雲の通ひ路
少しの間だけ許しを下さい
僕がこうなる以前の僕に
霧は霧に、灰は灰に
みまかう雲の通ひ路に
たゆまなく焦がれる滅裂な狭間
夢の悪意はうそぶくのです
日々は流れて沈みゆき
蜜の病が満たす海
請い抗い、くりぬいて
未果てぬしじまの十字架に
くいこむ楔を望んでた
誰かが不幸を知らない様に
縫い付けた嘘をはがします
永訣を遡り
僕がこうなる以前の僕に
細い指は渇望愛でて
慟哭を軽んじて残機に軋む
雲は静かに
灰は灰に
僕がこうなる以前の僕に
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