第16話 えるたろう一座のおに退治

 むかしばなしってのは得てして子どもへの戒めっていうか『ソレをやるとヤバい』のでやらせないために作った創作物な側面があります。善き行いをすれば誉を頂き悪行を成せば罰が下される的な。あと山に入るとクマさんがこんにちはして「いっしょにダンス(意味深)しよ?」ってなっちゃうので、大人のみなさんは「あの山にはこわーい鬼がいるんじゃぁ……」的な話で子どもに山への恐怖心を植え付けたり――まあ、そういう一面もあるってくらいに受け取ってください。


 今回のエルちゃん、なんと『ももたろう』に扮するそうです。まだ鬼退治にゃ早い年齢だと思うけど、そこはまあきびだんごあげずとも働いてくれる召使いがいるからヘーキっしょ。ってことで、今回はどのようなお話になるか早速視聴していきましょう。




 前回はかなりシリアス展開でしたね。憧れの人っていうか目標っていうかメンターの隊長が目の前で――っていう展開は、ソラの心に深い溝を作ったかもしれません。今後はソレを周りのみんながどう気づいてどうカバーしていくかが重要になりそうです。


 さらに、今後はバッタモンダーという新たなヴィランとの対決もあります。バッタモン、つまりまがい物てきなアレですが、まあ世の中にはいろいろパクって自分のモノとして発表しちゃう方がいるらしいです。いわゆる『パクリ疑惑』ってヤツですがバッタモンダーの場合どんな設定が隠されてるんでしょうかね?


 アンダーグ帝国とはなにか? ダイレクトな疑問にヨヨばあちゃん、調べていた成果を披露します。スカイランドとアンダーグ帝国はいわば『光と影』だそうです。ここで『闇』を選ばなかったことが気になりますねぇ、個人的には中二ってワケじゃないけど闇のほうがシックリくるんだけど――影は光あってはじめて生まれるモノ。つまり、アンダーグ帝国はスカイランドの負の側面をうんぬん以下略。そういった考察はガチ勢に任せるとしましょう。しかし気になることがひとつあります。


 どっちが光なんでしょうかねぇ……。


 長い間息を潜めてきたアンダーグ帝国が突然エルちゃんをさらいに来たと。それがナゼなのか? ――それは今の世の中がまさにアンダーグ帝国だからだ!! っていう冗談はさておき、ナゾがいっぱいだけどエルちゃんのパパママを助ける方法は見つかったそうです。やったねエルちゃん!


 ――エルちゃんがしゃべった!! あ、ちょ、かわいい。泣いてるエルちゃんもかわいい!!


 なんだろ、エルちゃん見てると親じゃないのに親バカになりそう。いや、実際の子育てってそんなアレよ? 時としてイヤになっちゃうことやタイヘンなことありまくりんぐだからね? ――以前子育てってのをいろいろ調べてみたけどあれはスゲーわ(語彙力




 エルちゃんを元気づけるために、あげはさん考案で『人形劇』をやることになりました。アゲアゲな姫?


 むかーしから伝わるおはなし、実は原版を読むと血みどろだったりオトナ向けだったりするんだけどエルちゃんには早すぎるのでちゃんと子供向けの『ももたろう』にいたしましょう。


 赤ちゃんの成長に関して言えば、0~1歳児の子はまだ物語を理解する能力は発達してません。ただ声やアクセント、抑揚などはしっかり伝わるので絵を見せながら言葉で理解させるようお話すると良いそうです。


 こういう『物語』を理解するのは2歳以降です。まあ早ければ1歳台でも理解できてそうな気はしますけどね。それ以前は物語っていうより『絵』に対する興味を示したり、物語を語っている人の表情だったり抑揚などを感じている段階なので、まあ赤ちゃんに読み聞かせする場合はメッチャ感情的にメッチャドラマティックにお話してあげたらいいんじゃないでしょうか?


 あげはさん主催、今回のお話はスカイランド出身のエルちゃんに合わせた『スカイランド版 えるたろう』をお送りいたします。




 とつぜん絵本チックな世界に送り込まれた視聴者のみなさま、アナタのテレビは正常でございます。絵本っていうと『スマイルプリキュア!』を思い出すなぁ。


 えるたろうはさらわれたあげは姫を助けに旅にでるようです。んで突然不審者ぁ、じゃなくてSola-Dogが「くもパンちょーだいな」と語りかけてきました。くもパンっていうのねそれ。


 いやしかしソラちゃん、犬だからって語尾にわんつけりゃいいってもんじゃくそかわいいなコイツ。


 鬼ヶ島に行く途中ってのを知ってるのは裏切りフラグですか? っていう妄想はやめといて、さらにMashiro-MonkeyとTsubasa-Pheasantが追加。なんで動物キャラになるときって語尾にわんとかうきーとかけーんって言うんだろうね。


 にほんごってふしぎだね。


 さて、姫をさらった鬼が潜む鬼ヶ島へ向かう一行。その行程で、彼女たちはリアルな事情に関する心情も吐露してますねぇ……こういう『心のなかにあるモンモン』を口にする、しかも自分が信頼している仲間に打ち明けるってのはとても良いことです。仲間内で劇をしつつ、その劇のなかで自分のこころを表現するってのは臨床心理の世界でも使われる技法だったりします。気になる方は『心理劇』でググってみてね。


 こういった『自分の決意表明』って大事なので、たまーに仲間内に決意表明するといいですよ? ――あげはさんの言うとおり、人の不安は他人に伝染していきます。いわゆるひとつの雰囲気とか空気ってヤツね。


 さて、エルちゃんの涙で空気を一辺させてもらいましたし、そのままクライマックスに行っちゃいなYo! とおもったらなんかソラシド市にバッタさんが来ちゃったよ。


 ふと気になったのだが『ソラシド市』って漢字で書くとどうなるんだろうね?




 山のごとく巨大な鬼に立ち向かうソラ。はたして決着はいかに! ――って流れになならず、なんやかんやでエルちゃんの笑顔がすべて解決してくれたようです。


 めっちゃわかる。結局元気づけられたのは自分たちのほうだったねってのもめっちゃわかる。赤ちゃんにはそういうパワーがあるんだよ知らんけど。


 昨今のむかしばなしって戦うよか平和的な路線がトレンドらしいですね。アナタがお父さんお母さんから話してもらった『むかしばなし』はどんな内容でしたか? 平和的解決でしたか? それとも血みどろのバイオレンスでしたか? 同じ物語でも伝える時代によってマイナーチェンジがあるからね、アナタが話ししてもらった内容を教えていただければ幸いです。




 トリトモとか草なんですが。まあそのトリトモのおかげでバッタモンダーさんの存在を知ることができたんだけどね。いやちょっとまてよ? これ鳥さんたちを情報網として使えるってスゴくね? 渡り鳥とか駆使すりゃメッチャ秘匿性の高い情報伝達も可能じゃね?


 プニバード族ってやべーな。


 なんにしてもバトル開始。今回のランボーグは鬼に金棒(バット)でございます。ちなみにわたしは85cmでなるべく重いバットが好きです。筋トレてきな意味で。


 強さ弱さってのは人それぞれだけどね、まあ何をもって『強い or 弱い』とするかの定義も人それぞれなのですよ。で、もっと大事なのは勝ち負けってのは結果論であって決して強さ弱さの決定ではないのですよ。


 例によって敗北後のキチムーブ、わかりやすいヴィランで助かります。アナタもちょっと『なんでバッタモンダーがになってをする』のか考えてみるとおもしろいですよ?




 次回予告。ましろっち、どうやらリレーの選手に抜擢されたようです。まあ映像的にソラちゃんの猛推薦によるものでしょうけどね。いやぁバリバリアクティブなともだちもつと苦労するねましろちゃん。


 まあでもアレよ、リレーの選手としてがんばった練習がプリキュアにも生かされてくるはずだよきっと。べつに足が早いヤツだけリレーの選手になれるってワケじゃないし、そもそもましろ選手の走力がどんなものかわからんです。あの子速いの?


 まあええか。いずれにしても、明日以降はふたたび学園生活編がはじまるわけだ。ソラちゃんがクラスメートとどう馴染んでいくのか楽しみですね。どうせならつばさくんも転校――って、あ、5月21日ってキュアウィングことつばさくんの誕生日だったの? そりゃあおめでとうございます。


 今回は前回のダメージを回復させてくれるような、まあほのぼのとした展開でしたね。人が求める強さは多種多様です。アナタはどんな『強さ』を求めたいですか? ――想い続ければ、きっとアナタの望んだ強さが手に入れられると思います。わたしも楽しく前進していくのでどうぞお互い邁進していきましょう!


 アナタの人生に幸あれ!

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