皆が恐怖のレベリング
前回のあらすじ
忍法極める…予定
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「っと、宣言したのは良いでござるが、先ず何すればいいのでござろうか…」
座禅をしながら頭をうんうん唸らせていると急にハッ!とあることを思い出し、次やることを決める。
「そういえば拙者…Lv1でござらんか!始まりの街にて!初期レベリングの時間でござるな…」
目をキラン!と輝かせ皆のトラウマ、初期レベリングを開始する四十九であった。
「取り敢えずあっちらへんに森が見えるでござるからして、いざ尋常に勝負でござる〜!」
そう言いながら東にある森に屋根伝いに駆け行くのであった。
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【始まりの街エルン▷▷▷東の森】
森に入ってから、木から木へぴょんぴょんしていると何やら人影らしき物が6つ8つ見えてきた
「ここが東の森でござるかぁ、?…怪しいでござるな、あやつら」
その人影に近付いてみるとゴブリンみたいな背格好が見えて来る、
そのゴブリン?の見た目は小さい体に長い鼻、歪んだ口に汚れた皮膚と言った完璧なゴブリンなのだが…色が赤く、腕に筋肉が少しある、
言うなればハイ・ゴブリンとも言えるべき後ろ姿が8つも見えた。
「あれはゴブリン…でござるか?まぁ見た目ゴブリンでござるしレベリングにもってこいでござるな!それでは、切り捨て御免でござる!」
切り捨て御免と言いながら初期武器である忍者刀を他のゴブリンにバレないよう口を抑え脈と思われる首元に刺す、はずだったのだが…
「っ!?あぶないでござるな!」
刺す瞬間後ろに殺気を感じ咄嗟に横に飛ぶ、
その最中ターゲットのゴブリンの腕だけでも持って行こうとしたが肉が固く、掠り傷を付けた箇所もすぐ再生した。
少し焦りながら視界を安定させると緑色の狼?が見え、周りを見ると計8体の緑色の狼が見えた。
情報量の多さに少し頭の中を整理していると『グルル』と言ううめき声と共に威圧が飛んでくる。
「あはは…これは参っちゃうでござるなぁ」
計16体、それだけならまだ逃げる等やりようはあったのだが奥と入り口の方から強烈な気配が漂ってきた。
軽く索敵してみると自分の周りには計14体しかいなく、強烈な気配で分かりにくかったが向かってくる気配は入り口と深部に2体ずつの気配があった。
「チッ!増援でござるか、これは本当に…参っちゃうでござるよ」
舌打ちをした後、少し面白そうに、かなり自暴自棄になりながら呟く。
(向かってくる強烈な2つの気配は多分ボスでござろう、
一応ボスが来るまでは待ってくれるつもりみたいでござるが、
ボスが来たら拙者は死ぬでござるよなぁ、
…近くの2体は殺れる、そっからどうするかでござるが、
まぁやることは1つでござるからして、勝負所でござるな!)
覚悟を決めて一度頭の中を真っ白にする…
「すぅ〜、はぁ〜…すぅ〜、はぁ〜…」
ストレッチをしながら何回か深呼吸をする、
相手はこの行為を不審に思い警戒を強めたがそれだけでは足りない。
今一度敵の位置を確認してから逆手持ちに切り替え…
「あまりこれは使いたくないでござるが、惜しんで負けるは忍者の恥でござるな…
ふぅー、はぁー、ふぅー、はぁー」
四十九は目を閉じまた深呼吸をし手を胸元まで上げ両手を合わせ、呟き手印を組んだ…
「【心】【頭】【滅】【却】」
ヨソクが手印を組み終わるとともに、
全身から熱が抜けていき、体温が0度になり続ける、
そして頭の中がクリーンになり次の相手の動きが手に取るように判る…
「滅」
その言葉と共に眼の前にいる2体の脈を一瞬にして切る、
その光景に驚いた敵の脈を近い順から切っていくのだが…
頑張っても4体が限界、計6体を一瞬にして倒す。
その後意識が復活してきた敵からの攻撃を避けながら滅していく…
一体は慌てて突進、そこをしゃがんで躱し、刺す…
弓矢を使ってきた敵には矢を投げ返し…
剣で切りかかって来た敵は攻撃を受け流してから足払いの後刺す…
片や剣、片や爪2人で攻撃してきた時は攻撃が被る位置に誘導し、戸惑っているうちに刺す…
時には敵の剣等を使って金属音を鳴らし、目線を逸らした敵を刺す、
敵の斜線は敵を使って潰す、
それらの戦法を駆使しながらゴブリンとウルフを滅していく。
14体を潰し終えた後にちょうど良くボスが到着してきて…
「…休む時間を寄越せ」
流石親玉というべきか、この惨状を見ても動揺の1つもしない、
側近の2体は驚いてたから来た瞬間滅したが…
(これほどの強者が2体…)
「すぅ〜、はぁ〜…とりまぶっ倒す」
自分は満身創痍、相手はさっきの奴ら16体分の何倍も強い敵を前に
淡々と敵に言い放つのであった。
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【あとがき】
何かをきっかけに口調が変わる主人公ってかっこいいですよねぇ…
因みに今回の主人公はこんな感じで行きますので宜しくです!(⚠二重人格ではございません)
ハーレムにもなるかも?(作者の好み)
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