第8話 究極のスライムクッション
「朝陽菜先輩、スライム活用計画についてなんすけどね?」
「そんな計画、いつの間に始まってたんだよ?」
「人の三大欲求って知ってます?」
「いや、聞けよ。……食欲、性欲、睡眠欲だろ?」
「そう! 食う、寝る、
「言い方」
「つまり、これにスライム活用計画を当てはめるとですね、
食用スライム、スライムクッション、スライム触手となる訳っす」
「いきなり胡散臭そーな計画になったな」
「この内、スライムクッションとスライム触手の有効性は先輩の御墨付を頂いた訳ですが」
「いや、クッションはともかく、触手は推奨してないからね?」
「後は食用スライムをなんとかするだけなんすけど」
「だから、なんとかしようとすんなよ」
「とりあえず全部まとめてみました。その夢のよーな製品がこちら」
「まとめたんかい。」
「さぁこの、見た目は普通のクッションにもたれてみて下さい」
「やだよ」
「さぁこの、見た目は普通のクッションにもたれてみて下さい」
「やだってば」
「さぁ、」
「わかったよ。……うーんまぁ、もたれた感じ、本当に普通のいいクッションだね」
「はい、突然ムラムラ来たーっ」
「??!うっ、うっううっ」
「ムラムラすると、このように自動的に触手が発動する訳です。どーすか、先輩?」
「うっうーっうっうっ」
「いい感じすか? 次いっちゃいますよ?」
「うーっ、うーっ」
「はい、今度は空腹だーっ」
「うっ、もがっもがっ、ちょっ、ちょっとまてーっ!」
「もう、なんすか? 今いいとこなのに?」
「良くないわっ! なんで性欲と食欲が同時に襲って来んだよ!? 触手を口にねじ込んでそのまま食わせよーとするんじゃねーよっ!」
「一石二鳥ってやつです」
「無理矢理まとめんなよ。だいたい、スライム食用化は未完成じゃなかったんかよ? ちょっと食っちゃったぞ?」
「あ、その点は安心して下さい。さっき口に入れたのはうま○棒なんで。予めスライムの中に仕込んでおいたんす」
「あー、通りでたこ焼き味だった訳ね。そんならまあいいか……って良くねーわっ」
「おー、ノリツッコミだ」
「うう、下手に液体じゃないだけマシか。ってか、予め入れておいて溶けないの?」
「食べちゃわないように指導したんで」
「鵜飼いの鵜みたいだな」
「どっちかっつーと、先輩の方が鵜みたいでしたけどね」
「おまえ、マジで鬼だな」
「そして更に驚きの機能が!」
「まだ続くの? もういいんだけど」
「いえ、もう既にその機能は発揮されているのですよ。先輩、気づきませんか?」
「え、なに? 怖いんだけど」
「洗浄、脱水機能搭載で、さっきまでグショグショに濡れてた先輩のおパンツがすっかり綺麗に!」
「ホント、止めて」
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