十三話
「店長、心配してるかしら。それとも、怒ってるかしら……」
姉ちゃんは椅子に座って机に頬杖をつきながら、遠くを眺めてそう呟いた。徹夜させられて夜が明けた日から、さらに一日が経った。昨日は食堂の定休日だったからいいけど、今日は普通にやってるはずだ。一番忙しい昼時に、店長が全部一人で切り盛りするのは、かなり大変なことだと思う。姉ちゃんがいないから、もしかするとてんてこ舞いになってるかもしれない。でも、行きたくても俺達は行けない。無闇に外へ出れば、どこでやつらに見つかるかわからないからだ。そんな危険がある限り、ここを出ることはできないし、元よりそんな勇気もない。
本当なら、今頃俺はベルイ村に帰り着いて、両親に土産話でもしてるはずだったのに。町へ来る前、誰がこんな目に遭うなんて想像できただろうか。裏社会の事情に巻き込まれるなんて、田舎に住む俺にとっちゃ非現実としか思えない。でも、これが今ある現実なんだよな。辛いことに……。
その辛い現実を押し付けた張本人ハンネスは、昨日言ってた弟子と呼ぶ助っ人を迎えに、朝から出かけてた。それから太陽は大分移動して、今は真上から眩しい光を降り注がせてる。……遅い。もう四時間くらい経ってるけど、一体どこまで迎えに行ってるんだ。俺も姉ちゃんも待ちくたびれて、かと言ってすることもないから、ただひたすらぼーっと座ってることしかできない。ここは住宅街から外れた、孤立したような場所にあるから、静かにしてると町の喧騒じゃなくて、鳥の声や風の音だけしか聞こえてこない。昼寝にはいい環境だけど、狙われてる俺達に、そんな余裕はない。
「ハンネスさん、遅いわね……」
少しそわそわするように、姉ちゃんは窓の外に視線をやる。
「……まさか、途中で襲われたんじゃ……」
ふと心配顔になった姉ちゃんが誰ともなしにそう言った。まあ、ここには俺しかいないんだけど。
「ハンネスならきっと大丈夫だよ。もう少し待てば戻るって」
特に根拠のない言葉で安心させようとしたけど、これだけじゃやっぱり姉ちゃんの不安は消せなかった。
「でも、ちょっと遅い気がしない? 何か起こったとしか……」
「これまで無事だったんだから、大丈夫だって」
「それはお姉さん達が助けてくれていたからでしょ? 今ハンネスさんは独りで頑張っているわ」
言われると、そうだな……。
「大人数に襲われていたら、逃げるのもやっとかもしれない」
姉ちゃんは落ち着かないのか、両手を祈る形に組み合わせて揺らす。
「……捜しに、行ったほうがいいかしら」
「それは駄目だ。俺達が見つかるよ」
「でも、ハンネスさん、どこかで怪我を負って動けなくなってるかもしれないわ」
深刻な顔で言う姉ちゃんを見てると、もしかしたら本当にそうなんじゃって気になってくるな……。いやでも、たとえハンネスが襲われてても、俺達がそれを見つける前に、こっちがやつらに先に見つかるかもしれないんだ。やっぱり安易に外へ出るべきじゃない。
「ハンネスはああ見えても、その、裏社会で仕事してたんだし、ちょっと襲われたくらいで怪我することは――」
「わからないわ。ハンネスさんはもう人を殺めないって決めた分、手加減してるはずよ。その隙を相手に突かれでもすれば、大怪我だって十分あり得るでしょ?」
その通りのような、でもうなずけないような……。俺は曖昧に相づちを打ちつつ言った。
「姉ちゃんの心配はあくまで想像なわけで、確かなことじゃないんだからさ、もう少し待ってみてもいいんじゃない?」
「そうして待っている間に、もし後悔するようなことになっていたら、私……」
姉ちゃんが表情を歪めて、苦しそうに胸元に手を当てた時だった。
ガタッと大きな音が響いて、俺と姉ちゃんは同時に肩を跳ねさせた。そして音のした窓に目をやる。
「……手、が……」
日の差し込む窓の外には、その縁をつかんで開けようとする二本の手があった。
「姉ちゃん、こっちに!」
俺は椅子に座ってた姉ちゃんを、咄嗟に寝室に呼び寄せた。その壁に身を隠して、俺達は手の動きを凝視する。
ハンネスなら玄関から入ってくるはずだし、あれは明らかに不審者だ。まさかこの場所が敵に見つかったのか? だったら俺達に逃げ場はなくなる。ここで捕まって人質になるしかなくなるけど……。
「アイヴァー、どうしたら……」
俺の肩にしがみ付く姉ちゃんの声が震えてる。窓が開けられる前に、玄関から逃げようか。でも、もし仲間がいたらどうする? だけどここにいてもいずれ見つかるんだし、それなら玄関に誰もいないほうに賭けて、一か八か逃げてみるのも――
ガタッとまた大きな音がして、俺は動きを止めた。見ると窓は半分ほど開けられてる。二本の小さな手が懸命に窓を押し上げようと――ん? 小さな、手?
「立て付け悪いなあ、この窓」
ギシギシと不快な音を立てながら、小さな手はすんなり開いてくれない窓を力尽くで押し上げてく。
「今の……子供の、声?」
怯える姉ちゃんも気付いた。独り言みたいに発した声は、声変わり前の男の子の声だった。それと窓を開ける小さな手を見れば……どうやら不審者は子供らしい。そんなのが刺客とは考えにくいし、町の悪ガキが遊びのつもりで不法侵入でもしてるんだろうか。まあ、正体がわかればもう怖がる必要はない。俺と姉ちゃんは寝室から静かに出ると、向こうから見えない位置に立って、窓が全開になるのを待った。そして――
「……ふう、やっと開いた!」
派手な音を立ててようやく開いた窓に、小さな両手ががしっとかかる。そこから上半身を持ち上げて、一気に部屋に入り込もうとした顔が、待ち構えてた俺達に気付いて、一瞬その動きを止めた。
「……えっと、あんた達は?」
金色の前髪の間から幼さのある青い目がこっちを見つめる。
「それは俺達の言うことだろ。お前は何だ? 勝手に人の家に入ってきて」
「人の家って、ここは――」
「はっ! また窓から入って……」
新たな声に俺達は玄関に振り返った。そこには十代の、でも俺よりはやや年下に見える女の子が立ってて、窓から入ろうとする子供を困った目で見つめてた。
「ここは自分の家じゃないのよ。ちゃんと正面から入って」
女の子はつかつかとこっちに近寄ってきた。
「あの、行儀が悪くてごめんなさい……と、初めまして」
ちょっと緊張した口調で女の子は会釈した。結われた赤い髪に色白の肌と青い目、それとシャツにベスト、ズボンっていう格好は、すでに見たことがあった。もしかして――
「あなた達は、ハンネスさんのお知り合い?」
姉ちゃんが聞くと、女の子は小さくうなずいた。
「まさか、子供二人が助っ人、とかじゃないよな?」
俺の言葉に、女の子はまばたきする。
「私達は、手伝いをしてほしいって言われただけで……詳しいことは、本人に聞いてください」
そう言って青い目が玄関をちらと見た。つられて見ると、いつの間にかそこには、扉を背にして立つハンネスの姿があった。走って来たのか、呼吸がちょっと乱れてる。
「待てって言っただろ。どうして勝手に行くんだ」
ふう、と息を吐いてハンネスはこっちにやってくる。その目は窓から入ってきた男の子を見てる。
「練習だよ、いつもやってる尾行のまき方。ちょっとは僕のこと、見失った?」
「そうだな。おかげで余計な時間がかかったよ」
やった! と男の子は嬉しそうに笑う。
「今は練習の時間じゃないでしょ。ちゃんと言うこと聞いて行動してよ」
「だってハンネスがいなくなってから練習時間減っちゃったし、ラグナーは怖いし……」
「そんなの今は関係ないでしょ。まったく……」
呆れる女の子だけど、男の子は叱られた自覚がないのか、へらへらしてるだけだった。
そんな光景を見せられて、俺はハンネスに目で質問した――この二人は、誰? 本当に助っ人だったりするのか?
「……ああ、ごめん。こんなに遅くなって。紹介するよ」
俺の無言の声に気付いて、ハンネスは二人の子供を並べる。
「これは妹のサラ。こっちは弟のエリ。二人とも仕事ができるように今は修行中だけど、始末以外ならもう一人前の域に近い。大きな力になってくれるはずだ」
そう紹介されて、妹さんのサラは改めて丁寧に挨拶した。一方、弟さんのエリは、一人前と言われて嬉しいのか、にこにこしながらハンネスを見上げてる。……やっぱり、この子供達が助っ人なのか。って言うか、姉弟だったの? どうりで見たことある格好だと思ったけど……。
「……なあ、ハンネスは何人姉弟なんだ?」
「もういないよ。これで全員、五人姉弟だ」
「弟子って言うから……まさか俺より年下が来るとは思わなかった」
「これも家の規則なんだけど、姉弟で上の者は、すぐ下の者の面倒を見ることになってて、僕がまだ家にいた時は、サラとエリの練習に付き合ってたんだよ。その時だけは師匠と弟子みたいな関係になってたから」
「ねえハンネス、もう家に帰ってこないの? 僕、ラグナーの教え方、怖くて嫌なんだけど」
「ああそうか、今はラグナーに教えてもらってるのか……。でも、僕の時はそんなに怖かった記憶はないけど……」
「そうなってるのはエリのせいなの。全然言うこと聞かないで、勝手なことばっかりしてるから。さっきみたいに」
ハンネスとサラの視線がエリを突き刺す。
「だ、だって、わざと遠回りしろとか、壊れた武器を使えとか、意味ないことばっかさせるから」
「ラグナーは意味のないことなんてさせないよ。口数が少ないから、説明が足りてないのかもしれないけど。そういう時は自分で考えてみるのも大事だ。これはどういう場面で役立つんだろうってね」
ぽんっと頭を軽く叩かれたエリはハンネスを見上げた。
「わかった。けど……やっぱりハンネスのがいい」
これにハンネスは、ふっと微笑んだ。
「仲がいいんですね」
姉弟の微笑ましいやり取りに、姉ちゃんが言った。
「ウルリカさんだって、アイヴァーといういい弟さんがいるじゃないですか」
言われて、姉ちゃんが俺を見た。……な、何だよ。俺は精一杯弟をやってきたぞ。
「そうですね。私にもいい弟がいました」
姉ちゃんはにこりと笑った。そうだぞ。こんな姉思いの弟は他にはいないぞ。
「それでハンネス、私達は何を手伝えばいいの?」
サラの質問にハンネスの表情が引き締まる。
「そうだった。じゃあ本題に移ろう。エリ、開けた窓を閉めて」
はーいと返事したエリは、自分で開けた立て付けの悪い窓を、また力尽くで閉めてく。ギシギシ鳴る音がようやく静まると、俺達は机を囲むように立ち並んだ。そしてその顔を見回すと、ハンネスはおもむろに口を開いた。
「まず、僕の状況がどういうものか、二人は聞いてる?」
「うん。刺客に追われてるんでしょ?」
「復讐だよね、復讐。恨まれちゃったから。何で追っ払わないの? ハンネスなら簡単じゃん」
「僕はもう誰も殺さないって決めたんだ。だから仕事もやめて家も出た。そのせいでロヴィサ達には迷惑をかけちゃってるけど」
「確かにね。ハンネスが出てってからロヴィサ、家にいる時間少なくなったもん」
「僕が刺客に狙われるのは、エリが言った通り、復讐だ。最後に始末した目標の仲間が、それを依頼した人物を特定するため、僕を狙ってる。でもそれが思い通りにいかないと、脅迫の材料として、ウルリカさんとアイヴァー、この二人に狙いを付けてきた」
子供二人が俺達をまじまじと見てくる。
「……ハンネスとは、どういう関係なんですか?」
サラの素直な質問に、俺も姉ちゃんも一瞬言葉を詰まらせた。
「関係、というか、私達は……」
「よく話す仲で、まあ、何と言うか……」
「その人、ハンネスの恋人なの?」
エリがずばっと言った。まさに俺が認めたくないことを……。姉ちゃんを見ると、恥ずかしそうにうつむいてる。まあ、こんなにはっきり言われるとな……。
「二人は僕の大事な人達だ」
ハンネスがいい感じに濁して言った。そういう話は後でって感じだろう。
「だから、僕が絶対に守らなきゃいけないんだ。そのために協力してくれるか?」
「守らないとハンネスが大変なんでしょ? ならもちろん」
ためらいもなくサラはうなずいた。
「僕も! 協力したらハンネス、帰ってきてくれる?」
「それは、難しいな」
苦笑いするハンネスに、エリは残念そうに表情を歪めた。
「えー、駄目なの? じゃあやめようかな」
「エリ! あんたハンネスを見捨てるつもり? 思い通りにいかないからって、そんな態度許さないよ」
「嘘に決まってるだろ。協力するってば、もう……」
姉の迫力にたじたじになりながら、エリも協力を承諾した。それにしても、この妹さんは格好もそうだけど、弟を叱るところなんかロヴィサさんにそっくりだな。
「じゃあ私達はハンネスと一緒に刺客を始末すればいいの?」
そう聞いたサラに、ハンネスは首を横に振った。
「いや、二人はまだ仕事ができるほどの腕にはなってないだろ? それで実戦に出すわけにはいかないよ。だから、二人にやってもらいたいのは、ウルリカさんとアイヴァーの護衛だ。ここで守って、万が一刺客が現れたら、二人を安全な場所まで逃がしてほしい」
「わかった。他には?」
「頼みたいのはそれだけだよ」
「え? 協力って、それだけなの?」
そうだとハンネスはうなずく。これにサラは物足りなさそうな表情を浮かべた。
「護衛は重要な役目だ。今の二人なら十分果たせるだろ?」
「できるけど……ハンネスはどうするの?」
「やつらの元に行ってくる」
「一人で?」
もちろんと真剣に言ったハンネスを、サラとエリの姉弟は目を丸くして見つめた。これは俺にだってわかる。どんなに危険なことかって。やつらの元ってのは、つまり敵の本拠地に乗り込むってことだろ? しかもたった一人で。それはちょっと、いや、かなり無茶だと思うけど……。
「ハンネスはもう誰も殺さないって言ったけど、それはそこのやつらも入るの?」
「当然。刺客だって人だからね」
「そんなの無理だよ。一対大人数だよ? 始末もしないで帰って来られないって」
「そうよ。危険すぎる。私達も一緒に――」
「だから駄目だ。二人にはまだ早い。護衛だけに集中してくれ」
「殺さないで、どうやってやつらの口を塞ぐんだよ」
エリが聞いた。確かに。それはロヴィサさんも言ってたし、俺も気になることだ。
「刺客に指示を出してるボスを、捕まえる。そいつさえ黙らせれば、もう誰も動くことはないはずだからね」
「捕まえるなんかもっと無理だって。抵抗するやつを押さえ付けて、敵だらけの中を逃げられるとは思えないけど」
「そんなやり方じゃ悪い結果が目に見えてる。ハンネス、始末したほうが早いし、そうしないと自分の身だって危なくなる」
方法を考え直せと言う二人に、ハンネスは薄く笑みを見せて言った。
「別に正面から突っ込むわけじゃないし、僕は死ぬつもりなんて毛頭ない。まあ、命懸けにはなるだろうけどね。でも、それでも、僕は二人を守るために行かないといけないんだ。こうなった責任を果たすために……」
ハンネスの視線が姉ちゃんに向いた。真っすぐ見る紺碧の目が、俺には聞こえない声で何か語ってた。それを聞く姉ちゃんの表情は複雑そうだった。これから危険に突っ込むハンネスをできれば止めたい。でもそうしたら、この状況は何も変わらず、自分達に平穏はやってこない――きっとそんな二つの気持ちで揺れてるに違いない。俺だって、こうなった原因がハンネスとはいえ、責任を感じて無茶なことされて、それで殺されたなんて後味悪いことにはなってほしくない。もう人殺しはしないって言うけど、正直、今回だけは例外ってことで、悪者ならやっつけてもいいんじゃないかとも思う。だけど、それはやっちゃいけないんだろう。ハンネスの中で人を殺すことは、多分仕事なんだ。仕事をする限り、裏社会からは完全に抜けられない。抜けられなきゃ、姉ちゃんの側にいることもできなくなる……。危ないとわかってても一人で行くのは、俺達のためでもあるけど、何より自分のためなのかもしれない。表社会に移り住んだ人間が、馴染んだ世界と訣別するために……。
ハンネスは妹と弟の顔を交互にのぞき込んだ。
「こんな無謀なことする兄には、協力する気になれないか?」
二人はしばらく困惑顔でお互いを見合ってたけど、何か決心したのか、同時にハンネスに顔を向けた。
「一度協力するって言ったし、今さらやめたなんて言わない。姉弟だもん。困ってるなら私は最後まで手伝うから」
「僕も同じ。でもハンネス、多分失敗するんじゃない?」
「エリ! やる気を削ぐようなこと言わないでよ。……ハンネス、私達にその体を回収させに行くようなことだけにはならないでよ。私、それは絶対に嫌だからね」
本当に嫌そうに、サラは顔をしかめて言った。それを見てハンネスは口の端で笑った。
「護衛役も揃ったし、それじゃ行動は明日の夜に。それまで僕は少し偵察に行ってくるよ。二人とも、頼んだぞ」
玄関へ行こうとするハンネスに俺は聞いた。
「もう敵の住みかは知ってるのか?」
「ああ。場所も、やつらの行動の仕方も、ある程度は把握してる。でも念には念を入れないとね」
「そうだな……気を付けろよ」
俺に笑顔を返したハンネスは玄関の扉に手を伸ばす――が、取っ手に触れる直前で、なぜか動きをぴたっと止めた。そしてゆっくり顔を向けると、サラとエリに聞いた。
「確認だけど、ここに来る時、尾行はされてなかったか?」
「僕はされてないよ」
「私は……ハンネスと一緒だったんだから、知ってるでしょ?」
「そうだね、僕達以外、気配はなかった……」
ハンネスは不思議そうな表情で、また扉に向き直った。……どうしたんだ? 何か引っ掛かることでもあるんだろうか――そう思って見てると、ハンネスは唐突に右へ体を飛び退かせた。訳がわからない動きにきょとんとしたのもつかの間だった。その直後、ドガシャーンっとものすごい音と振動を響かせて、玄関の木製の扉が壊されて吹っ飛んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます