掟破りの少子高齢化対策 国家元首のつぶやき

ようやく高齢者の人口が減ってきた。

 世界的な感染症が広がって約三年。

 感染ピークの波が何度か来たが、思ったほどでなかった。

 ワクチンの回数が多くなったことでよ期待通りの死亡者が出てきた。

 最初こそ若い人や副反応で亡くなる人が出てきたが、最近ではワクチンへの疑念が広まったので接種は進んでいない。

 未だに打っているのは施設か病院に通っている高齢者だけになった。

 おかげで接種がすすみ感染時に亡くなるようになってきた。

 

 最初、海外からワクチンの真実を聞いた時は驚いたが今となっては正解だった。

 そもそもは新手法の遺伝子改変での新薬開発、それも癌をターゲットにした。

 しかし薬の安全性や効果がはっきりしないという問題がでてきた。

 癌で亡くなったか副反応でかがはっきりしなかった。

 効果があって完治した例もあるが、接種後に急死することもあった。

 製薬会社は考えた。

 風邪のような当たり前の病気を流行らさせワクチンを世界中で試験をするということを。

 そうすればはっきりするだろうと。

 癌患者には免疫治療の関係で接種しないように決めて。

 

 製薬会社は国連を通じて秘密裏に各国の政府に通達した。

 うまくいけば癌は克服できるが、ワクチンで亡くなったり高齢者はワクチンを打つほど亡くなるだろうと。

 各国は癌克服を選び、数万人になろうとも国民を生贄として差し出した。

 世界的に少子高齢化は進んでいる。

 団塊世代という高齢者への福祉予算が膨大になってきたからだ。

 世界は合法で道徳的な手法で高齢者を減らすという責任を薄めたやりかたをした。

 政治家も高齢者だが、彼らはワクチンを打たないようにした。

 その代わり抗体だけの注射をした。

 最初から用意されていたので、当初から安全だった。

 抗体接種は癌患者と政治家のみで有料だが、ワクチンは無料なので国民は積極的に打った。

 ワクチンを打てば感染しないしさせない。周囲や家族のためにと広報した。

 個人の自由で接種だが道徳を同調性の武器として。

 もちろんワクチンに感染予防効果や病状を抑える効果などない。

 しかし、高齢者などは感染時に重症化しやすいようになる。

 若者はワクチンがなくてもさほど重くならない。

 ただし普段の食生活が怠惰でストレスが溜まっているのはその限りじゃない。

 高齢者はワクチンによって人為的にストレス状態になる。

 癌患者も感染したが、抗体のおかげでインフルより軽い症状で済んでいる。

 高血圧や糖尿などの既往症や隠れ症状がある人は重症化する。

 接種記録は5年で廃棄されるから、薬害訴訟を防ぐこともできる。

 

 高齢者が少なくなって国家予算に余裕がでるが、政権の支持層は同じ高齢者が占めている。

 つまり政治基盤が揺らぐ可能性もあるのだが、若者向けに子育て支援や同姓婚を支援することや、基本給の上昇を政権のケツ持ち企業に要請している。

 いわゆる国の断捨離が世界中で行われている。

 一時的に景気が悪くなるが、人類の存続のために現在は犠牲になってもらおう。

 全ては子供たちの未来のために。

 ああそうだ。

 20年後にまた同じような感染症が流行るということを。

 

 

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