第3話

時は午後12時過ぎであった。


ところ変わって、多度津町内ちょうないにある私立高校の直人なおとがいるクラスにて…


直人なおとは、本山駅もとやまえきで代替バスを降りたあと駅から歩いて私立高校がっこうへ向かった。


直人なおとが教室に着いた時、授業は自習となっていた。


しかし、教室にいる男子生徒全員だんしぜんいんは自習をせずに遊びまくっていた。


スマホのオンラインゲームでバトルをている…


マンガ雑誌や単行本を読んでいる…


アイチューンで音楽を聴いている…


…………


男子生徒クソバカどもは、先生センコーがいないから勝手し放題をしていた。


学校は、1日6時間授業である。


しかし、直人なおとがいるクラスは全員なまけものばかりがいたので、1日8時間授業である。


場合によっては、理解できるまで翌朝まで授業をする…


…となっていた。


そう言うだらけたクラスだから、体育祭・文化祭などの学校行事に参加することは厳禁!!


夏休み冬休み春休みも、土日祝日休み…の休みはナシ!!


…となっていた。


話は戻って…


直人なおとが教室に入った時であった。


直人なおとが座っている席のとなりの席に座っている男子生徒が直人に声をかけた。


「おっ直人なおと…今来たのか。」

「ああ…」

「オメーよかったな…(教科担当の先生)は、真備まきび(岡山県)に当分帰ることになったみたいだぜ。」

「ホンマかよ…」

「ああ…それと、担当タンニンを入れておれたちのクラスにくるセンコーたちも当分の間休むってさ。」

「なので、自習が長期間つづく…と言うわけだ。」

「そうかよ。」

「ああ、当分の間はこのクラスは天国の日々がつづくぜ。」

「そうかよ。」

直人なおと…行こーぜ。」

「ああ…行こうぜ。」


このあと、直人なおとはクラス仲間たち20人と一緒に学校から脱走した。


その後、丸亀市中心部へ向かった。


時は、午後3時半頃であった。


ところ変わって、観音寺市琴浪町かんおんじことなみちょうにある保育所にて…


白のブラウスとマゼンタのチェックのスカートの制服姿の多香子たかこは、奈美に頼まれて学校の行き帰りになえちゃんの送り迎えをしていた。


しかし、この日は奈美から『今夜はお泊まり保育をお願いして…』と頼まれた。


保育園に到着したあと、多香子たかこは保母さんに対してなえちゃんのお泊まり保育をお願いした。


それを聞いた保母さんは、ビックリした表情で多香子たかこに言うた。


「お泊り…どうしてお泊まりをお願いするのですか?」


多香子たかこは、ものすごくつらい表情で答えた。


「すみません…きょうは家の都合でなえちゃんのメンドウをみることができないのです。」

「家の都合って…」

「来年、高校入試を控えているのです…うちは…義兄あにのようなペースの遅い子になりたくないので必死に受験勉強をしているのです…義兄あにが通っている(三流以下の)私立高校には行きたくないのです…お願いです!!この通りです!!」


保母さんは、多香子たかこの気持ちをくみ取ってなえちゃんのお泊まり保育を引き受けた。


ところ変わって、室本町にある直人なおとの家にて…


奈美は、多香子たかこからかかって来た電話の応対をしていた。


「なえちゃん、お泊まり保育に預けたのね…分かったわ…ムリなお願いをしてごめんね…」


奈美は、もうしわけない声で多香子たかこに言うたあと受話器を置いた。


それを聞いた鹿之助しかのすけは、奈美の背中にガバッと抱きついた。


鹿之助しかのすけは、奈美が着ているTシャツの上から両手でMカップのふくよか過ぎる乳房をつかんで荒々しくもんだ。


「奈美さん。」

「ああ…義父おとうさま…ダメ…」


ちょうどその時であった。


制服姿の多香子たかこが帰宅した。


この時、奈美と鹿之助しかのすけがえげつないことをしていた。


多香子たかこは、奈美と鹿之助しかのすけがいる部屋のとなりの部屋に入った。


その後、制服のスカートをまくり上げた。


多香子たかこはスカートの中に手首を入れて、白のショーツを脱いだ。


つづいて、白のブラウスのボタンを全部外してブラウスを脱いだ。


その後、Kカップのふくよか過ぎる乳房を包んでいるブラジャーを外してその場に座りこんだ。


多香子たかこは、甘い吐息をもらしながらわが身をなぐさめていた。


さて、その頃であった。


直人なおとたち20人は、丸亀市富屋町しないとみやちょうにあるカラオケボックスにいた。


彼らは、3時間パックでカラオケを楽しんでいた。


しかし、残り時間が少なくなると延長を繰り返した。


その結果、深夜0時近くまで…ひどい場合にはひと晩じゅう丸亀市内しないに滞在していた…と言うことが多くなった。


彼らが丸亀市内しない豪遊ごうゆうしていた時であった。


直人なおとが暮らしている家に、背広姿のひさとがものすごくしんどい表情で帰宅した。


奈美は、ひさとに対して『直人なおとの生活態度がこの最近悪いから怒鳴りつけてよ!!』と頼んだ。


ひさとは、ものすごくあつかましい声で奈美に言うた。


「なんでオレが直人なおとを怒鳴りつけるんだよ…」

「あなたそれでも父親なの!?なさけないわね!!」


ひさとは、チッと舌打ちしてから怒った声で奈美に言い返した。


「オレは…始めから直人あのバカはキライなんだよ!!…朝寝坊ネボー、チコク、ハヤベン…自由と権利ばかり主張しまくる…そんな直人あまったれをコーコーへ行かせて失敗したワ!!」

「あなた!!」

「やかましい!!オレは今この間の豪雨災害さいがいの対応で頭がいっぱいや!!直人クソバカの問題に向き合っている時間なんか1秒もない!!」

「それじゃあ、どうするのよ!?」

「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだーーーーーまーーーーれーーーー!!オレは直人クソバカがうざいんだよ!!…もういい!!オレは寝る!!」


(ドスドスドスドスドスドス…ピシャッ!!)


ものすごく怒った状態で部屋から出たひさとは、居間のふすまを力をこめてピシャッとしめた。


なんなのかしら一体もう…


直人をクソバカ呼ばわりするなんてサイテーだわ!!


松ヶ花うちの男たちは、どこのどこまで甘ったれているのかしら…


あきれたわ…


居間にぽつんと取り残された奈美は、全身をブルブルと震わせながら怒りまくった。


その一方で、一晩中仲間たちと遊び回った直人なおとは、朝5時過ぎに帰宅した。


その後、ヘーゼンとした表情で朝寝坊ネボーした。


直人なおとは、今の今までの間に何日学校を休んでいたのか…


自分が犯したあやまちを反省する気は全くないようだ。

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