第13話

しかし。体重は戻らず、職場細く、家族は老衰を心配し、点滴の日から1週間後。再びあの小さなくすんだ外観の動物病院を訪れる。


緑色の診療台にやや怒ったように、堪忍したように伏せる。


この子は感染症検査してませんよね。ちょっと感染症の検査してみます。


思ったよりもずっと濃いドロリとしたような命の液体がシリンジへ移されて。医師は検査室へ消える。


時は数刻、


エイズですね。




飼い主たちが寄せていた飼い猫への関心に、停止が起こり、続いて人のエイズへの、いけないと思っていても嫌悪がおこり。


理解も何もない。


ノアという1体の、1匹の個体は感染症である。

それだけの意識だけ飼い主たちに追いついた。






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