ゴールデン・タイム
次の日、モモとケルの二人は再び、金太郎の居る切り株だらけの山にやって来た。そして、山の中へと続く道を昨日と同じ様に歩いていた。
「その作戦、ホントに大丈夫なのかモモ?」
「たぶんな。」
「流石に心配だぜ……」
「失敗したら、いつも通り斬り裂くか、撃ち抜くだけよ。」
二人が話しながら歩いていると、熊が四つん這いで立ち塞がる。それぞれの手が武器を握る中、熊の影から大きなマサカリを担いだ金太郎が現れた。
「またオマエらか。くるなと、チュウコクしたはずだぞサムライ。」
「隣の山で、事情を聞きました。貰ったマサカリで、貴方がおかしくなった話を。」
「おいは、かわってねぇ。チカラダメシした、それだけだ。」
「試し切りで、山の木が無くなる訳が無い。」
「キははえる。おいのヤマだ、ヨソモノにいわれるスジアイはねぇ。」
「そもそも、動かない物言わぬ木を切った所で、力試しとは言わない。」
「なんだと?」
「俺と勝負だ、金太郎……」
モモは刀を抜いて、切先を金太郎に向けた。
「ふん。オマエなんかアイテにならない。そんなヒョロガタナじゃ、おいのマサカリをたえられないだろ。」
「逃げるのか?」
「チョウハツにのるほど、おいはバカじゃねぇ。」
「分かった。お前が勝ったら、他の山も好きにしろ。」
「なに!?」
「だが、その代わり。俺が勝ったら、木を切るのを止めろ。」
「いいだろう。」
モモと金太郎の交渉が済むと、ケルが耳打ちする。
「おいモモ、なに勝手に約束してんだよ。」
「大丈夫!」
「負けたら、どうすんだよ?」
「大丈夫大丈夫!!」
「長老たちやマロンに、なんて説明するんだよ。」
「大丈夫大丈夫大丈夫!!!」
「絶対に、勝てるんだろうな?」
「たぶん……」
「ソコは、大丈夫って言えよ……」
「いいんだよ。負けなきゃ。」
「ハァ?」
「作戦通り行けば、問題なし。」
「でもよぉ…………」
二人の目前での密談に痺れを切らし、金太郎は叫ぶ。
「いつまでしゃべってんだ!サムライ!!!」
「悪い悪い。」
「ショウブのナイヨウは?」
「相手が負けを認めたら、勝ち。」
「バショは?」
「この山の中だけ。」
「ニンズウは?」
「俺とお前。」
「ブキは?」
「いつも使ってる物で。」
「セイシは?」
「問わない。」
「わかった。」
「単純明快が一番だ。」
モモと金太郎の二人は、互いにそれぞれの武器を構えて睨み合う。風が吹き、草が揺れる。獣の声も、虫の声も聞こえない。睨み合いが続き、勝負が今か今かと待っている。ジリジリと陽射しが、二人の肌を焼く。拭って目を逸らす訳にもいかず、かいた汗が滴り落ちる。
「……」
「…………」
「………………」
「……………………」
身構えたまま、相手を見つめ続けあう二人。痺れを切らした者が、声をかける。
「あの。オレが合図していいか?」
ケルが、モモと金太郎に声をかける。二人とも、ケルを見ると無言で頷いた。いまいち試合開始の合図が明確で無かった為、ただただ睨み合うだけの時間が起こってしまったのだ。
二人がいる場所のちょうど真ん中に立つと、ケルは片方の銃を抜き空に向かって手を伸ばす。太陽によって銃はキラリと光る。そして、そこから乾いた破裂音が生まれ、戦いの始まりを告げる合図となった。
「センテヒッショウじゃ!!!」
マサカリを担いだまま駆け出す金太郎に対して、モモは動かない。刀を握る手と反対の手を服に入れ、何かを取り出した。丸い物を取り出すと、叫んだ。
「
その瞬間、手に取った丸い物はカッと光を放った。強い光が放たれ、金太郎に取っては目眩しとなった。視界が落ち着く頃には、目の前にはモモは居なかった。周囲を金太郎が探すと、山の斜面を登る赤い鎧が見えた。
「にげるなサムライ!」
「やべ、もうバレた。」
せっせと登るモモの後を、切り株から切り株へと飛び渡り、金太郎は追いかける。すぐに追いつかれ、マサカリの斬撃がモモに襲いかかる。見るからに重そうな一撃に、刀を抜いて受け止める。刀と身体が軋み、足裏が少し地面にめり込んだ。
「ックッ!」
「おもいだろ?マサカリ。」
モモは歯を食いしばり、何とか弾き返す。金太郎は攻撃の手を緩めず、マサカリを振るい続ける。流石に受け止めるのは得策では無いと思ったモモは、避け続けた。幸い、マサカリの振りは強く重いものの遅かった。振り下ろす攻撃を避け、少し間合いを取った。
「よけるだけじゃ、タタカイにならないぞ。」
「……分かってるよ」
「おたがいキンセツブキなんだから、ちかよってこいよ?」
「余計なお世話だ。」
モモは話を切り上げ、また山の斜面を走りだす。金太郎は追いかけながら、叫ぶ。
「こいクマ!」
「はぁ?仲間を呼ぶのは無しだろ!」
「ニンズウは聞いたが、ドウブツはきいてないぞ?」
「そんなの有りかよ!!!」
どこからともなく四足歩行が走る音が聞こえると、いつの間にかモモの前に熊が立ちはだかる。止まるモモに、熊は殴りかかる。ガキンと音がして、熊の拳がぶつかった。しかしモモではなく、熊とモモの間に挟まる存在にぶつかった。
「ケル!」
「熊がアリなら、
ケルが銃で、熊の爪を受け止め抑えていた。
「オマエ、ジャマするな!」
「このクマさんには、オレと遊んでもらう。」
金太郎の怒声に、ケルは軽口を叩く。
「サッサと行けモモ!」
「ありがとう!」
「礼は勝ってからで、良い。」
「作戦、成功させるぜ。」
ケルが熊を抑えてる間に、モモは引き続き山の斜面を登る。金太郎は熊を見つつも、切り株を飛び乗り乗り継ぎ後を追う。ケルは熊から離れると、銃を構えたまま熊に話しかける。
「オタクの大将とウチの大将、一騎討ちにしてぇから大人しくしててくれるか?」
「……………………」
「何もしなければ、コッチも何もしないからよ。」
「……………………」
熊は無言で、周囲を確認する。すると立ち上がり、二本の足で歩き出した。その方向は、モモと金太郎が進んでいった方だった。
「ソッチに行くな!」
「……………………」
ケルが咎めるも、熊の歩みは止まらない。熊の近くの切り株や地面を撃つが、全く止まらない。仕方なく熊の横腹や顔を掠める弾丸を放つも、止まらない。しっかりと脇腹に当てても、血を流さず、歩みは止まらない。流石にこれ以上は撃てないと思い、ケルは熊の後を追った。
モモと金太郎の間がなかなか縮まらず、いつの間にやら頂上付近にまで至っていた。刀とマサカリという近接戦闘同士のため、間合いが一定以上ある場合、お互いに攻撃できない。戦わないまま時間が経ち、金太郎は遂に我慢の限界を迎えてしまった。
「もう、おいは、おこったぞ!」
「なんで?」
「たたかうキが、かんじられない!!」
「地の利を考えてるんだよ俺は。」
「ブキをまじわらせるキがないなら、おいにもサクセンがある!!!」
「え!?」
モモが走る後ろで、金太郎は立ち止まる。そして両手でマサカリを持つと、腕を伸ばして天に向かって掲げた。刃先をモモに向けると、おもいっきり地面に振り下ろした。
「
金太郎が叫ぶと共に地面にぶつかったマサカリから、衝撃波が放たれた。土煙を上げ走る衝撃を、間一髪でモモは跳び避けた。さっきまでいた所を見ると、大きく地面に裂け目が出来ていた。
「おいおいおい、飛ぶ斬撃かよ……」
「ふん、おいのワザをよけたか。」
「危ねぇだろ!」
「アタリマエだ!」
「そりゃそうだ。」
「圧崩!!!」
金太郎は再びマサカリを振り下ろし、飛ぶ斬撃をくりだした。モモは紙一重で避けると、再び山を登った。離れた場所からの斬撃といえど、直線的な攻撃ではあった。金太郎を見つつ、動きが有れば体をずらす。この繰り返しで、飛ぶ斬撃に対処可能だった。
「圧崩!」
「おっと。」
「圧崩!!」
「せい。」
「圧崩!!!」
「あらよっと。」
二人はとうとう、山頂に到達した。長老たちから話を聞いた通り、泉があった。モモと金太郎は泉を挟んで反対側に立ち、睨み合っていた。
「にげてばかりじゃないか!」
「俺にも考えが有るんだよ。」
「なら、さっさとみせろ!」
「焦んなよ。」
「圧崩!!!」
「あぶねー」
水飛沫を上げながら、またも飛ぶ斬撃がモモに襲いかかる。シッカリと避けると、モモは座った。
「直線的な攻撃は、当たらないぞ。」
「なに!」
「負けを認めたらどうだ?」
「コウゲキしないオマエが、ナニをいってる!」
「武器を振るうだけが、戦いじゃねぇ。」
「おいは、ぜったいにかつ。」
金太郎は、今度はマサカリを片手で持つと、おもいっきり振った。地面に叩きつけるのではなく、手を離しマサカリを泉の先にいるモモに向かって投げ飛ばした。
「
勢いよく飛んできたマサカリを、モモは受け止めずに避ける。そのまま後方へと飛んでいくマサカリを見送ると、金太郎に声をかける。
「何してんだよ〜」
「…………」
「当たらなすぎて、血迷ったか?」
「……………………」
「??????」
「………………………………」
金太郎は何も喋らず、仁王立ちしている。モモは不思議に思いながら、金太郎を見つめる。丸腰になる事で油断させようとしているのか、はたまた攻撃を誘っているのか、考えあぐねていると、ケルの声が耳に届いた。
「モモ!!!」
「?」
「あぶねぇ!!!」
「???」
その瞬間、背中に大きな衝撃があった。何か大きな物が、ぶつかった様な感覚があった。加えて、切られた様な痛みもあった。モモはバタンと倒れ伏し、動かない。ケルが金太郎を見ると、血の滴るマサカリを担いでいた。
「ふん、アマイな。」
「てめぇ!」
「おいにユダンした、アイツがわるい。」
「遠距離なら、オレの専売特許だ。」
ケルが銃を抜き、引き金に手をかける。金太郎も、再びマサカリを投げる体勢に入る。二人が睨み合う中、ガサッと音がした。音のした方を見ると、モモがヨロヨロと立ち上がっていた。
「大丈夫か!?」
「多分な。ケルの声が無ければ、真っ二つだったろうな。」
「心配させやがって。」
「まぁ、鎧と背中はザックリ斬られてるけどな。」
モモは刀を構えると、金太郎に声をかける。
「死んじゃいねぇし、負けを認めてもない。」
「ふん、シニカケが。」
「関係無いね。」
「おいは、テをゆるめるキはない。」
「サッサと続けようぜ。」
「圧崩・飛去来器!」
「飛ぶ斬撃の次は、マサカリブーメランか……」
マサカリを投げつけると、金太郎は泉の外周を走り出した。マサカリと自分自身で、モモを挟み撃ちにするつもりなのだろう。飛ばされてきたマサカリを避けると、金太郎に目を向ける。すでにモモの近くまで来ており、勢いそのままに攻撃をくりだした。金太郎は刀を振って斬られる前に、服を掴んで投げ飛ばした。地面に叩きつけられ転がるモモに、容赦なく金太郎は張り手をぶつけ続けた。
「おらおらおらおらっ!」
「クッ…………」
モモは刀でガードをすることしか出来なかった。激しく重い張り手の連続に、斬りつける隙も刃を向ける余裕も無かった。そうこうしている内に、またもモモの背中に衝撃が走る。いつの間にか戻って来ていたマサカリが、ぶち当たっていたのだ。今度もモロに喰らってしまったモモは、吹き飛ばされ金太郎の後方に転がっていった。
「おいのカチだ!」
「…………」
「がっはっはっ!!」
「………………」
金太郎はマサカリを拾うと、肩に担ぎ山道を歩き出した。勝利を確信し、他の山へ向かう為に下山しようとしていた。しかし、かけられた声に引き止められる。
「まだ!」
「!?」
「終わって!!」
「まさか」
「ねぇぞ!!!」
「サムライ……」
吹き飛ばされたせいか、顔にも血が流れるモモが叫ぶ。金太郎は足を止めると、またもマサカリを投げつける。
「圧崩・飛去来器!!!」
「来いよ。」
今度は飛んで来たマサカリを、モモは刀で受けた。刀とマサカリがぶつかり、火花を散らす。はたき落とすか、弾き飛ばすか、モモはマサカリを動かなくさせたかった。しかし余りの勢いと背中の痛みで、逆に自身の体が吹き飛ばされてしまった。
「アガッ!……」
「おいのマサカリは、まけねぇ。」
いつの間にか近寄っていた金太郎は、またもモモに張り手の連続を浴びせる。少し刀で受け止めたあと、モモは金太郎の方へと身を転がした。ゴロリと回転し、金太郎の背に回る。すぐに刀を振り下ろすも、金太郎は両手で刀を挟み込む、
「あまいな。」
「クッ……」
「おいとバショをかわることで、マサカリをぶつけるつもりだったんだろ?」
「…………」
「そんなコト、オミトオシだ。」
投げられたマサカリが、戻ってくるのが二人にも見えた。
勢いよく飛んでくるマサカリは、モモの体を目掛けていた。刀で受け止めようにも、ガッチリと金太郎に押さえつけられていて使えない。引き抜こうと奮闘するも、みるみる内にマサカリが近づいてきた。モモは一か八か、刀を離し金太郎から離れた。そして、飛んで来たマサカリを刀の鞘で受け止めた。
「それで、たえられるか?」
「黙ってろ!」
マサカリに押され、ズルズルと体が押されていた。なんとか耐えていると、徐々に勢いが衰えだした。モモは渾身の力でマサカリを押し返す。そしてマサカリを、
「オラ!」
「おいのマサカリが!!!」
二人ともマサカリの落ちた泉を見ていると、突然、水面が光だした。大きな光を放つと、泉には女性が立っていた。両手には、それぞれ見た事も無い不思議なマサカリを持っていた。シッカリと金太郎を女性が見つめると、とある質問をした。
「貴方が落としたのは、この金剛石の斧ですか?それともオリハルコンの斧ですか?」
「えっ!」
「……」
「おいが、おとしたのは、ちg」
金太郎が答えようとした瞬間、モモが口を挟む。
「良いのか、金太郎?」
「なにが?」
「今のままで、俺に勝てるのか??」
「ふん、よわってるヤツがナニを言う。」
「もっと強い力、欲しくないのか???」
「…………」
モモの言葉に、金太郎は悩んだ。
「今の力、どうやって手に入れた?」
「…………」
「より強力な力が欲しけりゃ、求めた方が良いんじゃないのか?」
「……………………」
迷った末に金太郎は、泉に立つ女性の質問に答えた。
「おいが、おいが落としたのは。」
「?」
「おいがおとしたのは、
「!?」
「なんなら、リョウホウがあわさったモノだ!!!」
「!?!?!?」
金太郎の言葉に、泉の女性は驚いた。そして、段々と顔を曇らせていった。悲しみ、怒り、困惑、落胆、等々の感情が入り混じり、不快のるつぼと化した表情で、金太郎に語りかけた。
「貴方は嘘つきです。」
「えっ!」
「この斧は差し上げません。」
「おいのマサカリは???」
「……」
「マサカリ!!!」
金太郎の質問に、泉の女性は答えずゆっくりと水中へと沈んでいった。頭まで水に浸かると、女性の姿は全く見えなくなり、消えてしまったようだった。金太郎は泉を見つめ、しばらく呆然とすると、膝をついた。そして再度しばらくすると、拳から肘までを地面にぶつけて、四つん這いになった。頭を何度も地面に当てながら、金太郎は泣き叫ぶ。
「おいの!おいのマサカリ!!おいのマサカリとられた!!!」
駄々をこねる様に、両手両足をバタつかせる。
「かえせかえせー!かーえーせーーー!!!」
大粒の涙と長い鼻水を垂らし、泣き叫ぶ。
「うわーーーんうわーーーーーーんーーー」
モモは刀を拾うと、肘に挟んで汚れを落とし鞘に納めた。金太郎の側に近づき、座った。
「戻ってこねぇぞ。」
「なんで!」
「当然だろ?」
「なんでなんで!!!」
「嘘ついたんだから。」
「オマエがそそのかしたんだ!」
「俺は、より強い力を入手する事を勧めただけだ。前に手に入れた時は正直に言ったんだろ???」
「ううぅ…………」
モモの言葉に、金太郎は何も言い返せなかった。ただただ、泣くしかなかった。戦いの邪魔にならない様に、少し離れた位置から見ていたケルが、モモに駆け寄る。
「大丈夫か、モモ?」
「なんとかな。」
「終わったのか?」
「まぁな。」
「結局、何だったんだ?」
「正直者を救う女神を、欲深い奴が裏切っただけさ。」
「なるほどね。」
「勝負も片付いたしな。」
「武器を無くした上、泣いてるんじゃ、負けを認めた様なモンか。」
二人は、未だに泣きじゃくる姿の金太郎を見る。いつの間にか熊も来ており、金太郎の横に並んでいた。熊に金太郎を任せ、モモの怪我の治療の為に長老達の居る隣山へと行く事にした。歩くたびに背中の傷に響くので、ケルが肩を貸すことにした。
「まったく。モモは無茶するぜ。」
「しょうがないだろ?」
「もう少し、金太郎を切っても良かったんじゃないか?」
「敵じゃないから、流石にな〜」
「ボロボロになる位なら、相手をボロボロにしろよ。」
「いや、まさか斬撃を飛ばしたり、マサカリをブーメランにするとは思わないじゃん。」
「それは、そうだが。」
「あと、熊の足止めは助かったよ。」
「まぁな。」
「ありがとう。」
「熊自体が、そもそも戦う気が無かったからな。」
「そうなのか!」
ケルの言葉に、モモは少し驚いた。
「あと、もし金太郎が正直に言って、更に強い武器を手に入れてたらどうするつもりだったんだ???」
「その時は……」
「その時は?」
「その時だ!」
「何も考えてなかったな。」
「ハハッ。」
「笑い事じゃねぇ。」
「まぁ、お前が居るから大丈夫だと思ってたよ。」
「頼りにされるのは、悪くねぇけどよ。」
「そうか!なら、おんぶしてくれ。」
「一人で歩かせるぞ。」
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