77 差し伸べられた手

「見つけた」


 四天王二人と勇者パーティーの決戦の場となっている天界山脈から遠く離れた地にて、一人の魔族がポツリとそう呟いた。

 背中から異形の翼を生やした背の高い金髪の女だ。

 彼女は風を感じることで遠くの地へと意識を向け、顔をしかめた。


「ヴァンプニールとアースガルドの他に、多数の加護を持った人間の気配。この加護の強大さからして、勇者とその仲間達と見て間違いないだろう。……覚悟はしていたが、やはり既に戦いが始まっていたか」


 女は頭痛を堪えるように額を押さえる。

 この状況が不本意の極みであると、彼女の表情が雄弁に物語っていた。


「……しかも、ヴァンプニールの気配が消えた。敗れたのか。最悪だ」


 ドラグバーンに続き、無断で魔王城から飛び出した二人の四天王。

 彼女はそれを連れ戻す使命を受けていたのだが、たった今その片割れが死んだことを感知してしまった。

 ヴァンプニールは他三人の四天王に比べれば明確に劣っていたので、勇者パーティー相手の敗北はそう意外なことではないが、あの卑怯者なら絶対に勝てる状況でしか姿を見せないか、最悪でも死ぬ前にアースガルドを囮にしてでも逃げると思っていた。

 しかし、どうやらその予想は外れてしまったらしい。


 単純に発見されて逃してもらえなかったのか、それとも戦況判断を誤って調子に乗り、逃げるタイミングを自分で逃したのか。

 奴には自分が負けようのない状況になったと思い込んだ時や、自分を倒せるはずのない圧倒的格下を相手にした時、イキリ散らして油断する悪癖がある。

 実際、魔界で奴を仲間にした時は、逃げ回るヴァンプニールを油断させて釣り上げるために、種族的にはただの一般魔族である彼女が一人で別行動し、各個撃破しようと差し向けられた眷属相手に適当に苦戦を演じ、そこへ調子に乗ってまんまと姿を表した本人をボコボコにすることで服従させた。

 そんなアホなことを、またやらかした可能性は否定できない。

 なんにしても頭が痛い。


「ドラグバーンに続いて、手痛い戦力の損失だな」


 「こうならないための魔王様のご命令だったというのに」と嘆きながら、女は深く深くため息をつく。

 いくら四天王最弱とはいえ、ヴァンプニールを失ったのは大きい。

 そもそも魔王が奴に期待していたのは戦闘力ではなく、血によって際限なく眷属を増やせる点だ。

 一人一人が強いものの、人類に比べて数の少ない魔王軍にとって、その力はとてつもなく魅力的だった。

 だからこそ、あの程度の実力で四天王に列せられていたのだ。


「ハァ。死んだ者のことを考えていても仕方がない。幸い、アースガルドの方はまだ生きている。だが、距離的に間に合うかギリギリのところだな。急がねば」


 そう言って、彼女は異形の翼を広げ羽ばたく。

 凄まじい力で大地を蹴り、翼による加速と合わせて、音を置き去りにする速度で飛翔を始めた。


「全ては、魔王様のために」






 ◆◆◆






「オラァアアアアアアアッ!!!」


 気迫の籠もった叫びを上げながら、『剣聖』ブレイド・バルキリアスは天を衝くような山の巨人を相手に大剣を振るう。

 狙いは腰。

 巨人と山の繋ぎ目といえる場所。

 そこに全力全開のフルスイングを叩き込む。


 轟音が響き、巨人の腰に巨大な亀裂が入った。

 鍛え上げた彼の怪力が山をも抉ったのだ。


 しかし、当然のごとく破壊までは至らない。

 生じた亀裂は何十メートルもの長さを誇れど、山一つを素材として作られた巨人からすればかすり傷だ。

 いや、普通の生物と違って胴の中に生命維持に必要な臓器も何もない岩の塊相手では、傷とすら言えないかもしれない。

 しかも、岩が蠢いて形を変えることで、その傷とも言えない傷はすぐに消えて無くなる。

 圧倒的な徒労感。

 それがブレイドを襲った。


「くそっ……ッ!?」


 思わず悪態をついた瞬間、ブレイドの周囲一帯が爆発した。

 土魔法の『地爆アースブレイク』に似た、岩や地面を勢いよく炸裂させる攻撃だ。

 本来なら火属性の爆発に劣るはずの魔法なのだが、今回の場合は如何せん規模が違いすぎる。

 巨人全体から見ればほんの一部とはいえ、それでも山の一部が丸々爆弾になっているのだ。

 その威力は高価なマジックアイテム『炸裂球』などの比ではなく、ブレイドは咄嗟に大剣を盾にしたものの、何百メートルも吹き飛ばされた上に大怪我を負った。

 そこへ無慈悲にも巨人の拳が降り注ぐ。


「『聖盾結界』!」

「『聖なる剣ホーリースラッシュ』!」

「『突風ウィンドブレス』!」


 しかし、仲間達がブレイドを助けた。

 リンの結界がほんの僅かな間だが巨人の拳を受け止め、ステラの放った光の奔流が腕の軌道を逸らし、エルネスタの風魔法がブレイドを攻撃範囲から救い出してリンのもとへと運ぶ。

 その直後、軌道を変えられながらも大地に降り注いだ超質量の拳が山を揺らし、風圧だけで周辺の全てを吹き飛ばした。

 三人のフォローのうちどれか一つでも欠けていれば、ブレイドは拳に叩き潰されるか、風圧による追い討ちを間近で食らって死んでいたかもしれない。


「『上位治癒ハイ・ヒーリング』!」


 更に、リンが追加で使った治癒魔法がブレイドの傷を癒やす。

 またしても彼は助けられたのだ。

 だが、


「まだだァ!!」

「ブレイド様!?」


 仲間達に感謝の言葉を告げる余裕すらなく、彼は再びガムシャラに巨人へと向かっていく。

 巨人はステラに抉られた腕をいとも簡単に修復しながら、もう片方の腕を振るった。

 ただし、その標的は向かってくるブレイドではない。

 拳の向かう先にいるのは、ブレイド以上のダメージを巨人に与えたステラだ。


「『全属性の裁きジャッジ・ザ・エレメント』!」


 しかし、エルネスタの魔法がステラに向かっていた拳を弾く。

 無詠唱故に、エルフの里で竜の群れを一掃した時とは比べられないほどの威力しか出ていないが、それでも直撃すれば並みの壮年オールド級くらいは容易く貫く一撃。

 それでも巨人の腕すら砕けない。

 大きくヒビを入れて弾き飛ばすのが精一杯だ。


 何せ、この巨人の体の殆どは天界山脈という迷宮・・でできている。

 迷宮とは世界に満ちる魔力の流れが狂い、それが不自然に一箇所に溜まって淀んでしまうことで発生する特異点だ。

 内部に満ちる特殊な魔力は、長く浴びたアイテムや鉱石を変異させたり、ゾンビやゴーレムなどの変種の魔物を産み出したり、野生の魔物を誘引したりと様々な効果を及ぼすが、その特徴の一つに迷宮自体の強度がとてつもなく頑強であるという点がある。


 平均的な英雄や魔族程度では傷一つつけられず、攻撃力に優れた上位竜クラスでようやく攻撃が通るレベル。

 小規模なものですら完全に破壊しようと思えば、賢者などの超火力を持つ聖戦士が数日をかけなければならない。

 これだけでも絶望的な防御力なのだが、今の状況はそれに輪をかけて悲惨だ。


「魔導の理の一角を司る光の精霊よ! 神の御力の一端たる聖光の力よ! 光と光掛け合わせ、眩い三日月の刃となりて我が剣に宿れ! ━━『月光の刃ムーンスラスト』!」


 エルネスタが防いでくれたことで稼げた時間を使い、ステラは完全詠唱の魔法を発動させた。

 眩い光を放つ三日月状の斬撃が、勇者の圧倒的な膂力で振るわれた剣から放たれる。

 莫大な魔力を使って形作られた光の斬撃は、充分に巨人を切断し得る規格外のサイズだ。

 それが巨人の体を袈裟懸けに斬り裂く。

 だが、


「ああもう! ちょっと固すぎじゃないの!?」


 光の斬撃は確かに巨人の体を大きく抉ったが、胸の奥にある不思議な光沢を持った金属の塊に阻まれ、そこで停止させられた。

 その不思議金属の強度が、迷宮そのものである他の部分と比較しても尚、圧倒的にヤバいのだ。

 恐らく、あれはミスリルやオリハルコンといったいくつもの魔法金属が高密度で圧縮されて混ざり合った超合金。

 素材となった魔法金属一つ一つですら尋常ではない強度だというのに、それらが全て合わさったこの超合金の強度は常軌を逸するなどというレベルではない。

 更に最悪なのは、


「アースガルドって、あの謎金属の中にいるんですよね!?」

「間違いない! この巨大ゴーレムを動かす魔法も修復する魔法も、全てあの中から放たれておる!」


 そう。

 倒すべき敵であるアースガルドは、あの世界最強金属の中に引きこもっているのだ。

 アースガルドを倒すためには最低限、迷宮の壁と最強金属という悪夢の二重障壁を突破できる超火力がいる。

 それがどれだけの無理難題かというと、最強金属だけでも蒼炎竜状態のドラグバーンより硬いといえばよく理解できるだろう。

 ドラグバーン戦の決定打となった、長い集中と詠唱の末に放ったステラの大技ですら恐らくは通じない。


 今のアースガルドは、間違いなくドラグバーンより強かった。


「俺を見やがれぇーーー!!」


 そんなアースガルドが操る巨人に、愚直な特攻を仕掛ける男が一人。

 ブレイドは、まるで自分など眼中にないとばかりにステラを狙った巨人に激昂しながら突っ込んでいき、もう一度渾身の力を込めた剣を振るう。

 結果は先程と同じだ。

 巨人の体にかすり傷を付けて、それで終わり。

 そして、これもまた先程と同じように、同じで充分だと言わんばかりに、ブレイドの周辺が爆発する。


「舐めんな! 来るとわかってりゃどうにでもなるんだよ!」


 ブレイドは大剣を強く握って力を込め、振り抜いた状態から強引にもう一度振るった。

 それによって爆発を強引に斬り裂く。

 アランの斬払いから技術を無くし、代わりに腕力と剣速で無理矢理それを補った技とも言えない技だ。

 それでも確かに効果はあった。


「どうだ! がっ!?」


 しかし、一つの攻撃に対処しただけで気を抜いてしまうほど視野の狭くなっていたブレイドは、爆発の奥から伸びてきた巨大な岩の槍に捉えられ、またしても大きく弾き飛ばされた。

 今回も咄嗟の大剣を盾にしたガードは間に合ったが、体を貫く衝撃までは防げない。


『弱い。お前は弱い。どうしようもないほど弱い。救いようがないほど弱い』

(うるせぇ……!)

「ああああああああ!!」

「待って、ブレイド様! まだ回復が……」


 リンの声は届かず、頭の中に響く声に焦燥だけを煽られて、ブレイドはまたしても突撃していく。

 当然、そんなヤケクソで揺らぐ甘い相手ではない。

 ブレイドの攻撃など巨人は意にも介さず、突撃の度に跳ね返され、積み上がっていくのは自分のダメージのみ。


『無力。愚か。惨め。お前には何もできない。お前は何も成し遂げられない』

「ブレ坊! 考えなしに突っ込んでも無駄じゃ! ここは息を合わせて力を……」

「うるせぇって、言ってんだよッッ!!」


 もはや、頭の中に響く声と仲間の声の区別もつかない。

 ブレイドは攻める。攻め続ける。

 無我夢中に、ガムシャラに、何もできない現実から目を逸らすために攻撃を続ける。

 だが、通用しない。効かない。何一つとして効果がない。

 そうして無様に叩きのめされて、ゴミのように吹き飛ばされて。


「く、そぉ……!」


 遂には、膝をついて、動けなくなった。

 そこに容赦のない巨人の攻撃が降り注ぐ。

 鬱陶しい小蝿を潰すかのような張り手だ。

 ステラは攻撃の直後。

 エルネスタも魔法を使った直後。

 リンは必死で結界魔法を使おうとしているが、彼女一人でこの攻撃をどうにかすることはできないだろう。


 絶体絶命。

 さりとて、これは自業自得だ。

 感情に任せて独断専行をした代償。当然の報い。

 今度こそ仲間達のフォローは間に合わない。


 その窮地を救ったのは、黒い衣を翻して駆けつけた、ブレイドより圧倒的に才に恵まれなかったはずの剣士だった。


「六の太刀変型━━『反天・焔』!」


 風を発生させる足鎧の力と、新しい刀から迸る黒い炎を推進力にして限界まで加速し、その進行エネルギーの全てを見定めた一点に叩き込む。

 すると、バキバキという凄まじい音と共に、巨人の手首の上のあたりが砕けて折れ曲がった。

 その衝撃で僅かに腕は弾かれ、それによってブレイドの救出は成功。

 九死に一生を得た。


「こっちは普通に強敵みたいだな」

「アランくん!」

「おお、来おったか!」


 駆けつけたアランに、仲間達は頼もしい奴を見る目を向ける。

 妥当な反応だろう。

 アランは土壇場で頼られるだけの実績を積み重ねているのだから。


 だが、それは最近のブレイドには誰も向けてくれない目だった。


「……アラン、そっちはどうなったの?」


 ステラが緊張した声でアランに問いかける。

 その答えに、無才の英雄は誰もが望む結果を持ってきた。


「嫌な予感が的中して、こっちに魔物を操ってた黒幕が出てきたから倒した。━━レストの仇は取ったぞ」

「! そっか。ありがとう!」


 ステラが安堵の表情でアランに感謝を告げる。

 弟の仇が死んだ。

 喜ばしいことだ。

 ブレイドはレストが辿った悲惨な運命を全て見ていた。

 仇への憎しみも他の誰より強かったと断言できる。

 だから、その仇が討たれたのは喜ばしいことのはずなのだ。

 しかし、この時、ブレイドの脳裏に浮かんだのは、


(ああ、俺は弟の仇も自分の手で討ってやれなかったのか)


 そんな思いであった。

 そうしてブレイドが自己嫌悪に陥っている間にも、事態はどんどん推移していく。


「あっちの魔物どもは親玉を潰したら殆ど死んだし、残った奴も連携を無くして烏合の衆になった。もうイミナさん達だけで殲滅できる。あとはこのデカブツだけだ。さっさと仕留めて、今度こそ誰も死なせずに勝つぞ!」

「ええ!」

「ようやった、アー坊! ワシらも負けておれんのう!」


 アランの齎した吉報によって味方の士気が上がった。


「リン! ブレイドをお願いね!」


 ステラのその言葉を合図に、アースガルドとの戦いは次のステージへと移行する。

 あの絶対防御の攻略法を見つけたわけではない。

 それでも戦況は確実によくなっていた。

 アランが来たとはいえ、ブレイドが倒れてリンがその治療に当たっているのだから、人数的にはさっきより減っているにも関わらず。

 

『見ろ。奴らもお前など必要としていないのだ。お前に価値を見出していないのだ』

(……そうかもな。なんで俺はなんにもできねぇんだ)


 ブレイドの脳裏に、これまでの旅の記憶が蘇る。

 意気揚々とドラグバーンに挑み、簡単に殺されかけたこと。

 魔族に操られたレストを止めようとして、何もできずにボコボコにされたこと。

 強くなろうとしてアランやステラに教えを乞えば、自分が二人に比べて如何に劣っているのかがよくわかった。

 武神には未熟以前の問題だと唾棄された。

 そして今、またしても自分は敵を前にして何もできず、仲間の足を引っ張っている。


「くそっ……」


 体が痛くて動かない。

 それ以上に、心が痛くて動けない。

 戦い続けるという自傷行為すらできなくなった今、ブレイドの心にはどうしようもない苦しみと悲しみだけが満ちていた。

 リンが必死にかけてくれている治癒魔法でも治らない自責の念が心を蝕む。


『諦めろ。折れて曲がって挫けてしまえ。お前がお前である限り、何一つとして成し遂げられない出来損ないのままなのだから』

(出来損ない……そうだな。その通りだ)

「ハハッ……」


 ブレイドの口から全てを諦めたような失笑が漏れる。

 ああ、もうダメだ。

 声の言うことを心の中で完全に認めてしまい、今この瞬間、ブレイドの心は完全に折れてしまった。

 彼は、全てを諦めてしまった。


 その時、頭の中に響く声の質が変わる。


『ならば、この力に手を伸ばしなさい。そうすれば、あなたは変わる。変わることができる』


 今までの作業的に心を折りにくる声とは違う。

 喜色を隠しきれないようなニヤついた声。

 同時に、ブレイドの脳裏にあるイメージが浮かんできた。

 自分の目の前に、ドロドロとした青黒い液体が流れているイメージ。

 本来ならば本能的な忌避感を覚えたのだろうが、気力の全てを失っている今のブレイドには、それに反応する余裕すらない。


『さあ、私の血を受け入れなさい。この至高の血を受け入れなさい。さすれば最強の力はあなたのものだ』

(最強……)


 ブレイドは思う。

 最強なんてどうでもいいと。

 けれど、もしもこの苦しみから開放されるのであれば。

 この悲しみから開放されるのであれば。


(なんだっていい。なんだっていいから……俺を、助けてくれ)


 死んだ目で青黒い液体に手を伸ばすブレイド。

 声の主が悍ましいほどの喜色を浮かべ、そうしてブレイドは弟と同じ悲劇の道へと……



「いい加減にしてくださいッッ!!」



 ……墜ちる寸前、頬に走った痛みと、悲痛な叫びによって現実に引き戻された。

 何が起きたのかわからなくて、目をしばたたかせながら前を見れば、そこには必死にブレイドの治療をしてくれていたリンがいた。

 彼女の手は振り抜かれていた。

 その手がブレイドの頬を叩いたのだ。

 そして、リンは。

 ブレイドがかつて助けた少女は。


 泣いていた。


 溢れんばかりの涙を溜めた目で、されど強い意志の宿った瞳で、ブレイドを見ていた。

 アースガルドと死闘を繰り広げるアラン達ではなく、ブレイドだけを見ていた。

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