新NISAで個人の9割が損をすると思われる

資産運用の前に聖書の話をしよう。


最初に断っておくが、俺は信者ではない。

我が家は200根に続く地主(農家)の家系で仏教徒であり神道を信じてる。

俺は大学時代から教養のために啓展の書(旧約、新約、回教)を読んだ。

回教(イスラム)を読んだ時は父からは嫌な顔をされたが。


旧約聖書。その書には4000年以上の昔から人がいかに愚かで

神の意思に反し、恩を忘れ、自由気ままに罪を犯してきたかが永遠と書かれている

神は予言者を通じて何代にもわたり正しい道を示したが、ほんの一部の人間

(アブラハムや聖母マリアなど)しかそれを聞き入れなかった。


ノアの箱舟。神は唯一正しい人間とされたノアの家族とわずかな家畜だけを

生かした。他は洪水で皆殺しにした。時は過ぎ、ノアの子孫が地上に増えていくと

今度はその子孫たちが方々で悪さをするようになった。正しい血族の子孫であっても

時が立てば劣化し悪に心が染まるのだ。今の自民党の母体となったのは

薩摩長州派閥の明治政府なわけだが、その子孫たちの大半が国民の税金をお小遣いにして遊び続け、今日の日本国の衰退に至る。


投資もまた、正しい道に進まずに愚かな道へ、人の話を聞かずに破滅の道へ

突き進む輩(Fun to drive to Suicide)がいかに多いことか。

俺は馬鹿どもを救うつもりは一切ない。


要約しよう。大衆とは愚者である。世間とは愚図である。投資は馬鹿にはできない。

やることはできても利益を上げ続けることは絶対にできない。

俺の資産運用相談、リテールは君達をその「愚者の洞穴」から救い出す。



新NISAが失敗する理由。


制度は素晴らしい。俺も調べて見て驚嘆した。

20%の非課税が無期限に続くため長期リターンを決定的に押し上げる。


まず、アンソニー・ロビンス著「世界のエリートは何を考えているのか」

より、投資信託の手数料による30年先のリターンの差が示されている。

委員長風に内容をまとめる。


条件

35歳の「イ、ロ、ハ」がそれぞれ1,000万円ずつ投資信託を買う。

追加入金はしない。

年利(トータルリターン)7%で資産が増える。7%は世界平均である。

信託の手数料の違い「イ」1% 「ロ」2% 「ハ」3%


30年後、65歳となったイとロの間に【2億円以上のリターンの差】が出た。

冗談ではなく2億円だ。たった2%手数料が違うだけでここまで変わるのだ。

これはすなわち、個人で投資をしたとしても、年間リターンに2%の

成績の差が生じた場合にも同じことが言える。


俺がblackさんに一切の無駄がなくPFを組成してあげているのは、

このたった1%のリターンを押し上げるだけでも、30年先には

それが複利効果で膨大な差となって自分に戻ってくることを知っているからだ。

特に「覇権国ETF」においてこの効果は絶大になると予想する。


冗談ではなく俺の「世界分散型」を凌駕するパフォーマンスを出せると思う。

むしろ俺のPFと交換してもらいたいくらいだ(笑)それはさておき、


新NISAは、先ほどの手数料2%どころか、20%(税金分)も安くなるわけで、

この制度を実行段階まで移せた岸田政権を心からほめたたえたい。


君達はこう思うだろう。

「そんな素晴らしい制度があるのに、どうして新NISAが失敗するのか?」


正しくはこうだ。

我々のような一部のエリート集団はもちろん成功するが、

多くの素人投資家は30年もの長い間株を持つことができない。


伝説の投資家、ピーター・リンチの話をしよう。

リンチ氏のマゼランファンドは70年代の米国株低迷期において

あのバフェット氏を凌駕するほどのリターンを毎年たたき出していた。

だが、なんとマゼランに出資した個人投資家の9割が大損をしていたことが

明らかになっている。なぜか? それは、個人が勝手に投資信託を解約するからだ。


理由は単純。「ろうばい売り」「高値掴みだ」

人には感情がある。人は株が下がると怖くなって売り、高くなると安心して買う。

リンチ氏がいかに優れたファンドマネージャーであっても、顧客までが優秀なわけがない。最近の証券会社などによる米国株投資の売り文句にこれがある。

あのアップル株を最初に勝った人は100万の資産が今では3億になったと。


ある賢者が真実を語る

「個人がそんな長い期間、我慢してアップルを持てるはずがない。

 適当なところで利確して逃げるか、あるいはITバブルやアジア通貨危機で

 暴落した時に怖くなって売っちまってるよ」


人には感情があると言った。それは間違ってない。人として当然の姿だ。

だが、感情的な動物のままではエリートにはなれない。

世界の金融業とはエリートがひしめく世界であり、個人投資家が彼らを

相手にとって戦うとなれば、見方を変えれば今から大手企業に入社して

そこで定年まで勤務するくらいの覚悟がいる。簡単なことではない。


それは、勉強と全く同じこと。その日が楽しければいい感情的思考を

持つ人と、やりたいことを我慢して計画的に勉強をしていく人。

「計画力」「発想力」「継続力」「素直な反省」「計画の修正」「我慢」

これらをエリートと言われる人は普通に持っているが、どの先進国にも

年収1,000万を超えるエリートは常に少数で労働人口の6%にも

満たないとされている。彼らは「論理的思考能力」を極めている。


論理とは、感情を排して物事を考える力であり、これはもはや理屈ではなく

その人が生まれ持った才能と称して良いだろう。


米国では今から50年も前に株式ブームが到来しており、電車に乗っても

バーに行っても、街へショッピングに行っても電光掲示板に「ダウ平均」が

表示されていたそうだ。そして、これからの日本と同じように投資人口が

絶大な数となり、皆が老後の年金代わりに株に投資し、皆が暴落時に

全ての株を売って今日にいたる。米国籍の彼らもまたリーマンショックや

コロナショックで持ち株を全部売ってしまっているのだ。


特に米国人の一般的な教養レベルは日本に比べて大きく劣るとの指摘もある。

我々よりも動物的な彼らが投資で成功するわけもない。

仮に一般的な米国人が投資に優れているなら毎日のように凶悪犯罪が

起きてはいないだろう。貧しいから犯罪者になって警官と銃撃戦を展開するのだ。


同じことが新NISAの日本でも繰り返されるだろう。


任天堂、村田製作所、アドバンテスト?

素晴らしい企業だ。今の企業価値を分析すると2050年に倒産してるとは

とても思えないし、今後の製品シェアの推移がどうであれ、

10年後も世界の覇権的な企業であり続けるのではないか

(すでに没落したパナソニックやシャープとは違うだろう)


これらを個人が買ったとしよう。グロース株の値動きはバリューの2倍はある。

外国為替や金利の影響を受けて株価が下落しやすい。

22年度相場が分かりやすかった。金利高に中国の経済封鎖が重なって最悪の状態だった。当然、個人はそこで売るし、仮に持ってないにしても買えない。


正解「買う」にたどり着けるのは、優れた投資助言者に背中を押された人か、あるいは正しい企業分析ができていて論理的に行動できる人だ。だが論理だけでは失敗する。米国の会計士(委員長よりはるかに詳しい)ですら、実は9割が株で損してる。理由はメンタルだ。丁寧かつ慎重に分析した銘柄が、市場の変動を受けて

株価が下がり続けると怖くなって売ってしまうのだ。


株価が下がると食欲を無くし、胃が締め付けられる。吐き気がする。

髪の毛に白髪が混じる。当然だ。金は命なのだ。

米国では金融業は最もストレスのたまる職場の一つに分類されている。

だがこれは我々が越えなければならない壁だ。


俺だって22年度相場は持病の片頭痛がひどくて何度も床に臥せたが、

「いつか必ず勝てる時が来る」と信じてマーケットと企業の分析を続けた。

俺は決して逃げなかった。人は言う「株式投資で楽にお金儲けしてるんでしょ?」

そんなわけがあるか。「楽に儲けられるならその方法を教えてもらいたいくらいだ」


こう例えればいい。ある頭の良い人が会計の専門学校を出て資格を持っていたから

といって、今から銃を持って戦場に出かけろと言われて素直に首を縦に振るか?

相場とは戦場である。戦場で戦う勇気のない者は、結局勝つことはできない。


敵の機関銃の猛烈な射撃の中、自らの生命と財産を全てかけてでも

突撃する兵隊が真に勇敢(俺の祖父がそうだった)なのだ。

勇敢でない男は、真の男ではない。また女に優しくできない男も立派ではない。


ゴルゴダの丘で磔刑に処されたイエスの元に集まったのは、

母のマリアやマグダラのマリヤを筆頭とした女達だった。

キリストの教えの真の理解者は女性達だったのだ。

優れた女には正しい男を選びだす本能的な嗅覚があるのだろう。


今では極悪人とされるアドルフ・ヒトラー総統も彼を支持した女性は数知れず。

ドイツで最も女性に人気がありながらも「私は国家と結婚した」と宣言し、

自殺する前日に愛人のエヴァ・ブラウン嬢と結ばれるまで独身を貫いた。


ヒトラーは自殺するその日まで女性に対して誰よりも優しく礼儀を忘れなかった。

給仕の女性が作ってくれる夕食にも「おいしかったです。作ってくれてありがとう」

と言う「ドイツ最高の紳士」だった。こんな話を外国人とすると「ネオナチ」と罵倒されるだろうが、歴史の事実を語って何が悪い。

この人物の詳しい話はまたの機会にする。



会計士の話に戻るが、個別企業の分析とマーケット全体の分析、

政治、中央銀行は別の次元である。

資産運用には世の中を俯瞰的かつ冷静に見る能力が求められる。

そもそも普段は8時間働いてる人はこんなことに時間を割くことはできない。

だから俺はアマゾンで時短労働をしている。



NTT? 素晴らしい企業だ。我が国の機関である通信セクターの株なら

「永遠に持つ」と言って大学生ですら毎月NTT株を新NISAの成長枠で

買い続けるだろう。そして暴落時に全てを売ってしまう。


繰り返そう。彼らは暴落時に売るか、それとも今日の日経の値動きのように

少し下がるともう天井だと信じて売る。「また下がったら買い直す」

必ずこう言う。マーケット・タイミングを計れると言っているのだ。

なぜ分かる? 少なくとも俺にはタイミングなど分からない。


テレワーク「俺は死ぬまでこの株を持ち続けるぞ!!」

彼は今年に入ってテスラを売り、INPEXを売り、日鉄を売った。

出来ない奴ほど口先だけでは立派なものだ。


俺は違う。俺は長期投資を絶対に勧めるが、毎回の決算を吟味して

保持継続か売却かを選択し続けている。未来に絶対はない。

永遠に繁栄し続ける企業など人間には分からない。神様になら分かるだろうが。


だいたい俺は決算分析後に2030年まで保持したいとは書くが、

それは理想であって、実際は適宜に銘柄を見切って売る。

最近ではユナイテッド海運、ヤマダ電機がそうだった。


【夢を語るな】【妄想をするな】【データ(現実)を見極めろ】


経済とは生き物であり、たった一日でも世界は大きく変わる。

その実態の恐ろしさを知らない愚者が「俺は永遠にこの株を売らない」と言う。


テレワークとは、未来の新NISA組の姿だと思っていいだろう。

この国の人間は、君達が思ってるほど賢くない。それが言いたかった。

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