激励

 放課後、サッカー部に真葛秋人が降臨した。

「サイン下さい!」

 菱川が色紙を準備していた。

「本当は僕の本を買ってないとしないけど、まあサッカー部OBとして特別にしてあげよう」

「サイン色紙、部室に飾っておこうぜ!」と結弦。

「ついでに僕もサインしとこう」と何故か先輩もサインペンを握っている。

 そのサイン色紙はロッカーの上に飾られた。

「仲良くやれてるみたいで良かった」

 真葛さんが俺達の様子を微笑ましく見守っている。

「サッカー部再始動の様子は、本当に青春だったぞ」

 先生は思い出して泣きそうになっている。

 

「とにかく、サッカー部、再始動、おめでとう。これからも頑張って」

 その激励の言葉が嬉しかった。


「じゃあ今日は、さねちーと春ちゃんと宅飲みしてきま~す」

 先輩達は、ひらひらと手を振って、帰って行った。

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