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マイナカードで刑罰ポイント ５００ポイントで死刑

　マイナンバー制度が全国民に漏れなくいきわたったことで刑法が変更になった。

　善悪をポイントに置き換えて処罰を与えていくということに。

　つまり悪事や犯罪を重ねるとポイントが加算される。

　具体的に挙げれば、交通違反で速度超過が１０キロなら１０ポイント加算。

　死亡事故は２００ポイント。速度超過の分も加算されると５０キロオーバーなら５０ポイント追加。飲酒だとプラス１００ポイント。被害者が一人で１００ポイント。

　ここまで合計ポイントは４５０ポイントになるが、懲役刑なら４５年になる。

　そして５００ポイントを超えると死刑に処される。

　つまり有期刑は４９年までしかない。良く言えば生きている限り出所は可能ということ。

　　凶悪犯はどうなるのか。

　殺人は２００ポイント。被害者が一人で１００ポイント。強盗殺人やレイプならプラス１００ポイント。レイプ相手が女性なら１００ポイントなのでここで死刑が決定的。

　詐欺、窃盗などは被害額が１００万なら１００ポイントで１０年の懲役。５００万以上で死刑になる。だから特殊詐欺はもれなく死刑になる。

　救済措置はある。

　刑期を満了するとゼロにリセットされるし、善行を重ねれば減っていく。

　例えば交通違反などは以前からリセットされる仕組みがあるのでわかりやすい。

　速度超過５０キロで検挙されると５０ポイントになるが、毎年１０ポイント減るから５年でリセットされる。

　ただ注意したいのは、途中で凶悪犯罪を犯して４５０ポイントになったら交通違反の分も加算されるので死刑になるということ。

　善行ポイントも設定されている。

　ボランティア１００時間で１０ポイント。町内の清掃活動１０００時間で１０ポイント。

　低賃金労働なら１０００時間で２０ポイントになる。

　一番高いポイントは戦時に徴兵されれば５００ポイントになる。

　タイミングよく戦争があれば死刑ポイントは相殺される。ただし訓練期間などほとんどなく最前線の弾避けにしかならないが、運が良ければ生き残れる。

　通常は５０ポイントを超えれば懲役刑の対象になるので、軽犯罪者は善行を必死に求めている。しかし需要が満たされていれば不要なので稀に懲役になるし、すすんで刑期を望むこともできる。

　ポイント制になったので善行を消費活動のポイントに変換することができる。

　多くの人が選ぶ善行ポイントに悪行を通報することがある。

　主にバカッターや犯罪現場の動画などが１００ポイントになり、金額に換算すると１０万円になる。

　痴漢現場を撮影するだけで１０万、逮捕確保すると２０万円になる。

　ちなみに痴漢加害者は１００ポイントなので１０年の懲役。

　ただ最近は露出の高い服で誘い、犯罪を誘発させポイントを得るやり方もあるようだが、被害者との関係性や頻度によって無効になる。

　犯罪ポイントは常識の範囲で適用されるが、いくつか例外事案も設定されている。

　それは女性と未成年が関わった事案になる。

　例えば同じ犯罪でも女性の場合は男性がらみの因果関係が認められれば半減か無効になる。

　また未成年のイジメ事案ならば、被害者が亡くなった場合に加害者が未成年であってもポイントが加算されるが、その両親も同じポイントが付与される。

　もし両親の積算ポイントが多ければ、両親が懲役に行くことになる。

　未成年自身のポイントは一生付いてくるので、善行での減算が無いままだと１０年後には懲役になる可能性が高い。

　制度は国民の多くに受け入れられた。

　善行が報われ、悪行は報いを受けるという当たり前が目に見えるようになったからだ。

　マイナンバーによって個人の情報が公に知られてしまうが、悪さをしない限りプラスにしか働かない。

　就職転職活動にも活用できているようだ。

　逆に悪い奴らは国内で居場所が無くなり、海外へ逃げるようにいなくなるだろう。

　だからと言って全ての国民が善人にはならないだろう。

　善人の中からも悪人は生まれてくる、いや元から悪人として生まれてきたが善人を装っているだけなのだから。

　これから善行ポイント経済主義の国として各国が参考にして追従して国際的になれば戦争も無くなるのでは。

　戦争には莫大な犯罪ポイントが課され、平和を維持し内乱などがなければ犯罪ポイントの国家からポイントがもらえるという。

　ただしエネルギー問題が起きれば無効化されるかもしれないが。