スワッピング転生完了!05
「バックスよ。それにな、本当に独立をしてしまったら例えばこんなことも起きるぞ?
ワシとしては反乱鎮圧するためにパステルをよこすじゃろう。そうなったらおぬしの秘書とは実の姉妹じゃから姉妹で殺し合いをするということもありえるわけじゃ。
おぬしの決断はそんなこともありえるんじゃぞ? これはさすがに酷くないかのう?」
「い、いえ、違うんです! 決してそのようなことは思ってないです………。」
バックスは慌てて否定して今度は表情をあからさまに悪くしていた。
「そもそも独立を周りの配下たちは賛成しておるのか? ワシが見る限りでもとてもそうは思えんのじゃが?
少し冷静に周りを見てみよ。なんなら配下の者から直接言ってもらうかのう?」
『どちらかというとみんなは目を逸らしがちだ。当然、目の前に魔王の自分がいるというのもあるんだと思うけど積極的にバックスを見つめる配下はいないようだ。
そりゃあ、状況としてとても厳しいって言っても、パールとして説明した通り独立・反乱のメリットはほぼ0だからなあ。
この状況にはバックスもちょっとショックを受けているようだけど、こればっかりはしょうがないけどね。
さて、いよいよとどめを刺しに行きますかね!』
「さて、くどくどと話をして、実のところこんな言い方しかできぬのじゃがな、すでに王たるワシ自らがここに来てこれだけ破格の条件にて『お願い』しておるのじゃよ。
おぬしはワシの説得に『応じる』の一択しかないのじゃ。
もしここで拒否するということであれば、魔王への叛逆罪や不敬罪と言ったところでこの場でおぬしを処刑することになる。
ちなみにおぬしの抵抗は無駄じゃぞ? ワシの戦闘能力は重々わかっておると思うがおぬしが数人、うーん、10人以上いたところでワシは後れを取るイメージがわかん。
いやはや、ワシとて大事な配下を失うことになってしまうがこればっかりはしょうがないからのう。どうじゃろうか?」
パールのさらなる衝撃言葉に部屋の空気が張り詰めてしまった。みんな緊迫した状態になっている。
「反応なしか。それならばしょうがないのう………。」
パールはそう言って席を立ち上ろうとした。
「ま、待ってください。魔王様! ひとつだけ確認させてください。」
「よかろう。言ってみよ。」
「先ほどの、追加援助の件は本当なんですか?」
「ああ、本当じゃ。この魔王パールの名において約束しよう。そうじゃな。資金に関しては国庫を確認して3日後に届けるとしよう。パステルよ。手続きを頼む。
人材に関しては、さっきも言った通りじゃが1週間でどう! みたいなことは約束できんのじゃがいくつか配置を見直して人員を確保しよう。
それに、おぬしも言っておったが、人間どもの対応はおぬしにやってもらわねば困るのだが、ドラゴンに関しては最近ワシも目にあまると思っておってな。ワシ自ら何か対応をするつもりじゃからそれも期待しておれ。」
「あ、ありがとうございます!
そういうことであれば独立は止めにします。今までの失敗も取り戻せるようにがんばりますのでよろしくお願いします!!!」
バックスはそう言って深々と頭を下げた。
「おおおぉ! そうか、考え直してくれたか! それは良かったわい。ワシも大事な配下を失わずに済んだ!
しっかし、あれじゃぞ? 本来であれば結構騒ぎになっておるからのう。何かしらの罰は必要になるんじゃが、まあ、今回は不問でよかろう。
おぬしのキャラもあってじゃが、ちょっと『間違えて』独立というワードが先走っただけということで皆に納得してもらうとする。
しっかし、今後はこのようなことは事前にちゃんと相談するように。さすがに次は庇いきれんからのう。」
「は、はい。騒ぎになってすいませんでした。今後は気を付けます!!!」
「うむ。今後もいっそうワシと領民のために励んでくれ!」
『いやー、今回は何とか話し合いだけでなんとかなって良かったよ! バックスのタイプはこじれるとめんどくさくなるからその前に揺さぶってなんとかなったってところか。
しっかし、この状況ってさあ、バックスの件もそうだし、ドラゴンとのいざこざもある。それにそもそもとして領土を急拡大したせいでどうにも内政的に立ち行かなくなってきてるんじゃないのかよ?
これってさあ、ロリ幼女魔王様、すべてがめんどくさくなって全部オレに押し付けただけなんじゃないのか?
んっ? これってもしかして………、
そそのかされただけなんじゃーーーーーー!?』
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さて、始まりました幼女魔王様とのスワッピング転生!
いかがでしたでしょうか?
ストーリー展開、キャラの魅力満載でお送りしておりますよ!
これを見たあなたはもうブクマも☆も付けるしかありませんね!
いや、付けるでしょ?☆もブクマも?
いえ、ぜひともめちゃくちゃお願います。ほんとにお願いします!☆とブクマ!
この後の展開もぜひとも楽しんでいってくださいね!
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