スワッピング転生完了!02
3日後。
『魔力は回復した。そうなると試してみたいと思うのが人情ってもんじゃん。記憶はあったとしてもね。うーん、いろいろと試したい! もちろん魔法!』
コンコン!
パールがいろいろと考え始めたときにタイミング良くドアがノックされた。
「なんじゃ?」
そう言ってドアを開けるパール。そこには急いでいて血相を変えたパステルが立っていた。
「魔王様! お休み明けのところすいませんっス。報告を聞いてほしいっス!! めっちゃ急いでいるっスよ!!!」
「ああ、これまた悪い! もう一日良いかのう? うん。もう一日増えたところで態勢に変更は無しじゃ! 明日には本当の本当にまとめて話を聞くからな! 今度は絶対に約束じゃ!」
そう言ってパールはパステルのことをハグして背中をポンポンと叩いた!
「あーもう! またそうやってはぐらかす! 本当に大変な状況なんっスよ! これ絶対にヤバいやつで怒られるの自分なんっスから!
で、怒るのは魔王様なんっスからね!」
「いやいや、今回は本当に怒りはせんから! これも約束じゃ!」
『これじゃ、どっちが子どもかわからんな。しかし、確かにいつもこう言っては怒っておるから信頼感がないんだけどね。ハハハ。』
そして不安と不満の表情を抱えたパステルをなんとかなだめた後、パールは瞬間移動の魔法を使いとりあえず城の外へ出た。
『おお! これが魔法か! なんだかようやく異世界に来たという実感が湧いてきたぞ! よし、例の場所に移動して引き続き魔法の確認をしよう。』
さらに瞬間移動をしてやってきたのは、かつてパールと父親がよく修行や模擬戦闘をした場所でとても広い荒野が広がっている。多少魔法が暴発したとしても周りへ影響が少なそうなところである。
『さてっと、何からするかな! 魔王様と言われているだけあって、本当にいろんな魔法が使えるみたいだしね。これは楽しみすぎるよ。
ゲームの世界へ転生しました! とかだと、ステータスを見るコマンドとかあるのが定番だけどこの世界ではどうやらそういうのは無いみたいだ。
だけど、魔法と言っても概念的な性格が強いみたいで、創作魔法もどんどんと作って&使っていけるみたいだな。なんというかイメージしたものが発動するみたいな感じだな。
人間もこの地で一大勢力を築いていられるのも知性における魔法の質のおかげなんだろうね。しかし、オレ的に人間の知性があれば最強×最強で負ける気がしないかも。』
そう思いながらパールは火を起こしたり、氷を作ったり、雷を出したりしてみた。
『おおお! めっちゃ凄い! ほんとに魔法使ってるよオレ! こんなんめっちゃ上がるわぁ!!!』
そう思いながら、調子に乗って大きな魔力を込めて魔法を放った。
ドゴォォォォ――――――――――――――――――――ッ!!!
轟音とともに山をひとつ削ってしまったようである。
『うわっ、やべっ!!! 少し多めに魔力を込めただけこの威力かよ? どんだけ最強なんだよこの身体は!?!?
これはさらに魔力を込めたら核融合やブラックホールなんかも作れちゃったりするんじゃないのか?
いやはや、魔法については注意しなきゃだし、時間があるときにもっと練習したほうが良さそうだね。
あと、魔王様は身体能力として格闘術も凄いらしい。いくつか体術の型が記憶にある。そう考えるとホントに世界最強の魔王様なんだな。』
そう思いながら今度は身体を動かすパールであった。
いろいろと楽しんでいたパールだがあたりはすっかり夕暮れになっていた。
『そういやパステルがとてもしつこくなにか言いたげだったよな。ホントはもうちょっと遊んでおきたいところだけど、ちょっと早めに切り上げてとりあえず報告内容だけ聞いてみるとするかな。』
パールはボソッとつぶやいて瞬間移動で城に戻ったのだ。
さらに応接室に行き、パステルとほかの秘書たちも呼びつけた。
「で、なんじゃ? 報告というのは? おぬしがあまりにも急いでおるようじゃったから早めに切り上げて帰ってきたわい。」
「魔王様~!!」
パステルは涙目になりながら訴えていた。表情がよく変わるので可愛く思っていたパールである。
そう。報告内容を聞くまでは。
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さて、始まりました幼女魔王様とのスワッピング転生!
いかがでしたでしょうか?
ストーリー展開、キャラの魅力満載でお送りしておりますよ!
これを見たあなたはもうブクマも☆も付けるしかありませんね!
いや、付けるでしょ?☆もブクマも?
いえ、ぜひともめちゃくちゃお願います。ほんとにお願いします!☆とブクマ!
この後の展開もぜひとも楽しんでいってくださいね!
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