糸し糸しと言う詩

第1話別れても好き

もう君は居ないのに駅に降りると君を探してる

もう待ってくれているわけがないのに

君がいる気がして

君が居なくなってこんなにも落ち込んでる

僕にとって君はとても大きな存在だったんだ

好きなんだ　今更気づいても　君はもう居ない

君と僕とはもう交わることがなくて別々に進む糸が生地をなすことはなくて

もう二人の物語を紡ぐことはできない

なのに　何かあると君に連絡したくなる

未練がましく連絡したくなる

まだつながってる気がして君とのやり取りを思い出す。

だけど思い出すとつらくて　また泣きそうになる

君が伴侶ならいいと思った

人を愛せない　欠陥だらけの僕にもヒトを好きになるのだと君が教えてくれた

もう君はいないのに

ああ　別れても好きだ