おじさまと少女論
このエッセイのタイトルを、さっさと回収することにする。
これを書いてしまえば、あとはこのエッセイ、私の好きにしていいに違いない。
おじさまと、少女の組み合わせが好きだ。
一応ファンタジー限定で、としておくが、おじさまと少女の組み合わせが好きだ。
一時期、そのテのお話が読みたくて読みたくて震えて、【小説家になろう】でタグ検索して、ブラウザバックを百回くらい繰り返した。
そうして気付く。私は結構ニッチな趣向のおじさまと少女の組み合わせを求めている……と。
なかなか好みの物語に出会えなくて(検索下手)、思い余って自分で書いた。それが『薬師は独りで眠れない』だとも言える。
まず、求めるおじさま像についてだが、
若いうちに自分のすべきことをして、「俺はもういいんだよ」という少し引いている姿勢がいい。一般的な幸福とは距離を取っているとなおいい。そういう影にキュンとくる。
さらに言えば、余裕があるといい。力にも金にも女にも困っておらず、がっつかない。
まるで何もかもを手にいれているように見えるのに、時折、人生をどこか諦めているような影を感じる。
そういうおじさまが好きだ。
よって、年齢も若干高めの40歳付近からを想定しており、20代後半「おっさん」はまだ青い。君はまだまだこれからの人だ!
これに対して少女の方には、向こう見ずな情熱と無遠慮さが欲しい。
「いいんだ」とそっぽをむかれても、「よくありません!」とグイグイいけるパワーが必須だ。
そして、おじさまをひたむきに慕ってくれる子がいい。それが恋や愛でなくても、深い信頼を向けていてほしい。
少女は若い、少女は可能性を秘めている。
だからおじさまと少女が出会う時、諦めと可能性が化学反応して、物語が動き出すのだ!
暑くなってきた。一枚脱いでこよう。
しかし40歳くらいで、諦めの境地に達し、悟りをひらいているようなおじさまは
少女の無鉄砲さをいつも余裕で包み込んでくれるおじさまなんぞ、都合のいい架空のヒーローだ。
だから私は、堂々とファンタジーの看板を掲げる。
異世界? 魔法? そんなものよりこの「おじさま」が圧倒的にファンタジーの塊なのだから。
そんなわけで、目指せスーパーダーリンの魂で書いたおじさまと、頑固者の薬師の少女の物語が紡がれた。
そのシチュエーション、どストライクだわという同士の方がいらっしゃったら、いつか読んでいただけたら嬉しく思います。
ということで、皆様の心に刺さるカップリング。こそっと教えて下さいな。
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