第6話 初期のロマサガみたいな日本は、どうなっていくんだろう?バグな新卒ゲームは、やめませんか?マジで、ガラハドではすまなくなる日本だが。

 うっふん気分な入社式の、翌日。会社の人たちが、新入社員の友達皆を、テーマパークに連れていってくれた。

パパやママも、一緒に!

 …しかし、その日には、参ったよ。

 テーマパークに集まった同期の新入社員皆が、就活用のリクルートスーツを、着ていたのだ!

 「はあ?」

 アロハシャツ姿の俺は、恥ずかしくて、仕方なかった。

 ピンチ!

 「…ちょっと、俺、トイレにいく!」

 俺らの世代は、強い。授業中や仕事中も、勝手にトイレにいって、良いんだから。

俺、すっかり、慣れっ子。

 「何、トイレ?」

 「どうしちゃったんだよ、ガラハド?」

 「さては、悟ったな!」

 俺の力を、見せてやれ!

 「戻れ、戻れ!時間よ、戻れ!」

 俺が、念じると…?

 ウィーン…。

 俺の身体のまわりが、エッチっぽいピンクの煙に包まれだした。

 またまた、時が戻され…。

 俺は、テーマパークにいくために、家の玄関を出ようとする体勢をとっていた。

 「そうか。俺は、このときに、戻れたんだな!」

 チャンス!

 まずは、玄関先から、部屋に戻れ!皆と同じように、リクルートスーツを、着ていくんだ!

 テーマパークへ、GO!

 「皆、待ったかい?」

 「…よう、ガラハド?」

 「どこで、何してたの?」

 「遅いよ。まったく、お前は…」

 「そうだぞ?」

 「そうだよ?」

 「すまん、すまん!…あれ?」

 空気が、凍り出した。

 「何?凍れる時の秘宝の力、なのか?」

 「何言ってるんだ、ガラハド?」

 「ガラハド君、どうしたの?」

 「何、やってんの?」

 俺は、がっくりときたよ…。

 「ほら、ほら!」

 友達皆が、俺の身体を、くすぐりはじめた。

 「な なにをする きさまらー!」

 まじ、びっくりした。

 テーマパークに集まった会社の人は皆、私服姿。スーツ姿の人は、いなかったんだ。

 俺、以外には。



あー。

 初期のSFC版ロマサガには、このくらい、がっくりとして、びっくりしたなあ。




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ガラハドの新卒スーツ事件だ♥アルベルトやホーク、グレイ、シフ、アイシャ、クローディアたちを覚えてる? 冒険者たちのぽかぽか酒場 @6935

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