第13話⁂ルフィ姫の危機⁂


 

 碧と信長🅰秀吉🅰家康🅰は、各々自分に都合のいいように思いを巡らせている。


 要は、誰もかれもこんな異世界に迷い込んで、チョットでも優位な立場に立ちたいと必死なのだ。


 それでも…一つ分からない事が有る。

 ルフィの名は、「ワンピース」でおなじみの海賊団「麦わらの一味」を結成した大物ルーキーの一人であるルフィや、最近にわかに巷を賑わせている「強盗団」ルフィをパクったものだという事は分かったが、それでも…姫とは一体どういう事?


 ああ……どうも、このジノ王、結婚離婚を繰り返しているとんだ女好きというか、勘違いオヤジと言うか、自分は年を取った何の魅力も無いデブで、ハゲで、ブ男のくせして理想が高い。


 だから…結婚期間が短くて、未だに子供がいない。

 あらまあ😱大変な事。世継ぎが居ないとは一大事!


 国民には未だ子供がいないので、養女に向かい入れたお姫様だと公言しているが、イヤイヤどっこい。妃にと切に願っているとんだドスケベオヤジ。


 五〇歳近く年が離れているので、どう見ても娘と言うより孫と言った方が正解だ。

それなのに妃に迎えたいだとはとんだ勘違いオヤジ!


「このデブ、ブ男、ハゲオヤジが————————ッ!」」


 ルフィ姫も日夜突如どこからとも現れて、ギラギラ脂ぎった目付きで接近して来るジノ王にゾゾゾ——————ッ!として生きた心地がしない。


「おお…💓💚麗しいルフィ姫💛ウッフッフッフ~😍\(◎o◎)/!ギラギラ🤩おお……今日の御召し物は一段と美しい✨🧡💘。ウッフッフッフ~\(◎o◎)/!💕💚😍😍ギラギラ」


「ゾゾゾ————————😱ああ……ああ……近い😰近い😰チッ!チッ!あっちに行って😒!」


 それでも…そんなにルフィ姫に夢中なのに、敵国の王様を色仕掛けで誘惑させるって一体どういう事?



 それが……こんなギャング王国なんかに流れて来るような女は、皆無知でケバい、はすっぱな女達ばかり。王様たるものが、よりによってそんな無知でケバい、はすっぱな女達なんか相手にするわけが無い。


 それなので、仕方が無い究極の選択が、この美しいルフィ姫を差し出す事だった。

それでも…余程心配らしくルフィ姫には、くれぐれも注意するように釘を打っている。


「ルフィ姫…くれぐれも色仕掛けだけ!色仕掛けだけ!!恋のABCは絶対にダメ!究極Aまでは許す。それ以上は絶対にダメ!このように言うのじゃ『あっれ―――!王様お許し下さいませ——————ッ!滅相も御座いません!!!ヒエ————————ッ!ご無体な!!!!どうかご勘弁を!』で逃げ切れ!」


【恋愛のA B Cとは、Aキス・Bペッティング・Cセックスを意味する】


 まぁギャングだけ有って無知で甘い!美しいルフィ姫を差し出す時点で間違っている。

 猫に😻カツオブシぶら下げたようなもの。

 ニャンコ絶対にカツオに飛び付く!飛び付く!🙀アブナ!


 おつむ空っぽのそれ以上深く考えられない。

 まぁ❓もし賢こかったらこんなギャング仕事なんか、やっちゃいないっか~?



 ◆▽◆

 それでは〈グランド王国〉に侵入したルフィ姫は、あの後どうなってしまったのか?

 確か……ルフィ姫には強い見方が有った。そうそうあの…どんな願いも叶う魔法の小鳥ハッピー。これさえあれば鬼に金棒。



 ああ……だが残念な事に、ルフィ姫、実は…リンゴ婆さんに、いつの間にか小鳥ハッピーを取られてしまっていた。だから…全く身動きが取れなくなっていた。

 これでは逃げ出そうにもどうにもならない。ルフィ姫最大のピンチ!


 あっ!それから…リンゴ婆さん、やけに長ったらしい名前だったが、何故リンゴという名前になったのか?


 そうそう確かに、長い名前だった。見て分かるように名前の中に🍎リンゴの字が隠れていた。当然覚えるのが大変なのでリンゴにしたのだが、実は…莉子は、ジノ王に無理やりルフィ姫の名前を付けられ憤慨していた。


 こうして…婆さんの名前に隠れていた「リンゴ」と、思い入れのある莉子「リコ」を思い起こさせる為にもリンゴにしたのだった。

『アナコンダマリオ○○○○○○リ○○○○○○○○○○○○ンゴ』 


 全くただのお手伝いさんだとばかり思っていたが、とんでもない魔女だったとは……。

 早速ジノ王の指示で魔法を掛けられてしまったルフィ姫は、変身させられ、この世の物とは思えない美しい美女に変身した。



 ◆▽◆

 この宇宙都市「グランド王国」に侵入させられ、ビリー王を骨抜きにするために送り込まれたルフィ姫は、楊貴妃と見間違うほどの美しい美女に変身を遂げていた。


 ギャング王国のジノ王の狙い通り、すっかりルフィ姫に魅了されてしまったビリー王。


 そして…漢服姿のルフィ姫を目の前に、ギラギラいやらしい目付きのビリー王は欲望を抑えることが出来ない。


 よだれタラタラ🥰😚👄デレデレ😍💘💖刻一刻とルフィ姫に迫っている。


「ああああ……美しい😍💓💘早う側に来て……嗚呼アア……その美しい顔を、とくと😚💓”ギラギラ” ”ギラギラ”😍見せておくれ。」


「王様わたくしの望みを💋✨何でも……お叶え下さるのであれば……ウッフ~ン🧡💚💓わたくしは王様のものに😚👄💋」


「エエエエエエ————ッ!それは😍それは😍ほんとうか~!ワシはそなたの為ならなんでも致す。テへへ!それでな~?そなたが望むのであれば第三婦人のポスト🥰も約束する」


(フン!要は妾ってことね?バカにしないでよ❗こんなヨボヨボじいさん😩死んでもゴメンだわ😡!)

 

「それって側室って事でしょう。わたくしは正室になりとうございます。それをお約束頂けるのだったら今すぐにでも😚👄💋……」


「それは…ワシとしても願っても無い話だが……?ちょっと無理かも?」


「それはどういう事ですか?」


「この近未来都市をここまでにしたのは誰有ろう妻の父である『シャイニングヒュウチャー』社長の力有っての事、だから……それだけは出来ない相談だ。まあワシはただのお飾り王で…妻の実家有っての王なんじゃ。だが、妻とは冷め切っている形式だけの妻、愛しているのはルフィ君だけだよ😍💘💖嗚呼アア……我慢できない💋👄💋😚」

(エエエ!な~んだ?じゃ~空っぽのお飾り王様ってことで…何の権限も無いって事?愛しているって言われても、こちとら迷惑だっつ~の!こんな空っぽのバカで死にかけのじじい絶対イヤ!)


 ビリー王はルフィ姫にメロメロ💕で一分一秒たりとも我慢が出来ない。ギラギラデレデレいやらしい目を輝かせて迫って来る。そして…ルフィ姫にとうとう飛び付いて来た。


「キャキャ————————————!」


 その時ルフィ姫が『おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まにはんどま じんばら はらばりたや うん』神様銀次に伝授された真言を3回唱えた。


 あら何と不思議!小鳥ハッピーが現れたではないか?

 

 こうして…やっとのこと脱出出来たルフィ姫は、何食わぬ顔でギャング王国に戻った。


 


 



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