第33話 究極のちから!マジェスティクルニクルン

 プリキュアのオヤクソクっていうかね、ヴィラン側がパワーアップしたらプリキュアもパワーアップする法則みたいなのがあるんですよ。


 新たな敵がやってきた! プリキュアがピンチだ!! それでもあきらめない!!! がんばえぷいきゅあー!!!! ――みたいなね? いや、なんのひねりもないストーリー展開だけど子ども向けにゃあちょうどいいのでオッケーです。その度に全国のパパママのお財布が軽くなるってのもある種のオヤクソクですね。


 今回もまたそのターンがやってきた、ということでしょう。エルちゃんのナゾ、エルちゃんをよこしたナゾの星、アンダーグ帝国の長カイゼリンとの関係などまぁまぁイロイロありそうだね。今回はそういった方面の話が中心になりそうです。ってことで、みんなで楽しんで視聴していきましょう。




 開幕冒頭トリ公がピーピー言うとります。ツバサくん翻訳頼む。っと思ったらなんやナゾの星型の島は? いやヒトデ型かな? ――先の展開を楽しみにしてたらすぐフェードアウトしちゃったね。まあましろちゃんとエルちゃんのキャッキャウフフが見られたからいいか。


 キュアマジェスティーとして覚醒したエルちゃん。日本語もずいぶん堪能になったようでなによりです。ふと思ったんだけどエルちゃんってスカイランド語と日本語のバイリンガルになるのかな? それとも自動翻訳機能によって実はスカイランド語しかしゃべれないオチだったりするのかな?


 バイリンガールなエルちゃんかわいいです。不満たらたらな声色で「エルちゃんじゃないよ」は草。


 ――なんだ? ましろっちの作画がなんかぬるぬるしてたような気がしたぞ? そしてオープニングにバトンタッチ。もう上映されてるからね、みんなも楽しくプリキュア見ようね!! ……ワイも観に行きたいなぁ……レイトショーとか行きたいなぁ……どうしよっかなぁ。


 ソラチームはソラがつっこみ役になるレベルの体育会系な模様。さすがのゆい氏でも毒キノコはムリだろ、いやいけるか?




 孫の憂いにいちはやく気づくヨヨばあちゃんまじばあちゃん。彼女は突然現れた遺跡調査を任されてるようです。どー見ても一番星型なのですがそれは。


 はい、また新たな文字『古代スカイランド文字』が出てきましたね。これはプリキュアガチ勢翻訳班に任せるとして、見たところエジプトにありそうなタイプだね、しらんけど。


 いちおう、文字ってのはまず記号というかシンボル的な表記からはじまったんですね。数字を示す『一・二・三』なんかがわかりやすいけど、そういった『視覚的にイメージしやすい記号』が村とか集落的なグループの共通認識として始まって、そこからたとえば『こんにちは』的な意味をもつ記号を細分化して『こ・ん・に・ち・は』それぞれ独立した文字が生まれたりなんだったりしていったと。


 このヘンは『文字の歴史』あたりでググッていただければ幸い。漢字とかどうやってあんな複雑でメンドーになっていったんだっていうね。


 その文字盤には『究極の力があるよ、どうぞ』って書いてあるようです。エルちゃんマジ運命の子。母性本能マシマシなましろちゃんはエルちゃんを心配してるようですが、当の本人はとってもノリノリである。うん、ましろの気持ちもわかるよ。大切な人が危ない目に遭うかもしれないってのに、わざわざ突っ込ませるワケにもいかないよねぇ。


 みんなの気持ちもわかるし、ましろの気持ちもわかる。これは判断が悩ましいところだよねぇ……でもまあそこはほら、エルちゃんの必殺技『泣き落とし』が炸裂しちゃうからね。


 ――わたしはこれを「わたし泣くけど、それでも反対したらみんなアナタを釣り上げるからわかってるよな?」的な活用法だとして『泣き脅し』と呼んでいます。まあ、ましろのような子がグループの中にいてもいいでしょ? まあなんやかんやでノリノリエルちゃんに引っ張られてみんなで遺跡にゴーだね!


 っと、タクシーバードさんがくつろいでたところ、空からローストビーフがやってきたようです。これは悪い牛肉ですわぁ。さっさとプリキュアたちに再浄化されましょうねぇ~。




 遺跡の最奥には壁画が置かれていました。ゴメン、わりとまじめにエルちゃんじゃなくてローラに見えた。


 あらやだ、エルちゃんが壁画の本に触れたらプリキュアたちも壁画に追加されちゃったではありませんか。しかもバキュームされるし。今作のプリキュアはやたらと異世界に繋がってるなぁ。


 プリキュアは異世界転移モノだった?


 壁画の先は無機質なおへや。中央に一冊の本が安置されておりました。「まじぇすてぃくるにくるん!」と手にとり開こうとするエルちゃん。


本「だが断る」


エルちゃん「あ?」


 グレたエルちゃんに代わりあげはママが挑戦するも、どうやらこれ物理じゃどうにもならないようです。ガニ股あげはさんかわいい。


 一方、遺跡の拒否シールドをさらに拒否ってぶち破ったミノトン氏、そのままソニックがさらに真っ青になるようなローリングアタックで地面をモグラっていきます。こえーよ。


遺跡「プリキュアだけしか入れないように設計したんですが?」


 さすがの遺跡サイドもこのレベルの物理アタックは想定してなかった模様。


 ミノトン、多少方向性が違えども己を鍛えることを第一とするお方。その心意気はソラちゃんもリスペクトしているようで「アナタは武人でしょ!」と一喝します。個人的にソラとミノトンは仲良くなってほしいんだけどアンダーグエナジーがそうさせてくれないのよねぇ。


 ここは物理で説得するしかないわ(既定路線)。


 ソラにとって『決着をつける』ってのは『ミノトン VS キュアス会』である場合のこと。今の状態のミノトンは決闘相手ではなく浄化すべき相手でございます。心身ともにミノトンな状態であれば、ソラちゃんもと戦えるからね。


 やべぇ、プリキュア3人でパンチ食らわそうとして方向転換する場面めっちゃ好きだわ。ウィングは独自の軌道で、スカイとバタフライは互いを押し合って幻惑してくスタイルめちゃカコイイ!


 からのマジェスティパンチ。ちょっと劇画チックすぎませんかこれ? 今回すげー気合い張ってるなぁ。


 マジェスティは通常の戦闘能力も凄まじいですね。油断せず「まだよ」と凛々しく言う様もまたマジェスティ。しかし今回のミノトンはさらなる手段を用意しており、栄養ドリンク的なナニカを3つ開けてグビッております。これはプロテインではなさそうだなぁ――はっ! もしや!!


 ステロイドはダメですってダンナ! それで選手生命を絶たれたボディビルダーだっている……んじゃない?


 パワーアップしたらいきなり遠距離スタイルになったのですがそれは。さすがにヤベーってことでマジェスティさん直に「クルニクルンさんどうにかしてください!」と懇願。しゃーねーなとメッセージだけ伝えるツンデレ本。けど残念ながら『心ひとつ』とはいかないようです。ねえ、ましろん?


 『獅子の子落とし』という言葉があります。よく知られるのは『ライオンは子を崖から落とす』的な文言でしょうか。まあそこまでしろとは言いませんが、子どもはいずれ成長し、自分にとって本当に大切なことのために歩き始めます。


 そのとき、自分自身がもつ教養、スキル、絆などがとてもお役立ちになるのです。それを養うためにも、どこかのタイミングで挑戦させなければならないのが親の難しいところだよね。これはアレだ、ましろが親になったら反抗期の男の子に「いちいちうっせーんだよ!」って言われるタイプのママさんだね。


 わたし自身、そういった準備を子どものころできてたかってと微妙なところです。が、そういう思いをもつことや経験をすることもまたひとつの成長。アナタはどうでしょう? 自分自身がその足で歩くための準備、できていますか?


 まあエルちゃんレベルの赤ん坊を崖に突き落とすのはさすがにアレだけどな。


 あーそういや初期のキュアスカイそんなんだったなー。ヒーローなりたてのころはやたらましろを心配してね、ヒーローは他者を護るものだぁ言うて自分自身のヒーロー像にこだわってたねぇ。


 それもこれもなつかしい思い出です。そういった経験を積み上げて、いまのキュアスカイがあるんだねぇ……感動が心に染み込んできたところで、とりあえずトドメのイッパツやっちゃってくださいよプリキュアさん!




 新技お披露目キター。技名は『プリキュア・マジェスティックハレーション』だそう。ハレーションはたぶん[ Halaton ]かな。太陽の光をカメラとかで捉えたときできる光の輪みたいなのあるじゃん? ああいう強力すぎる光が散乱して輪のような模様を描くアレがハレーションです。


 ソラが輪郭担当。他でそれぞれの辺を描いてみんなでトドメ。いやぁ~今回の必殺技もやたら気合い入っとるねぇ。澄み切ったミノトンをやさしく見守りつつ、マジェスティはしずかに本を閉じるのでした。


 あ? なんかスキアヘッドさんが意味深なコト言うてますねぇ……曰く「すべてはわかっていたこと。知識の宮殿はウソをつかぬ」ですって。


 知識の宮殿が未来予知できるステキ領域だとすっと、こいつエルちゃんの今後とかカイゼリンの目的が達成されるか否かとかも知ってそーだなオイ。あれ、カイゼリンが知識の宮殿にいるんだっけ? それともあの本自体がカイゼリンとかいうオチが……ねーわ。


 とりあえず、わたしの中では『スキアヘッド = 黒幕』が確定してますのでどうぞよろしくおねがいします(なにが?)。




 ミノトン元通りになった! よかった! 何気に今までの中でいちばんうれしいかもしんない。しつこいけどあたしミノトンのキャラ好きなのよ。


 マジェスティのあたまコシコシまじマジェスティ。今後さらなる戦いが繰り広げられるでしょうが、絆を深めたプリキュアの前に敵はいないね!


 っと、まさかの特殊エンドというか映画『プリキュアオールスターズF』バージョンになってるやん!


 スカイたちが初代のシーンが映る情景を抜け、扉を抜けた先には今までのプリキュアみんなでダンシングする世界が、いやぁ……いつのまにかすごい数だなプリキュア!


 やべぇ、全員の名前おぼえてないわ。いや覚えられるわけないわこの数。しっかしこんなの魅せつけられたらより行きたくなっちゃうじゃないッスかぁ……くそう、これはスタッフの策略にハマってレイトショー行くべきか?


 次回予告。ましろちゃん、物語のウラでせっせと絵本描きに汗してたようです。いやーいい話だなぁ~っと思ってたらおいマジかおまえ! どこからどう見てもバッタモンじゃねーか!!


 バッタもん、お絵描き……えーっとそこから連想するのはまあだけど、え、なに? バッタさんそういう理由でグレちゃったの?


 やべえ、詰め寄るプリキュアといやいやするバッタの構図めちゃおもろいわ。くそ、バッタで萌えるなんて不覚をとった。ソラがミノトンと表裏一体ならバッタはましろとペアか。どんな展開になるのか、バッタは果たして更生したのかどうか……次回が楽しみになってきたぞこんちくしょー。


 いやー今日も楽しい30分でした。ましろの憂鬱、新しい力、ミノトンの光堕ちと個人的に大満足の展開です。今週もプリキュアとミノトンからもらった元気を胸にたのしくワイワイやっていきましょう! アナタも元気でね!! あと、ちょっと速いけどキュアスカイ誕生日おめでとう!!! ――スカイランドの暦は地球の暦と合ってるのか?

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