狼からのお願い03
突然の訪問と綺麗なお姉さんを連れてきたパールについてびっくりするギジである。当然の反応であろう。
さらにその綺麗なお姉さんがゆるフワであることを伝えるとさらにびっくりするギジであった。その反応にニヤニヤするパールであった。
そして事情を説明して戦力を見てもらい、その後、模擬戦もしてもらった。戦闘能力でいうとバンパイアの軍司令長官ほどの能力がありとても強いことがわかった。
そしてパールと狼は魔王城の玉間に戻り、パステルとほかの秘書数名を呼んだ。
「魔王様? 要件は何っスか? それにその美人のお姉さんは誰なんっスか???」
パステルが魔王様に質問する。当然の反応・質問でギジの時と同じくニヤニヤするパールである。そしてみんなに答えるのであった。
「ふっふっふっ。皆、良い反応をするのう! そういうのを待っておったぞ!」
パールのニヤニヤに対してハテナを浮かべるパステルと秘書たち、そして困り顔の狼であった。
「では、発表しよう! この美しい女性はなんとゆるフワなんじゃ!!!」
バーン! といったSEでも聴こえそうなパールの言いぐさであった。
「ええええええええ―――――――?????」
パステルはもちろんのこと、他の秘書たちも声を上げて驚いていた!
「いやー、想像以上の驚きようじゃ。愉快じゃのう! もうみんな大好きじゃぞ!」
期待以上の反応で笑顔が止まらないパールであった。そして話を続ける。
「さて、話を本題に戻そうかのう。ゆるフワは七尾の狼で魔力量や知能が他の二尾と桁違いなことは皆も知っておろうが、なんと人型に変身、さらに会話までできるんじゃよ。いやー、ワシもびっくりしたいわい!
そしてゆるフワの願いを聞いてやる代わりに、一緒に働いてくれるということになってのう。先ほど、ギジのところに行って戦闘能力なども確認してきた。
で、当面は秘書の仕事を覚えてもらいながらパステル専属の護衛をしてもらおうと思っておる。秘書の仕事の進捗具合で他の仕事にするかどうかを検討する。」
「承知したっス。」
パールの実質的な内示についてパステルは応えた。
「そういや、ワシとパステルは勝手にゆるフワと呼んでおったが、本当の名前はなんというんじゃ?」
「いえ、七尾と言っても所詮はただの狼です。私に名前などありません。引き続き、ゆるフワと呼んで頂いても構いません。」
「いやいや、流石にゆるフワではまずかろう。なんじゃったら、ワシが名前を授けるということでも良いかのう?」
「本当でしょうか? 魔王様に名前を頂けるなんてとても光栄です。ぜひともお願いします。」
「ふむ。あいわかった!
そうじゃのう。群れからも追い出され、その群れも人間やドラゴンどもに迫害されてとても苦労しておろう。
そんなおぬしにはワシから「祝福」をくれてやりたい。おぬしは今から「ブレス」と名乗るが良い。
どうじゃろうか?」
「はい。光栄です! とても素敵な名前をありがとうございます。」
狼のゆるフワ、改めブレスは本当に嬉しそうな笑顔をこぼしながら答えたのであった。
「ま、魔王様? どうしちゃったんっスか? そんなめっちゃかっこよいセンスに満ち溢れた名前!?」
「フフフ。そうじゃろうて! ワシも本気を出せばこれくらいは考えられるんじゃ!」
思わぬイベントが発生してしまった感じのパールであったが、いよいよ問題児扱いとなっているドラゴンとの対峙がはじまるのであった。
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思わず茶番のような戦闘をこなし、それでもバンパイアたちの心を掴んだ魔王様。
次に目指すはドラゴンとの折衝!
かと思いきや、思わぬイベント発生。
これまた鉄板の展開だが!
これはもうブクマも☆も付けるしかありませんね!
いや、付けるでしょ?☆もブクマも?
いえ、ぜひともめちゃくちゃお願います。ほんとにお願いします!☆とブクマ!
この後の展開もぜひとも楽しんでいってくださいね!
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