第22話 本当の決着!ユーグ vs ヘヴィメタ!
「俺のターン!手札から魔法カード《天よりの恵み》を発動!互いのプレイヤーは手札から2枚までカードを墓地に送り、同じ枚数分デッキからカードをドローする!俺はカードを二枚入れ替えます!」
「なら俺も二枚チェンジだ」
「ヘヴィメタさん、いいカードは引けましたか?」
「・・・一つだけ言っておく。俺はあの時とは違う」
「俺は手札から《
七色の剣を携えオーバー・ザ・レインボーが墓地から復活する。俺のフィールドにはフレアナイトとオーバー・ザ・レインボー。この状況はヘヴィメタさんとの最後のデュエルと同じ。
「さらにカードを一枚伏せてターンエンドです。ヘヴィメタさんの本気、見せてください!」
「ああ、全力でお前に勝つ!」
「ユーグは1ターン目から自身のエースモンスター、オーバー・ザ・レインボーを召喚しました!かつて師弟関係だった二人のデュエルはこれからどうなっていくんでしょうか!?」
「行くぞ、俺のターンドロー!俺は《
5つのシリンダーを構えた
「オーバー・ザ・レインボーにガトリングドラゴン、いきなりお互いのエースが出揃いましたね!」
「・・・ここまではお前の計算通りか?あの時の再現をして本当の勝者はどちらだったかを知らしめようとしているんだろ?」
「さぁ?デュエルを続ければわかるかもしれませんねぇ。もちろん今度は
「もちろんだ。お前には全力で戦ってもらわないとな!そうじゃなきゃ倒し甲斐がないからな!」
「それはこっちも同じです!あなたの本気を超えてみせます!」
「バトル!《
「速攻魔法 《孤高のプライド》発動!自分のモンスターが自身より攻撃力の高いモンスターと戦闘する時攻撃力を倍にする!」
「これでフレアナイトの攻撃力は1200から2400に上昇しました!ショートには戦闘でモンスターを破壊すると相手の魔法か
その通りだぜウィン!これはガトリングドラゴンの攻撃を確実に通すための布石だ。
ショートの攻撃力は1600でフレアナイトは2400。ショートは返り討ちに遭い破壊され、攻撃力の差の800がヘヴィメタさんのライフから削られる。
ヘヴィメタLP4000→3200
「ガトリングドラゴンで攻撃!その効果で相手モンスターの数だけシリンダーに弾丸を装填し二分の一の確率で発射する!」
「あれ?《孤高のプライド》の効果を受けたフレアナイトは放っておいても破壊されるのにギャンブルに頼ってまで攻撃するんですか?」
「ああ、運試しだ。ファイア!」
二つの弾丸の内1つが発射されオーバー・ザ・レインボーが撃ち抜かれる。ガトリングドラゴンの攻撃力は2800でオーバー・ザ・レインボーは2500。その差の300が俺のライフから削られる。
ユーグLP4000→3700
「運良くオーバー・ザ・レインボーを破壊できましたね」
「いや、運が悪かったぜ。この瞬間速攻魔法 《
オーバー・ザ・レインボーの攻撃力は2500。俺のライフはさらに2500削られる。
ユーグLP3700→1200
「ヘヴィメタは1ターンキルを狙っていたようです!惜しくも失敗してしまいましたがユーグのライフポイントを大きく削っていきました!」
「・・・・・さすがです。そこまで考えてガトリングドラゴンの効果を使っていたなんて」
「お前がフレアナイトの攻撃力を上げてショートを返り討ちにしてくれたおかげだ。フレアナイトが場に残ってなきゃこのコンボは成立しない」
「あの時の再現をした俺の戦術を利用したってことですか。やっぱりあなたはあの時とは違いますね。・・・でもそれは俺も同じですよ。
バトルフェイズが終了し、フレアナイトは《孤高のプライド》の効果で破壊される。
この瞬間墓地の
「ユーグも負けじと手札を補充!ライフは大きく削られましたがこのデュエルまだまだ展開が読めません!」
「俺のガトリングドラゴンの効果を逆手に取ってドローを強化か。やはりお前もあの時とは違うようだな」
「もちろんです!《屍の戦果》はガトリングドラゴン対策用に入れたカードです。あなたに勝つためにデッキのカードを入れ替えておきました。このデュエルに勝つためならあらゆる手を尽くします!」
「・・・それでこそ俺が見込んだデュエリストだ。チームドランカードにお前をスカウトしたのは間違いじゃなかったようだ」
「ヘヴィメタさんに見込まれて光栄です!」
「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ」
このデュエルは互いに手の内を知り尽くしてるからこそ、いかに相手の意表を付けるかが勝負。俺もヘヴィメタさんも決別した1年間の成長を見せる時だ。
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