第2話 飛び入り参戦幼稚園

どうも激弱3歳児の法越です。

現在幼稚園に向かっています。

何故か山奥だがなぁ!!!!

リムジンの外には山奥らしく背の高い木が鬱蒼と生い茂っている。ほんとにこんなとこに(幼稚園)はあるんすかァ?


そんな風に疑いながら山中を車で揺られること五分、舗装されてなかった山道から一転、

地面が石畳へ変わった。

そしてさっきまで窓の外に見えていた ろくに手を加えてないであろう背の高い木から、手入れされた竹林に変わり石造りの灯篭なんかもちらほら道脇に見えてきた、


昼から家を出たからか、もう辺りは少し暗くなり始めていて、霜も降りてきている。

ふっと日が竹に遮られて一気に暗くなった。

そうすると道の奥の方からぽっ ぽっ と

灯篭の中に火が灯ってゆく、

灯篭を観察してみると中にはロウソクも入ってないのに浮かぶ火の玉が見える。

「うわぁー」

急に変わった景色に驚きを隠せない俺は思わず感嘆の声を漏らした。

『法越ちゃん、灯篭さん綺麗ねー』

と俺が感動していると後ろからママが優しく声をかけてくれる。

それで俺が外を見ていることに気づいたパパが

『ほう!火が好きなのか!ほれ、火だ!法越よ!』

と言って手から火の玉を出した。

パパ…少しズレてるよ…

案の定ママに『何やってるの!?そうじゃないわよ!灯篭が綺麗だねって言ってたの!』

って怒られてた。南無。

そんな感じで和気あいあいと過ごしていると車が止まった。

『ふむ、着いたか、よし!吾輩は少し話をしてこなければな!』

と言って逃げるように外に出るパパ

『ちょっ!待ちなさい!!……もう』

怒るも追いかける事はしないママ

なんだかんだいい夫婦だよな。


ちょっとするとパパは戻ってきて

『降りるぞ、ここからは歩きだ、いや法越は車椅子だったなガハハ!!!!!』

と言いながら

相変わらずやかましいパパが俺を丁寧に持ち上げて車椅子に乗せてくれる、

なんだかんだいいパパだよな。


『あなた、最近外付け霊力タンクの開発でお疲れでしょう?』

と言って。

降りてきたママがパパをねぎらいながら俺の車椅子を押す役を変わった。

めちゃくちゃいいママだよな。


押してもらうこと 少し、めっちゃんこデカい門の前に着いた。

「すげー!でけー!」と驚いていると

『凄かろう!デカかろう!!!!!!!』

と得意げなパパ

『あなたが作ったわけじゃないでしょうに』と呆れるママ


そこで門の左右に巨大な武器を構えた像が有り、それぞれの胸に【さん】、【よん】と書かれているのがわかる、ん?

もんの真ん中には【】って書かれてあるやんけいちは何処よ。

そう思っていると上の方に青白いオーラをまとっている門に嵌められた三十センチばかりのこちらを見ている目玉が目に入った。

悪趣味ィー


「パ、パパあれ………」

『む、おぉあれはな門番の壱だな』

「壱?あの目玉妖怪みたいなのが?」

『うむ、妖怪と言うのも間違いないが式だから大丈夫だ、しかしあれを怖がらんかったな、吾輩は初めて見た時は腰が抜けてしもうたぞ』

感心してるパパに

「そんなに怖いなら外せばいいのに」

と言ってみると

『そうもいかんのよ、元々、あの目玉は門とそこの像2つと1冊の本とでひとつの妖怪でな?この門を通れる物かを確認する門番的な役割を果たしているんだそして門番としてはまぁ優秀な物だから、取り外すに取り外せないんだ』

「本は無いみたいだけど?」

『本はここの園長が持っていて、そこに書かれた名前じゃないとあの目玉は通してくれんのだ…安心してくれ家族の名前は書いてもらっている』

「そりゃそうでしょ」

博識だな〜、いや、大人なら知っていることなのかもしれないが。分かりやすかった。

全員を確認し終わったのかゆっくりと門が空いてゆく。


空いた門を潜る時にシャボン玉を抜けるような感覚がして疑問に思うと

『結界を抜けたのよ』とママが教えてくれる

門をくぐった先は芝生になっており、道の脇の石柱に【跨世学園附属幼稚園またぐよがくえんふぞくようちえん】とデカデカと彫ってあった。

「そういえばもう暗くなっちゃったよ?幼稚園って朝に来るものじゃないの?」

『明日の朝から来るのは大変だから今日の夜からここに泊まっておくんだよ』

なるほどそういう事だったのか、たぶん泊まる用の部屋でもあるんだろう。

「でもこれからもそうするなら毎日は通えないね……」

と少し残念そうにすると

『ふっふっふ!実はこの近くの家を借りたのでその心配は必要ナッシングである!!』

「え!元の家はどうするの?」


『あれは別荘にしよう』

『必要な物はこちらに持ってきていますしね!』

ブルジョアか?


「パパ、ママありがとう!!」

『良いのだ!!!』『いいのよ』

石柱を越え、幼稚園の門が見えたが脇道にそれてしばらく行くと、住宅街が見えてきた。

集落のような雰囲気だが、建っている家は新しいもので、屋根からはチラリと太陽光パネルなんかが見える。


『ここが今日からの我が家であるぞ!!!』

「パパ、うるさい近所迷惑」

『うmjgwgdjup』

途中でママから口を抑えられて溺れた人みたいになるパパ。たぶん『うむ!!!すまない!!!』とでも言うつもりだったのだろう


家に入ると元の家ほど広くないけど3人で住むには十分すぎるほどの庭付き一戸建てであるなと感じた。使用人がいなくてびっくりしたけどいない方が普通なのでびっくりした事はナイショ

早速風呂に入って歯磨きして…うん、眠い


ママのベットに入り込む、パパも疲れたのかいびきこそたててないが熟睡して寝返りをうっている。

『明日はいい日になるといいね』

優しく頭を撫でられてもっと眠くなってくる。

スヤスヤ(*˘꒳​˘*)スヤァ…










『我が子よ!!!!!!!!』

はね起きたひょうしにパパの鼻に頭突きをかましてしまった。別に他意は無い。断じて。


誰かのせいでもうすっかり目が覚めた。

パパに抱っこして貰って、食卓に着く

『『「いただきます」』』

ムシャムシャ不味ッ パパが作りやがったな。



とぅーあわーずれいたー


今はママに押して貰いながら皆よりも少し遅れて登園しているところである。

自然が豊かなので話題に事欠かない。

丁度門が見えてきた、昨日は夜だったしここらは灯篭が辺りを少し照らしているだけだから中までは分からなかったけど、かなり広い、『大丈夫?緊張する?』俺の緊張を感じ取ったのかママが話し掛けてくれる。

「いや、大丈夫!!」振り払うように首を振って答える、それを見て安心したように送り出してくれるママ、園の先生に引き渡されクラスの前につけてくれる。

『ちょっとまっててね、呼びかけたら入ってきて欲しいんだけど、どうしても緊張しちゃったら入ってこなくても良いからね。』

そう言うとクラスに入っていく先生


むむむむむ、凄まじく緊張するぞもう、みんなは入園して半年は経過してるはずだからな

教室の中からは

『皆〜!ちゅーもーく今日は新しいお友達を紹介しまーす!』

と元気な先生の声が聞こえてくる。


『入ってこれるかな〜?』

『いいとも〜』

車椅子のせいで踏ん張りが効かないがドアを一生懸命開けて入る、車椅子だから3歳児のこのからだで立つよりも高いから1人でも開けれるのだ。


車椅子を押して入ると周りの視線を一気に集めるのが分かる。気合いを入れて一言!


「財全 法越です!よろしくお願いします!」



・・・反応がない?目を少し開けてみると

と、取り囲まれている!?!?てか髪色がカラフル!?!?


『よろしく!!』『ねぇねぇなんで車椅子なの!?』『おんみょんライダー好き?』


ワイワイ ガヤガヤ


その後質問攻めにされた。




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おんみょんライダー

普段、語彙はおんみょんしかないけど術の名前を叫ぶ時は普通に喋れる、後ライダーと言っているが低級の一反木綿に乗ってるため乗ってる時は常に不安定

かっこいいライダー!というより

飛んでいる間は飛ばされないように必死にしがみついているためなんとかriderではあるかもしれないがではない。でもちびっ子にはめちゃ人気、なんで?



サジェスト

おんみょんライダー人気、なぜ?

おんみょんライダー中身

おんみょんライダーなぜ作られた?

おんみょんライダー一反木綿かわいそう

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