第39話 大魔女ヨヨとハロウィンパーティー!

 ハロウィン。


 Halloween. つまり[ hallo even ]. 日本語っぽい翻訳をすれば『諸聖人の前夜』ってかんじ。


 西洋におけるキリスト教に起源があり、カトリック教会のける祝日『諸聖人の日』の前日を祝っちゃおうぜ☆ っていう日です。まあつまり「いっぱいいる聖人たちを祝ってヒャッハーしようぜ! ついでに収穫時期だからこれ使ってなんかしようぜ!」的なお祝いです。


 正式な休日ってワケじゃなく、あくまで聖者たちをお祝いする前日なのでとくに祝日的な定めもありません。11月1日が聖人の日、でその次の日が『死者の日』となっており、ハロウィーンが行われる日は『死者が生者の世界に戻ることができる日』とされてるので、この日にみんなホラ系コスプレに勤しむのはそういう意味に掛かっているものと思われます。


 昔はとくにあれこれ祝われてたワケじゃないですが、昨今のグローバリゼーションの過程によりあっちこっちでハロウィーンの文化が知られるようになり、そこに商売的な方々がのっかって「ハロウィーンだよ! みんなでお祝いしよう!」的なキャンペーンをした結果今のような『ハロウィーンにはチョコ買ってコスプレしてどこぞの街に集まってヒャッハーする』という流れができたんですね。


 つまり経済的な都合です。宗教もクソもなかったりする。


 いろいろ書いてもいいんですがここは『プリキュアの視聴感想コーナー』なので割愛します。気になった方は各自でググるか感想に「ハロウィンについて書け」とでも書いてってください。そしたら『つれづれグサッ』に書くかもしんない。ちなみにハロウィンと並んで有名なカボチャくん『ジャック・オー・ランタン』は悪霊払い的な意味で家の近くに置いとくものです。天国にも地獄にも受け入れられない魂とかなんか悲しい宿命を背負ってそうな感じで興味深いね。


 さて、本日のプリキュアは西洋のよくわからん文化にのっかってヒャッハーするそうです。どのような形で『ハロウィーン』が紹介されるのか、プリキュアたちはどのようなコスプレをするのか、楽しみに視聴していきましょう。




 開幕からみんなかわいいじゃないの。おめかししててまたキュートだね。ツバサくんもオトコノコにしとくのがもったいないくらいかわいゲフンゲフン。


あげは「みんなはハロウィンがどんな日か知ってるかな?」


こどもたち「おかしよこせ!!」


 だけじゃなくてよかったわ。でもまあ子どもだったらそういう発想のほうがかわいいよな。


 街をあげてハロウィンパーティーできる町とかうらやましいわ。子どもたちはホンモノの魔女のおうち言うてるけどどうみても虹ケ丘家ですありがとうございます。


 いやでもヨヨばあちゃんが魔女だ言われても納得しますわよ。ついでに賢者要素もあるし作品が違ったら魔女ガエルになっててもおかしくない――魔女ガエルってなんだ? と思った方は『おジャ魔女どれみ』で検索してね!


 あげはさんにつめよる子どもたちぬるぬる動いてて草。


 ヨヨばあちゃん意外と脇が甘くて草なんだ。そして異世界文化を体験するスカイランド組のはりきりようったらもうね。ああソラちゃん、ちゃんと「トリックオアトリート」言えばだれでもおかしもらえるからどんどん言うといいよ?


 ましろに尋ねるソラちゃんかわいい。その口におかし詰め込んであげたい。


 ――ところかわって深夜のアパート。まーた懲りずにバッタくんが悪巧みしてますねぇ。アンダーグモードになってるけどまだ能力というかそっち系のエナジーを使えるのだろうか?


 なんだったらジャック・オー・ランタンにアンダーグエナジー注ぎ込んでハロウィンしてもいいんだよ? アナタがやればおそらくシリアス展開にはならないと思うし。


 ハロウィン当日、虹ケ丘家もハロウィン仕様につき子どもたちをお出迎えいたします。ちょっとしたお祭り通り越してガチ勢じゃないか(喚起


 いやぁみんなかわいいコスプレやなぁ、ちょっとおじさんトリックしに行っていいですか?(不審者


 トリック・オア・トリート。起源はイギリスの『ソーイング』っていう子どもの物乞い的文化でね。今でも国によっちゃお菓子じゃなくお金をもらう習慣があります。あと呪文もお菓子よこせじゃなくて「わたしの小さな頭蓋骨くれませんか?」とかいうやべー呪文を唱える国もあります。


 諸聖人の日にはスピリットケーキとかいうスパイスの効いたケーキを乞い、もらったお礼として祈りを捧げる的な風習があり、それが商業ちっくな方々の目に留まって今のような流れになったのでしょう。トリック・オア・トリートはアメリカから使用されはじめたとされます。


 っていうトリビアは置いといて、おかしをもらってホクホクの子どもたちかわいいです。あと、ちょっとましろちゃん魔性の女過ぎませんかねぇ?


 さて、わたしの予想通りバッタモンダーが今回のヴィランになりそうで、す――え?




🦗「ぷりきゅあになぁ~れ!」


わたし「なにこれ」




 なにこれ?


 いや、え? なにこれ?


 キュアパンプキン?


 おまえどうした? プリキュアに敗北しまくって日頃のストレスも溜まってなんか爆発しちゃった?


 あ、でもちょっとかわいいかも――なんて思うワケねーだろ! ちょっと恥ずかしくなったわ! これが共感性羞恥ってヤツか学習したぜとかそんな場合じゃねーわ!


 いやでもフリフリ衣装でプリキュアっぽいのは認める。あやうくバッタ野郎にときめくとこだったぜ。で、キュアパンプキンになってナニするんだとおもったら「トリック・アンド・トリート」は草。


 アンドじゃねーよ。


 みんな引いてるのリアルや。ってかコイツのやってること序盤のカバトンじゃねーか。まあいわゆるひとつの『こういうコトしちゃダメだゾ☆』っていうヴィランから子どもたちへの教訓なのでしょうけどまさかここで原点回帰するとは思わなんだ。


 まあ、プリキュアたちはこれまでさんざんっぱら人助けをして信頼を集めてきた実績があります故、バッタくんの工作は失敗に終わったようです。うん、やっぱ信頼を積み上げるって大切だよね。


 とりあえずバッタおまえ内股やめろ。




 キュアパンプキンなるニセモノが現れたことがプリキュア勢にも伝わりました。お菓子が持ち去られていくことに悲しみを隠せないソラ。子どもたちもなんとかしてほしいとヨヨばあちゃんにお願いします。


 そこで一念発起したヨヨばあちゃん。魔法と称して残るおかしをご披露いたします。ましろの言うとおり、これは近所のイオンが儲かりましたなぁ。


 エルちゃんもうマトモに喋るくね?


 さて、モノホンのプリキュアが子どもたちに夢を大盤振る舞いしております。ついでにそれぞれのパフォーマンスも見せているがまあツバサくんやりますねぇ。トリ公たちを従えて花のコラボレーションとかいーじゃん! あ、でもトリさんたち感染症とかもってるからみんなは野生のバードを生でさわったりしちゃダメだゾ☆ 神社のハトを触ったりした後はきちんと手洗いしてね!


 バッタモンダーの態度はあれですね。プリキュアなりに『こういうタイプは無視がイチバン』ってことを教えているのでしょう。ただそれだけだと味気ないというか、まああまりにも慈悲の心がありませぬ故、はどう接すれば光堕ちしてくれるのかってのもきちんと教えてくれていますね。


 人は親切心に弱いのですよ。そりゃあもう、ある種の強迫観念並にね。


 バッタくんが更生するのは難しそうですねぇ……あるいは『なんどやっても更生しないヤツはしゃーないからろう』って道のりを用意してるのかもしれない。




 さて、いつものようにやってきましたハゲことスキアヘッド。今回の相手は『ジャック・オー・ランボーグ』でございます(アメちゃん付き)。


 アメブロックが硬い! じゃあプリキュアのみんなでナメナメして溶かし尽くすしかない! ――これは時間がかかりそうな戦術なので却下。


 さて、キュアスカイどこか戦闘に身が入らない模様。なんでと思ったらしょーもない理由で草。いやでも「まだトリック・オア・トリートって言ってません!」の言い方ごねた子どもみたいな感じで草。女王様も「うんうん」じゃないよさらに草。


 っと、ここで新たな連携発動。バタフライシールドに乗り込んだスカイ・マジェスティをプリズムグミでシューゥ! さらに女王様のジャイアントスイングで加速の頂点に達した!


 対するキョウボーグも応戦の構えだがそこにウィングが空中から接近。スマッシュ攻撃にてスカイへアシスト。


 あとはもうアレよ。スカイランド神拳あざッス。


 スカイパンチを出すまでもなかった模様。これもひとつの成長か。なんにしてもトドメの勝利確定BGMに必殺技、毎度ありがとうございます。




 すべての責任はキュアパンプキンに帰す。もともと信頼性が低い方ってのはこういうふうに疑われやすいものです。ただね、いくら悪人でもこういう冤罪をしていいってワケじゃないんで、スタッフさんにはどこかの場面でバッタくんに慈悲の心を授けてあげてほしいですが、いやまあ自業自得だなコレわ。


 これに懲りたら悪事を働くのはやめましょうね。


 さてソラちゃん。スカイモードでたのしいたのしい「トリック・オア・トリート」の時間ですよ。


 おや? マジェスティがどこか不満げな様子。えーっとなになに?


「わたしのはあかちゃん用?」 ――あぁ、まあ、うん。


 そうだね、キミは赤ちゃんだからね。なんか奇跡の力でプリキュアになってるだけだからね……キュアマジェスティ状態でもオムツ履いてるのかなぁ。


 そしてこの現場も子どもたちに補足されるという。ヨヨばあちゃんだけじゃなくプリキュアも脇が甘いなぁ。


 こうして虹ケ丘家はソラシド市の新たな観光スポットになるのであった。




 次回予告いきなりツバサくんとエルちゃんが結婚ですって? ――ああ、これ女の子がよくやる「パパとケッコンする!」っていうアレか。


 ケッコンという儀式、現象、概念に対する憧れ、いわゆる『恋に恋する』という時期ですね。これも子どもの、まあ女の子の成長に関わる話で、しっかりとができてる証でもあります。パパママは我が子の成長をあたたかい目で見守ってあげてください。


 近くに『男性』がいないエルちゃんにとって、その想いをぶつけられる相手がツバサくんだったってことかな。次回予告のさいごおもいっきり『ケーキ入刀』で大草原なんだが。


 いやー今回もたのしい30分間でした。ハロウィンを堪能する子どもたち、スカイランド勢、そしてヨヨばあちゃんとわたしにとってホクホクの回。プリキュアの日常回はこういうほのぼのとした楽しさがあるからいいよね。


 シリアスに戦っていくプリキュアもいいけど、わたしはこういった日常を噛みしめる女子中学生の姿も楽しんでいます。いや不審者的な意味じゃなく。っていうか次回も楽しみ過ぎてヤバい。


 プリキュアにもらった元気を胸に、また一週間たのしくやっていきましょう。アナタの人生にも幸多からんことを!

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