第11話 人間不信と災厄の産声
オレこと、伊坂誠二は、何を隠そう白上羽衣さんのことが好きだ。
どうして好きかとなれば、まあ、白上さんが美少女だからというのは大きな理由だ。
明るく、周囲の人間を元気づけるような笑顔に、何度癒されたことか。
しかし、白上さんを好きになった理由を一言だけで表すのならば、白上さんがオレの世界を変えてくれた人だから、ということになるだろう。
生まれつきのガチ犯罪者顔のオレにも分け隔てなく接してくれて、彼女のおかげで初めて友達と呼べるようなヤツらもできた。
16年間、親以外から避けられてきたオレにとって、それは新しい世界を見せてくれたと言っても過言ではない。
だからこそ、オレは死神になった後、白上さんの味方になりたいと思った。
そこには、味方になって一緒に戦っていく内に、もっとお近づきになりたいという下心もある。
だが、やはり一番は、白上さんに恩返しがしたいのだ。
故に、オレは魔女っ子の話を聞いたときに思ったのだ。
--強い怪異をさっさと倒して、オレがいなくても大丈夫なくらい魔女っ子を強くしよう。
--いや、全員の安全を考えたら、みんなで協力して怪異を倒して、一緒に強くなっていけばいいんじゃないか?
オレは元々悪人面だが、死神となっている今のオレの見た目は怪異と変わらない。
だが、魔女っ子を介して話さえ聞いてもらえれば、白上さんなら、オレの正体を明かしても嫌わないでくれると信じている。
そのときは、魔女っ子に正体を知られても構わない。
今の時点で、魔女っ子がオレの正体を言いふらそうとするような子じゃないと思っているのもあるし、オレの踏ん切りがついていないだけだからというのもある。
しかし、それ以上に、白上さんには『伊坂誠二が日常でも非日常でも味方である』と知って欲しいのだ。
だから、オレが魔女っ子にその提案をするのは当然の帰結だ。
だったのだが・・・
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「ダメです」
『え?』
一瞬、その言葉を誰が口にしたのかわからなかった。
なぜなら、そこには温度がまったくこもっていなかったから。
さっきまでの、弱々しいけれど、優しい女の子はそこにいなかった。
オレは、その突然の変わりように怯んで、何も言えなくなる。
『えっと・・・』
「ダメです」
絶対零度の声音は、今も続いていた。
鎧ごしなのに、魔女っ子がオレの手を強く握りしめているのがわかる。
力を込めすぎて、紅く染まるくらいになった手で、オレを手放したくないとでも言うように。
「絶対に、ダメですから」
『いや、その・・・』
「何があろうと、ワタシは・・・」
怖かった。
怖くて、何も言い出すことができなかった。
さっきまで、宝石のように紅く輝いていた瞳が、今は人形のように無機質な冷たい光を帯びている。
その瞳に見つめられていると、金縛りに遭ったように動けなかった。
そんなオレを見て、なおも何かを言い募ろうとする魔女っ子だったが、不意に口をつぐんだ。
「いえ・・・意見の押しつけは、よくありませんね。こういうことは、お互いの話し合いで決めるべきですからね?」
『え?』
フっと、突然雰囲気が和らいだ。
魔女っ子の顔に、笑顔が戻る。
しかし、オレは素直に喜べなかった。
「どうしてワタシが反対しているのか、まずは理由を説明します。ちゃあんと、聞いてくれますよね?」
『あ、ハイ』
なぜなら、その瞳の冷たさだけはそのままだったから。
オレは、ただ素直に返事をすることしかできなかった。
相変わらず冷たい瞳で『じぃ~』とオレを見る魔女っ子だったが、その様子に満足したのか、『コホンっ』と咳を一つして続けた。
関係ないけど、魔女っ子って咳払いして話すのがクセなんだろうか?
「死神さん。死神さんとワタシは人外です。これは、もういいですね?」
『うん。そこはもう受け入れた、というか慣れたよ。薄々わかってたしね』
昨日と今日、改めて儀式の怪異と戦って、オレは自分の力が人間の枠組みを遙かに飛び越えたところにあるのを身体で理解した。
己の意思で、魔女っ子を助けるためにためらいなく人外としての力を存分に振るったのだから。
さらに言うなら、昨日はショックを受けたが、他ならぬ魔女っ子という『同類』の存在がいてくれたことも大きい。
だから、オレはもう自分が人間ではないという認識でいる。
まあ、心は人間のままでいると思いたいが。
「死神さんはつい最近になって人外になったから、まだ実感がないかもしれませんが、実は、人間は知らず知らずのうちに人外を避けようとするんです」
『え?マジ?』
しかし、さすがにソレはショックだった。
オレは、慌てたように反論する。
『え?待ってくれ!!確かに、オレはもう人間じゃないとは思うけど・・・でも、父さんや母さん、しら・・クラスのみんなも、普段と態度は変わらなかったよ?』
「一応、血のつながりがある人なら、人間であってもワタシ『たち』に忌避感を持つことがないこともある『らしい』ですよ・・・それに、死神さんは変身した時と普段の姿で大きな違いがあるみたいですから、人間の姿なら影響が小さいのかもしれませんね。でも」
『・・・・・』
なぜか、『血のつながり』と言った辺りで寂しそうな、諦めたような目で俯く魔女っ子。
だが、次に顔を上げてオレを見たとき、その瞳には強い光が宿っていた。
まるで、暗い道を歩いているときに、明るい道しるべを見つけた時のように。
その光を、絶対に逃がさないとでも言うかのように。
オレは、衝撃的な内容を聞かされたこともあって、その異様な雰囲気に何も言えなくなる。
「大抵の人は、人外を嫌います。避けます。疎みます。本人に自覚がなくとも・・・ワタシたちは、『瘴気』を纏っていますから」
『瘴気?』
「怪異を含めた、人外が持つ魔力のことです。怪異は、基本的には人間の恐怖で形成されます。故に、その魔力は、人間の魂に悪影響を与えるんです。そして、人外の魔力と怪異の魔力はよく似ている。だから、人間とワタシたちは相容れないんです。ましてや、今みたいに変身しているときなんて論外です。だから、もう1人のプレイヤーと協力なんて、絶対にダメです。ワタシたち2人とも、敵だと思われるのがオチですよ」
『それは・・・』
かたくなに、いっそ『そうであって欲しい』とすら思っていそうな口調でそう口にする魔女っ子。
魔女っ子に、『そんなことない』と言うのは簡単だ。
だが、言えなかった。
魔女っ子の言うことが正しく、オレが人間の姿なら影響を受けにくいというのなら、何を言っても薄っぺらい言葉にしかならないだろう。
(オレも、避けられるってことの辛さは、知っているつもりだけど・・・)
昔から、オレはこの顔のせいで避けられてきた。
何度寂しいと思ったかわからない。
いつから、楽しそうな他のみんなを眺めて、自分には無理だと諦めたのかもわからない。
だから、その孤独は、多少なりとも理解と共感をしてあげることができる。
その孤独から、一歩踏み出すことの難しさも。
しかし、オレは避けられていた中で、白上さんのおかげで救われたのだ。
誰かと何気ないおしゃべりをしたり、一緒に飯を食うことの楽しさを知ってしまっている。
オレは運が良かったのだ。
だが、魔女っ子の言うことが本当ならば、魔女っ子はそんな運の良かったオレ以上に辛い目に遭ってきたはずだ。
(なんだよ・・・血の繋がってる人なら、避けられないこともある『らしい』って)
それは、魔女っ子が自分の家族から疎まれていた証ではないのか。
魔女っ子がよく口にする『おばあちゃん』。
そんな『おばあちゃん』以外、味方がいなかったのではないか。
そして、オレと初めて会った時のセリフから、その『おばあちゃん』は、もういないのだろう。
そんな四面楚歌だった魔女っ子に、『そんなことはない。もう1人のプレイヤーはいい人だから大丈夫』だなんて、安易な気分でモノを言うことなど、運が良かっただけのオレにはできない。
そんな言葉に何の重みがあるというのか。
もしもそれで、魔女っ子の言う『瘴気』とやらが影響して、白上さんですらオレたちを避けたら、魔女っ子は本当に誰も信じられなくなってしまうのではないだろうか※1
いや、むしろ・・・
(魔女っ子は、人間を信じていない。魔女っ子こそが、人間を避けてるし、怖がっているし、疎んでいる。そんな感じがする)
今までの経験と、魔女として豊富な知識を持っているが故であろう、人間不信。
世間一般の価値観で言えば、それは解消した方がいいに決まっている。
しかし、魔女という特殊な背景を持つ魔女っ子にそれを強制するような真似は、とても傲慢というか、無神経なことのような気がしてならない。
「ほ、他にも理由はありますよっ!!さっきも言ったみたいに、ワタシは狙われやすいんです!!いくら死神さんが強くても、人間のプレイヤーとワタシの2人を守りながらなんて無茶したら、万が一があるかもしれません!!というよりもっ!!ワタシを囮にして、強い怪異を倒してしまう方が、もう1人のプレイヤーだって安全になりますっ!!だからっ!!」
反応の薄いオレを不安に思ったのか。
さっきまでの冷たい様子から一転し、すがるようにもう1人のプレイヤーと協力しない方がいい理由をまくし立てる魔女っ子。
その姿は、あまりに痛々しくて。
『わかったよ・・・もう1人のプレイヤーと協力するのはナシだ』
だから、オレはつい言ってしまった。
「っ!!ほ、本当ですかっ!?」
『うん。キミにそこまで無理させるのも悪いしね』
「そ、それは・・・ごめんなさい。こちらこそ、わがままを言ってしまって」
『いいよ。それに、オレだってこんな姿だし、キミみたいな能力がなかったら信じてもらえるかどうかもわからないからさ』
あえて、おどけるようにオレは肩をすくめて言う。
まあ、実際問題無視できない要因ではあるし。
『ただし、もしも見かけて、ピンチそうなら助けるよ?それはいいよね?』
「は、はい。さすがにそれは・・・死んじゃうのは、ちょっと見過ごせないですし」
だがまあ、最低限の条件は付けた。
魔女っ子も、人間嫌いではあるのだろうが、オレを励ましてくれたように冷たいわけではないから、そこまでする必要はなかっただろうけど。
「まあ、人間のプレイヤーなら、レベル4より上に襲われることはまずないと思いますが」
『え?そうなの?キミはレベル6に二日連続で襲われてるのに?』
「今回の儀式はまだ始まって日が浅いんですが、過去の資料だと、初期の頃の怪異は最高でもレベル4程度だったそうです。半分以上怪異を減らしてから、やっとレベル5以上が出てきたって・・・」
『ええ・・・キミどんだけヤバいの引き寄せてるのさ。っていうか、今までどうやって生き残ってたの?』
「人避けのお香よりもかなり貴重な素材を使うんですが、魔除けの薬があるんです。それを使って隠れたりして、怪異が逃げていくのを待ってました。昨日で切れちゃいましたけど」
『それは・・・昨日オレに会えて、運が良かったって言うべきなのかな?』
「間違いなく。ワタシは、本当に運が良かったって思ってますよ」
それからしばらく。
さっきまでの雰囲気をぼかすように、オレたちは話題を変えて会話を続けるのだった。
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春とはいえ、夜が近づくとさすがに寒い。
夕日が落ちて、すっかり暗くなった境内から、ワタシたちは引き上げることにした。
『えっと・・・送ってあげた方がいいとは思うんだけど、その、ごめん』
「気にしないでください。気持ちだけでも嬉しいですから。それに、ワタシは魔女ですよ?使い魔だっているんですから。来て、『アカバ』」
『カァーっ!!』
『うおっ!?でかいカラスっ!?すげぇ!!』
境内を出る前に、心配してくれている伊坂くんを安心させる意味も込めて、ワタシは使い魔を呼んだ。
この子は、ワタシが調合した魔法薬で手懐けたカラスだ。
女帝と戦っていた時には結界の外にいたが、ワタシが魔法の合図を出すと、遠くからでも飛んでくる。
薬の効果でワタシと視界をリンクさせることもできるし、魔力の探知もできる。
そんじょそこらのカラスよりも力だって強い。
さすがに怪異に太刀打ちできはしないけど。
ワタシは、魔女っぽいモノを見てテンションを上げている伊坂くんを微笑ましく思いながら提案する。
「今後は、ここを拠点にして、この子に怪異を探してもらいましょう。変身したワタシたちが闇雲に探し回るより効率はいいはずです」
『そんなことができるなら、その方がいいね。実は、これからどうやって怪異に会おうか困ってたんだ』
使い魔による広域の偵察は、魔女に限らず魔法使いの基本だ。
ワタシがこれまで儀式を生き残って来れたのも、気配を隠す薬と魔力の探知ができたのが大きい。
『しかし、間近でカラス見るの初めてだな・・・ちょっと触ってもイイ?』
「いいですよ・・・って、こらっ!!アカバ!!」
『うおっ!?めっちゃ指ついばんでくる!!オレは痛くないけど!!むしろクチバシ大丈夫かお前!?』
『ガァー!!』
伊坂くんを警戒しているのか、硬い鎧のあちこちを突くアカバ。
しかし、その堅牢さに根を上げたのか、すぐに諦めて飛び去ってしまった。
近くにいるのはわかるから、別にいいけれど。
『あ・・・ここで、さようならだね』
「はい・・・」
そうして、石段を降りきったところで、ワタシたちは別れることに決めた。
伊坂くんは、夜道をワタシ1人で歩かせるのは忍びないと思ってくれているようではあるが、正体がバレるのはやはり嫌なのか、飛び跳ねて山の方に行く構えを見せている。
一度人目に付かないところまで行ってから、変身を解くつもりなのだろう。
(まあ、ワタシはもう正体を知ってるけど)
心の中で呟く。
同時に心に湧き上がるのは、なんとも言いがたい満足感。
(きっと、もう1人のプレイヤーは、伊坂くんが死神さんだって知らないよね)
ワタシがもう1人のプレイヤーと協力するのを断った建前。
人間ならば、確実に今の死神さんになった伊坂くんを避けるし、敵対する。
今の伊坂くんの味方になれるのは、ワタシだけなのだ。
ワタシの味方が、伊坂くんただ1人だけであるのと同じように。
だから、実を言うと、あそこまで強硬に協力するのに反対する必要はなかったといえば、なかった。
しかし、どうしても気になることがあったのだ。
ワタシは、伊坂くんの髑髏の仮面を見る。
『ん?どうしたの?』
「いえ、別に・・・」
不思議そうな伊坂くんに返事をしつつ、ワタシは思った。
(伊坂くん、もしかしてだけど・・・もう1人のプレイヤーの正体を知ってるのかな?)
さっきのもう1人のプレイヤーについての会話。
その中で、もう1人のプレイヤーのことを呼ぶ時に、伊坂くんは何かを言いかけることがあった。
まるで、ワタシが死神さんのときの伊坂くんを、そのまま『伊坂くん』と呼びかけてしまうように。
伊坂くんが、もう1人のプレイヤーと知り合いの可能性がある。
それは、伊坂くんがワタシから離れて、そちらの味方になる可能性があるという意味でもある。
だが、それを知りつつも、今のワタシが『比較的に』冷静なのは理由がある。
伊坂くんが、そのもう1人と仲がいい可能性は低いのだ。
(だって、伊坂くんの心。全然揺れてない)
ワタシの眼は他者の感情を見る。
色で感情の種類がわかり、その色の揺らぎと向きで、その強さがわかる。
伊坂くんがもう1人のプレイヤーについて話すとき、その心の色に、全く揺らぎがなかったのだ。
好意であれ敵意であれ、なんらかの感情を抱いているのなら、ワタシの眼には『その想い人に向かって』揺らめく色が見えるはずなのに。
まさか、空想上のキャラクターのように、この世に存在しない人物でもあるまいに。
(だったら、伊坂くんは、取られない・・・よね)
そうは思う。
それでも、さっきはかなり取り乱してしまったが。
『あ・・・そういや忘れてたよ』
「え?」
そこで、伊坂くんが自分の鎧のベルトのバックルに手をやった。
『はい、これ。キミが持っておいてよ』
「え?これって・・・」
そう言って、伊坂くんが差し出してきてくれたのは、『吊された男』と『女帝』のカードだった。
「う、受け取れませんよ!!その2体を倒したのは死神さんです!!」
『いやいや。さっきも言ったでしょう?オレは、キミに早く安全になって欲しいんだ。だから、キミに持っていて欲しい』
「っ!!・・・は、はいぃ」
ワタシの眼に写るのは、ワタシに向かって真っ直ぐに伸びる、優しいピンク色。
それを見た瞬間、カァァアアと顔が熱くなるのを感じた。
『? 顔紅いけど、大丈夫?やっぱり、女帝の攻撃を受けた影響が・・・?』
「ち、違います!!そんなんじゃないですから!!カ、カードありがとうございますっ!!ワ、ワタシはこれでっ!!」
『あ、うん。気をつけてね。また明日、ここで』
「は、はいっ!!また明日、ここで会いましょう!!」
恥ずかしくて、つい急いで帰ろうとしてしまったけど、伊坂くんの別れ際の言葉に思わず振り返った。
そして、ワタシも同じ言葉を返す。
(また明日・・・昨日とは違う。明日は、本当にまた会えるんだ。伊坂くんと、オカ研でも、ここでも)
そう思うだけで。
それだけで、ワタシは幸せな気分になってしまうのだった。
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『・・・・・』
どこともしれない場所。
そこには何もない。
ただ、実体のない、悍ましいほどの欲望と願いだけが渦巻いていた。
そんな場所で、不意にナニカが揺らめいた。
『イレギュラー、発生・・・推定レベル9。レベル6ノ『吊された男』、『女帝』デハ太刀打チデキズ』
『儀式ノ進行ニ、致命的ナエラー発生ノ可能性アリ。早急ナ対処ガ必要』
『レベル8以上ノエージェントヲ要スル。周辺魔力リソースノ集約ヲ開始』
何もないはずの空間に、一瞬だけ、おぼろげなシルエットが浮かび上がる。
だが、現れたのは本当にわずかな間のみ。
『全テヲ無ニ帰ス『災厄』ヲ、構築スル』
『塔』の建築は、まだ始まったばかりであった。
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TIPS 使い魔
魔法使いは、魔力を用いて動物を手懐け、使い魔として使役することができる。
獅子や虎など、元々戦闘能力の高い動物を護衛にする場合もあるが、大半はネズミや鳥などで、索敵に用いる場合が多い。
使い魔になった動物は、知能が向上するほか、主と視界や聴覚、魔力知覚を同調できる。
黒葉鶫の使い魔は、ワタリガラスの『アカバ』。ちなみにメス。
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TIPS2 黒葉鶫の好感度
他のプレイヤー?⇒伊坂くんは、他の人のところになんて絶対にいかないよね 5%
それでも少し不安 -5%
現在35%
伊坂誠二は、魔女の孤独な境遇を理解している。
しかし、その自己評価ゆえに、自分こそがその孤独を和らげている唯一の味方であるという意識はない。
ましてや、『伊坂くんがもう1人のプレイヤーに取られてしまうかも』なんて思われているなど、想像すらしていない。
魔女に同情はしつつも、戦力としてはともかく自分では心の支えになれないと考えている。
また、それはそれとして、安全のために魔女を独り立ちできるくらい強くしようという考えは継続中。
魔女のことも気になるが、白上のところに行きたいという欲もある。
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※1 伊坂誠二以外にどう思われたところで、黒葉鶫は大して気にしない。心が摩耗しかけている。
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