第22話 バッタモンダー最後の秘策!

 能ある鷹は爪を隠すっていうけどね、それを創作物でやっちゃったらソッコーでカタがついちゃうので、えー古来より悪役ってのは手抜きをすることが義務付けられているのです。


 プリキュアなんかはわかりやすいよね。はじめは「プリキュアぁ? なんだぁソイツは」的な態度でやったら意外と強い女子中学生だったりして、んで何度もやって「クソッ! どうして勝てねーんだ!」的な展開から親玉が新たな力を貸し与えたり。まあそれは実質プリキュアの新技披露回であり、さらに言うと全国のお父さんのおサイフにダイレクトアタックするイベントでもあるのですが閑話休題。


 悪役には悪役のオヤクソクってのがあるんです。さて、今回はいよいよバッタモンダーさんの秘策とやらが登場するようですね。前回のヴィラン『カバトン』くんは最後に更生というか光堕ちしてくれそうな態度だったのですが、バッタくんはいかなる感じになるでしょうか? カバトンと対象的な姿を全国の幼児たちに見せるのか、それとも――楽しみに視聴していきましょう。




 わたしもエルちゃんに踏みつけられたい。あと「たかいたかーい」してあげたい。それは別として、王様と女王様は未だに意識不明。国民の不安は膨らみつつあるようです。リアルな話、王様ってどんな仕事してるんだろうね。世界には王政がけっこうあってね、たとえばイギリスをはじめとしたヨーロッパ各国、サウジアラビアなどまあ数えりゃあるもんです。


 こういった方々はメディアでしか見ることができないからね、普段の生活はもちろん家族だけのプライベートな顔を知ることは今後もないでしょう。こういった好奇心という需要に応えようとするのがパパラッチという存在なのでしょうが、それはそれでプライベートな問題が寄り添ってきますです。


 パパラッチに関して書くと長くなるので閑話休題。それは別としてベリィベリーのツンとした表情がかわいいです。


 スカイランド文字に関してはもう解読されてるのでくわしくは『スカイランド文字 解読』でググってみてください。ローマ字を筆記体チックに書いただけとちゃいますねん。


 なんでもかんでもメモるって心境めちゃわかる。わたしもお仕事で新しいあれこれを学ぶ際はメモ帳を駆使してやっております。ノートとかも使うけど、これ記憶定着にめっちゃ有用だから新米さんはぜひお試しください。すぐ覚えられるようになるよ!


 立ち止まるなヒーローガール。言うてひとりじゃ難しいもんです。だからこそ、ソラにとってましろという存在は大きなものなんでしょう。アナタにはそういう存在いたりします? その人って、アナタにとってどんな存在ですか? ――いやシャララさんそんな格好で日本の町中にいたら目立つわよっていうかなんで周りの人間は気づかない?


 スカイランド人だけに見える電波があるのかな?


 実際町中にあんな格好の人いたら目立つよねぇ。わたしゃ日光市育ちだからわからんけど東京とか都会だとさ、コスプレしてる人フツーにいたりするものなの? おしえて都会人!


 案の定というか、シャララ隊長の招待はバッタモンダーが作り出した幻影だったようです。彼としては、ソラに口と視線だけで圧されてしまった過去が許せないという、まあ悪役ならではの逆恨みですね。


 今回ばかりは本気モードらしいバッタくん。これまでにない不意打ちランボーグをあっさりかわしてーの変身。んじゃ、プリキュア出動お願いしましょうか?




 なんか知らんが今回のランボーグ、デザインがシャララ隊長に似てるような気がする。決めポーズもヒーローがやるアレっぽかったし。なんだっけ、えーっと――勇者パースとかサンライズ立ちとか言われてるヤツだよね。


 っと思ったらやっぱシャラランボーグだった。あ、シャララボーグね、おk。


 でもまあ、これってつまり『プリキュアの浄化パワーでランボーグをとっちめれば、シャララ隊長につっこまれたエナジーも取っ払えるし助けることができて万事解決』って流れでございますね。とはいえソラちゃんは絶賛思春期の女子中学生なのです。そうカンタンに割り切れることなどできず、相手がシャララ隊長だと気づかず攻撃を加えたことなどモロモロなショックで戦意喪失しちゃった模様。


 そんなピンチに駆けつけるあたり、ましろちゃんはやっぱりヒロイン(ヒーロー)だなぁ。


 幼児向けでなくとも、こーゆー人質作戦というか『お前の攻撃を受けるのはお前の大切な人だぞ? ええんか?』的なアレはよくありますね。昨今の流行りは「うっせえぶっ飛ばしてやらぁ!」とかだったりする?


 キュアスカイのヌルヌル作画な「シャララ隊長なんです!!」の叫びに対し攻撃してから「え?」っていうバタフライさんマジオトナ。この展開はバッタモンダーくんの悪役っぷりを引き立ててくれますねぇ――ほお!


 幼児向け作品なのにここまでやっちゃうのか! これは関心した。なんとバッタモンダー、アンダーグエナジーをシャララ隊長の生命線にしたようです。これはシリアスが限界突破してきた。それと同時に、オープニングで語られる言葉を思い出しましたね。


 ソラは果たしてこの絶望を超えられるのでしょうか? ――ついでに、わたしが個人的に気になるのは『バッタモンダーがどういった"絶望"を経験してきたのか?』だったりするのですがね。えーっと心理学というワケじゃくて個人の妄想なんだけど、バッタモンダーしかりカバトンしかり、ヴィランは好き好んでヴィランをやってるわけではなさそうですね。バッタモンダーは過去の自分と、それと比べてたくましく生きている彼女たちにある種の嫉妬や羨望を感じているのかもしれません。


 ソラが『ランボーグに頼ってないで自分でかかってこい』的なメッセージを送ったものの、彼は自ら戦おうという選択肢を得られませんでした。やったことといえば"ささやかな黒いモヤ"的なアレくらい。いくら秘策があるとはいえ消極的だなぁと感じました。


 なにがあったんでしょうかね? バッタモンダー。




 とうとうソラちゃんから「ヒーローなんて……」という言葉、そしてミラージュペンが消滅するという衝撃的な展開となりました。歴代のプリキュアでもここまでダメージを与える精神攻撃はなかなか無いんじゃないでしょうか?


 いつもだったら「そんなことない!」とか仲間と力を合わせて! 的な展開がすぐ先に待っているのですが、今回はけっこう尾を引く展開になりそう。


 彼女たちが絶望を超えられるか否か。これは次回どころかこの先ひと月ぶんくらい楽しみになってまいりましたぞ!




 こんなシリアスムードのなか新しいエンディング披露とかビックリしたわよアナタ。ただシリアスムードだけあって、今回は歴代プリキュアが登場することは無かったようですね。


 人はひとりでは生きていけない。これはわかってるようで忘れがちな言葉ですよね。すっかり意気消沈しちゃったソラ。その心をを奮い立たせるためにたくさんの人が支えとなってくれる。次回予告のシーンを見るだけでそんな光景がありありと想像できます。


 だけど、やっぱりというかなんというか、立ち上がって歩きだすための第一歩は自分自身なんですよね。もちろん支えになってくれる人はいる。けど、本人が前に進もうとしなければ意味がない。ソラにとって、どんな言葉や出来事が『勇気』につながるのでしょうか?


 ――心理学的な蛇足だけど、日々なにかに打ち込んでいるアナタが、もし立ち止まりそうになったりその場に座り込んでしまった時、そんな時はを見つめ返してみましょう。


 アナタはなぜをはじめようと思ったのでしょう? なぜと決意して行動しはじめたのでしょう? きっかけとなった言葉や出来事、その時に覚えた気持ち、それを応援してくれる人――そんな自分自身の原点を思い返してみると「ああ、そういえばそうだったな」なんて、アナタ自身が忘れていた気持ちに気づくかもしれません。


 わたしもそういう勇気を持ち続けていたいな、なんて思う思春期のオッサンなのでした。


 さて、今回はやたらシリアス展開になりましたが、こっからの逆転こそプリキュアの妙技でございます。ソラが体験した絶望、それをなんとかしようとする仲間たち。彼らの絆はシャララ隊長に届くのか? いろいろな期待を込めて、今週もたのしくやっていきましょうね!

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