら手数料が投資のリターンを

 低下させる。為替ヘッジをしないので円高に振れた場合に資産額が下落する。

 彼は決算短信が読めないようだ)


筆者はアマゾンの底辺労働者なので賃金が低いが、

今年はリバランスによる売却益と配当によって、税引前で約100万の利益を

すでに確定した。なんだかんだで100万程度の利益は毎年出せる感じなのかな?

含み益と確定利益は別勘定なので注意。筆者は資産をあらゆる危機から守れるように徹底して管理してるので緊急時の換金率が高い(資産の流動性が高い)


自分で運用するメリットは、一切の手数料が取られないことが大きい。

なお、実際の手数料には税金(消費税10%)もかかることをお忘れなく。


俺の管理する母の口座「外需」は現時点23年度の年利25%、SBI「分散」は

年利21%だ。しつこいようだが、SBIにはニデックの含み損100万以上を抱えたうえで数字だ。(あくまで昨年末の暴落時点からの資産増加率にすぎないが)


※年利=トータルリターンと定義


22年度の暴落相場では、所有3口座の平均年利が+0.4%と

マイナスリターンにならなかったことを誇りに思っている。

比較するとSP500とオルカンに集中してる「かぶまる」さんは、

間違いなくマイナスリターンだったはずだ。

彼は今からでも遅くないからインドETFや日本株を購入するべきだろう。



日本株は100株単位なので単価が高いが、500万以上の元本があれば

単純計算で15万程度の配当が入るとして、安い株なら買えるし、

なによりすでに株を大量に保持してるので「決算ごとに割高を売って割安を買う」

というリバランスによってさらに資産額が増える。


利益確定による売却 ⇒ リバランスの実施⇒ 新しい株を購入 

⇒ 投資元本の増加 ⇒配当や含み益を総合した利回りの増加。

これにより、お給料を入金して投資元本を増やしたのと同じ効果が得られる。


6月の権利確定後 ⇒ 8月にその銘柄を売り ⇒ 9月権利の銘柄を購入。

年間の配当総額を引き上げる。こんなことも可能。


ただし、これができるのはファンドを操るプロのレベルなので注意。

知識のない人がリバランスを実施したつもりが、かえって運用利回りを

低下させてしまうといった事態になりかねない。最悪でも短信がしっかりと

読めるレベルになってから実施するのをお勧めする。


仮に元本500万の人に企業分析の知恵がなくとも、俺があれを売ってこれを

買いなさいとアドバイスすれば、取引自体は5分で終わる。そういう仕組みだ。

取引1分、熟慮100時間を決して忘れるな。

タダで含み益が増えているわけじゃないぞ……?( ̄▽ ̄)


だからこそ、俺が君達によく言うのだ。


現金なんて寝かせてないで、割安な株を見つけたら1日でも早く

購入して株を持ったままの状態を維持しろと。レースには早く参加すれば

後続を引き離すことができる。マーケットとは、資金を使ったレースなのだよと。


日立製作所、村田製作所、富士フィルムを東日本大震災時に

買った投資家は、その時、いくらで買えているか調べてみなさい。

安く買えたとしても、その後は楽なことではないぞ。

15年以降に株価が激しく乱高下してる。

それでも決して売らないベテラントレーダーは確実にいるのだよ。


俺は馬鹿ではないので、「係数」などという「妄想」「空想」を心から

信じてないことはすでに述べている。ただ妄想だとしても参考程度にはなる。

これら空想を頭の片隅に置きながら、経済指標や企業業績などの「現実」と

照らし合わせて投資を実行しているから、筆者の運用は大衆と一線を画している。


嘘と真の見分けがつくので、誰の意見にも流されることがなく、

例えば保険の営業が我が家に電話をかけてきたら、

小一時間ばかり説教を食らわせて金融の教育を施している。


相手が俺の10歳年上でも俺の知識の半分もない場合が普通にあって驚く。

俺は保険の専門家ではなく株の専門家なのだが。俺が最も許せないのが、

俺よりはるかに長く生きている男性が、俺の半分の本も読んでないくせに

俺の前で知識面で偉そうな顔をすることだ。そういう相手には容赦しない。


夢や妄想を語るのは新入社員まで。中堅から役員にまで上り詰めると

「悲観」「恐怖」「現実的な見通し」「懸念事項」をよく語る。これはニデックの

永守さんのありがたい言葉だが、どこの大企業でも同じことをやってる。


人の上に立つ人ほど、万が一の事態について考え続ける。たとえ業績が

過去最高を超えても、伊藤忠の岡藤会長閣下のように油断せず未来を悲観する。

そのうえで、末端の部下の前では明るく笑顔になり、夢を追うようにはげます。

トップに立つ者が暗い顔をしていたら誰もついて行かないし不安になるだろう。


1位になってそこで終わりではない。その地位をいかにして維持できるか。

それが重要だ。それが最も難しい。だから製品シェア世界トップの大企業は、

その地位にあり続けてること自体が素晴らしく、投資適格として合格するのだよ。


俺だってそうだ。今年が年利20%を超える見込みなら、数年後の-20%を懸念して大暴落時に耐えられるPFを作成し始める。そのための7、8月の決算期に実行したリバランスで、JT、大塚HD、物流を始めとしたJリートの購入である。

SBIと松井での売買代金は、2週間で計600万にも達したか。

高い手数料を徴収されただろうが、それだけの価値があるなら躊躇はしない。


これがハンターの技だ。普段はただデータと情勢を見てるだけだが、

動き時は動く。4月5月の本決算ではまるで動かなかったが、夏では動いた。

動くと決めた時は、熟慮の末の行動なので行動が早く迷いがなく、的確だ。


blackさんには年末にキツネの狩りの話をしたと思うが、

もっとも大きいキツネが来るまで待てるだけの忍耐力と判断力がある人は、

このように動くことを覚えておいて欲しい。優れた投資家とは、いざとなったら

命を懸けて炎の中に突撃してを人命を救助する消防士のようなものだと考えなさい。

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