四本場 常連さんとの出会い
動画のタイトル:[初配信] 役満上がったやつが勝ち! 参加型!
動画のタイトルを決めるのも一種の才能なんだなと痛感させられつつ、俺は配信を開始した。
もちろん初めは0人。
一応しっかりとSNSで告知はしたのだが、まあ仕方がないだろう。
このサイトの仕様上、今同接してくれている表示されないので、気合を入れていかないと、マジですぐにモチベが下がってしまう。
だからしっかり気合いを入れ直し、挨拶とすることの説明を口でした上で、チャットにも書き込み、ピン留めしておく。もちろん概要欄にも書いてある。
これで誰が入ってきても何をするかわかるというわけだ。
とりあえず人が入ってくるまでCPU戦をして、いつでも抜けられるようにしておいた。
そして10分ほど経った時初めて1と表示された。
俺はこの記念すべき1人目を絶対に逃すまいと声をかける。
「すいません! もし良かったら、一局打ちませんか!? 」
どきどきしながら返答を待っていると、
ほこり:時間的に一局しかできませんが、いいですよ
と返ってきた。
俺は心の中でガッツポーズを決めて、
「ありがとうございます! じゃあ、画面に出てるパスワードで入ってきてください。」
というと、
ほこり:OK!
と返ってきてホッとした。
ここからは俺の頑張りどころだ。
面白い配信になるかどうかは俺にかかっている。
「ルールは把握できてますか? 」
ほこり:一応は、でも間違えたらすみません
「いえいえ、全然大丈夫です! 一緒にやって貰えるだけで嬉しいですから! 」
これは本当にそう。一発目でいい人に巡り会えて良かった。
ほこり:ありがとうございます
ほこり:お願いします
「こちらこそよろしくお願いします! 」
今回は三麻(三人打ち)だが、一人足りないので仕方なくCPUを入れる。
なので一応断りを入れておく。
「CPUが1人入るので、少し上がりにくいと思います。CPUは全部無視してもらって大丈夫ですので。あと俺の画面もつけたままで大丈夫です。」
ほこり:了解!
ほこりさんは、なぜその名前にしたのか気になるけど一旦置いといて、とても優しい人だった。
そうして記念すべき一発目の役満卓が始まるのだった。
役満系個人Vtuber 登録者数100万人を目指す 天白あおい @fuka_amane
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。役満系個人Vtuber 登録者数100万人を目指すの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます