マスク登録の義務化

政府からの新方針が発表された。

 来週から2か月間の間にマスク着用の登録をオンラインもしくは郵送で完了しておけという。

 つまり今後死ぬまで外出時にマスクをし続けるか否かを自分の判断で決めておけと。

 じゃあ何のためにという疑問が生まれるのは当然である。

 着用者にはそれ相応のメリットがあるという。

 パスポート以外の証明写真が不要、マスクは公費で支給、健康保険半額などなど。

 他にも企業が協賛する形で後押しをしている。

 2倍のポイントとかが多いが、ローン審査の優遇とかもあるようだ。

 生命保険の掛け金が少なくなるとかも。

 非着用者はもちろん優遇措置は無い。

 ただし化粧やファッションの楽しみは担保されるし非難されることはない。

 どちらの生き方を選ぶかどうか。

 国内にいる時は厳格にチェックされる。

 着用登録者がマスクをしていないことが発覚するとどうなるか。

 法的な罰則はないが以降の優遇は認められないし、周囲の反発は必至で信用度は失われる。

 都合のいい時だけマスクを外している人間を信用することができないからだ。

 職業によって着用の比率に違いがあるようで。

 接客業は非着用でそのための手当ても付くようだし、芸能人も同じようだ。

 着用者は公務員がほとんどのようで、個人が特定しにくいこともメリットとしてあるようだ。

 政治家はそれぞれの考えで判断しているようだが、マスク姿を信頼に値するかは有権者個人の価値観だろう。もっとも現政権を支持する人たちは着用するだろうからわかりやすい。

 だから野党はほとんど全員が非着用のようだ。

 非着用選択の人が風邪などでマスクが必要となった場合はどうなるのか。

 それは別に問題は無いが優遇は受けられない。

 マスクの費用も自腹だが、じゃあ花粉症などで非着用選択者はどちらにするのか悩んだらしい。

 まあ着用者から余ったマスクを融通してもらう人もいるようだが、ほとんどは着用一択らしい。

 政府が目指すところはたぶん健康安全国家というところだろう。

 観光客が安全に来訪してくれる担保としてだろう。

 もちろん彼らにはマスクは求めていない。

 着物やサムライという伝統文化はめったに見られないが、マスク国民という独自風習がかえって興味をもたれるかもしれない。

 何を考えているか全くわからない不思議な国として。

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