好きなのに。

@hinati-

第1話

「おはよー!」


「ねぇ昨日のドラマ見た?」


「うん!あの2人のハグはドキドキした!」


そんな何気ない会話が教室内に響く


「おはようございます。」


雛が教室に入ると教室内の女子が小声で話し始めた


雛が自分の席に行くと机にはたくさんの悪口が書かれていた


雛「私、なにかみんなに悪いことしたのかなぁ」


そうつぶやくと一人の女子が雛に近づいてきた


雛「あ、島崎さん…」


そう、島崎茜だ。


島崎茜はこのクラスの女子のリーダー的存在なのだ


雛をいじめている女子のトップでもある


茜「あら、惨めねぇ。こんなに落書きされた机で勉強するの?まぁ私 なら使用人を雇ってそいつにきれいにされるけれどね!でもあなたには机を拭いているみじめな姿がお似合いよ。ふふふ。では私はこれで。」


雛「島崎さん、ありがとうございます。」


雛が深く頭を下げると男子が雛の頭に水をかけた


雛が顔を上げるとそこにはバケツを持った、佐久間蒼汰がいた


雛「佐久間さん…」


蒼「ここらへんに散らかった水、お前が片付けろよ?w雛」


雛「はい。勿論です。」


雛がそういうと同時に教室の扉が開いた


雛「藍沢先輩…」


藍沢先輩はこの学校でモテモテの藍沢優のことだ


茜「あ、藍沢せんぱい!?藍沢せんぱーい!」


優「雛、ちょっといいかな?」


雛「は、はい。もちろんです。」

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