第2話 後ろの席の可愛い系ふんわり女子と仲良くなると勘違いされる

 「今日のテストは自信あり?」

 後ろからニヤリとして聞いてきたクラスの癒し系女子生徒、後藤さゆり。

 「俺はテストなんかより重要な案件があるのだよ」

 「ナニナニー? てか厨二病乙」

 「はいはい。 この気持ちは理解されないのも無理がないんだ……なんせ恋なのだから」

 「もしかしてクラスの人気者である私? 分かる分かるよー、見る目しかないね」

 「勝手に話を進めるな。 それに自分で人気者言うな。 本当のことだから余計に腹立つ」

 「え、じゃあ誰のことなの?」

 「おそらく……桜川高校の女子」

 「マジ?いつからお嬢様が好みになったの?お金狙い?」

 「もういいだろ。ホームルームが始まるぞ」

 キーンコーン……

 タイミングよくホームルームが始まった。



 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る