4大公爵全員集合!04

「さてと、最後にジルドの番じゃな。皆はワシに忠誠を誓ってくれたぞ? おぬしも当然のこと誓ってくれるよな?」


 パールはジルドに鬼気として迫る。



『ジルド公爵は見た目が一発で理解できる、日本でのドラキュラ伯爵という感じでのバンパイアである。初老の男性であり、とても渋い声が特徴的である。』




「なっ、何をそのような茶番。そのようなことをせずとも忠誠は誓っております。」


「ジルドよ。もう一度言うぞ。己が名においてワシに忠誠を誓え。跪いてワシの右手に口づけを交わせ。」


 もはや怒りも感じ取れる言葉づかいであった。それを聞いて周りも張り詰める空気感となる。

 しかし、ジルドは動こうとしなかった。さらにパールは言葉をつづける。



「ここまで言っても動かぬか?


 それならば一番最初の質問に戻ろうではないか? 今日は何故遅れたのじゃ? 理由があるのなら申してみよ。心の広いワシじゃから恩情をくれてやるぞ。」


 ジルドは言葉に詰まり黙っている。眉間にしわを寄せて怪訝そうにしている。もともと野心も高ければプライドも高い。屈辱的と感じているのは間違いなさそうであった。



 それに対してさらにパールは詰め寄る。


「具体的に言ってやらんとわからんか? そうか、ならば言ってやろう。


 ワシの戴冠式に名代を寄こしたのは何故じゃ? なぜおぬしが来なかった? 父上とは大規模な戦闘を行って負けたこともあり従っておったようじゃが、ワシに対してはどうなんじゃろうな?


 いくらワシが父上よりも強いと言ってもまだまだ子どもじゃ。公爵たちとの信頼に亀裂を図って内乱でも企んでおったのではないか?


 そして隙あらば転覆して魔王の座を狙っておったのじゃろう?」




「い、いえ、決してそのようなことは………。」


 言葉とは裏腹に明らかに動揺を隠せていないジルドであった。そしてその後の行動に注目を集める。


 しかし、ジルドは動こうとしなかった。

 これにより、一段緊迫した状況となる。




 そしてパールは諭すようにジルドに言う。


「ジルドよ。おぬしが本当に転覆を企んでおったとしても、今はここでワシに忠義を見せる演技もできんようじゃ所詮それまでじゃ。


 おぬしのその誇り高いところは一定の評価はできよう。そこに皆がついてくるということもあるのかもしれん。しかしな、それ以上の組織を組み上げるとなるとダメじゃろう。


 なぜなら………。」


 ここであえて含みを持たせて間を空けるパールである。一呼吸おいてパールは再び言葉を発する。





「サファリよ。我が問いに答えよ。この魔王領にて最優先されることはなんじゃ?」


「はい。魔王様の勅命ですわ。」


 サファリは目を輝かせて答える。




「次にギジに問う。魔王の勅命に背いた場合はどうなるじゃろうか?」


「はっ。魔王様への不敬にあたり、最悪はその場で極刑となることも。」


 ギジは対照的に粛々と答えた。







「ジルドよ。これが答えじゃ!」


 パールはそう言って玉座から立ち上がった。そして、一瞬消えたようにも思えた。



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 なんとか伯爵の反乱を説得だけで収めた魔王様。

 自身の威厳を確認、再度示すため4大公爵を呼びつける。

 さてさてどうやって威厳を示すのか?

 これはもうブクマも☆も付けるしかありませんね!

 いや、付けるでしょ?☆もブクマも?

 いえ、ぜひともめちゃくちゃお願います。ほんとにお願いします!☆とブクマ!


 この後の展開もぜひとも楽しんでいってくださいね!




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