4大公爵全員集合!02

 そして本日の公務を終了したパールと秘書たち。パールは玉座につき、その前にパステル含め5人の秘書が並んで立っていた。


「うむ。公務のあとだというのに集まってもらって大儀である。あ、ちゃんと残業代は支給するので安心せい!」


「それでお話というのは何なんっス?」



「うむ。しかと聞いてくれい。ちゃんとした真面目な話じゃぞ!


 魔王パール・パープルの名に於いて命を発する。

 明日、12時に4公爵をこの玉間に召集せよ。


 まあ、勅命というやつじゃな。無茶を言うがよろしく頼むぞ。あっ、もちろんこれも残業代はちゃんと出すからな!」



「謹んで奉勅するっス。」


 パステルとほかの秘書たちもそう言いながら深々と頭を下げた。しかしパステルはさらに質問を投げかけるのであった。



「魔王様。できれば理由を聞いても良いっスか? 勅命そのものは大丈夫っス。このあとすぐに公爵様の元へ向かいます。


 でも、理由がわかっていたほうが行動するときのモチベになるっスし、公爵様への説明もしやすいっス。」




「うむ。そうじゃのう。おぬしたちには伝えておいたほうが良いかもしれぬな。しかし、内容について公爵どもに言うのは厳禁じゃ。公爵たちにはあくまで勅命とだけ伝えるようにするんじゃ。」


 パールのこの言葉に対して秘書たちは頷いた。そしてパールはさらに話を進める。



「で、理由じゃがのう。


 魔王たるワシへの求心力が衰えておるのではないかと考えてな。まあ、ワシが父上をぼっこぼこにして魔王を継承したので、強いという点ではいったん皆は納得しているのだと思うがそれでもまだまだ子どもじゃし、求心力という点では弱いのかもしれん。


 先日のバックス伯爵の件が一番にあるんじゃが、ワシが舐められとるからあんな真似ができたのかと思えることもある。


 特に、先代より仕えてもらっておるジルドとマリーについては何を考えておるのかわからん。


 ワシの魔王就任式の時も名代を寄こしよったからな。もしやとは思いたくもないのじゃが、不敬なことを考えたりしておらんか確認するためのものじゃ。


 まあ、サファリとギジに関してはワシが任命した公爵じゃから大丈夫だと思いたいがな。


 そうそう、このふたりを公爵にしたことも、もしかしたら先のふたりも気分を害しておるかもしれぬな。


 なので、まあ、いわゆる儀式じゃな。ワシの威厳を4人に示すための。そしてしっかりと忠誠を誓ってもらうこととする。


 というわけなのでよろしく頼むぞ。」


「承知したっス。」

「はい。承知しました。」


 パステルたち秘書は各々返事をして早速出掛けて行った。



『そう、パールとして言ったがサファリとギジを性急に公爵にしたことがジルドとマリーを不満にさせてる可能性があるんだよねぇ。


 なので、先日のバックス公爵の件は絶対に様子を伺っていたと思う。あのまま反乱としてことが進んでいけば、もしかしたらバックスに付いたかもしれないしね。あー、それは怖い怖い。無事に説得できてホントに良かった。


 オレ、パールと4人の公爵とバックスは国を運営していく上での重要な基盤になるところだからね。今回、多少強引な手を使っても絶対的な忠誠を誓ってもらって権力を盤石なものにしておかないとな。』






 そして翌日の12時。

 魔王の玉間。


 サファリ公爵とギジ公爵は時間前にはすでに玉間についていた。しかし、勅命の時間になってもジルド公爵とマリー公爵は現れなかった。


「しかし、何をやっておるのじゃ。ジルドとマリーは………。

 これはさすがに怪しむべきじゃのう。」


 パールは思わす声を漏らす。



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 なんとか伯爵の反乱を説得だけで収めた魔王様。

 自身の威厳を確認、再度示すため4大公爵を呼びつける。

 さてさてどうやって威厳を示すのか?

 これはもうブクマも☆も付けるしかありませんね!

 いや、付けるでしょ?☆もブクマも?

 いえ、ぜひともめちゃくちゃお願います。ほんとにお願いします!☆とブクマ!


 この後の展開もぜひとも楽しんでいってくださいね!




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