第12話とある神様、Web小説にハマる
とある山奥の、とある古い神社にとある神様が独りで住んでいた
今は、秋も中盤、朝晩は冷える
ただいまの時刻、夜の10時半、神様は神社の奥の部屋ですずめと一緒に過ごしていた
神様、テーブルの上にノートパソコンを置き、さっきからなにやらパコパコ
キーボードを打っている
「神様~、もう夜も遅くなってきたのに、まだなにをやってるんですか?」
すずめがそう聞くと、神様ニヤッっと笑い、答えた
「すずめよ、いまどきのWeb小説というものは面白いのう、ハマってしまったわい」
神様、すずめにパソコンの画面を見せると、嬉しそうにそう言った
すずめが画面を覗くと、そこには恋愛小説なるものが書かれてある
「神様~、恋愛に興味があるんですか?」
すずめが素朴な質問をすると、神様、またもやニヤッとする
「馬鹿者、神である私が恋愛に興味があるわけないだろう
恋愛などというものにウツツをぬかす人間どもを観察して楽しんでおる」
「しかし、人間というものは、いい歳をしても、異性に興味があるのだな
まぁ、原始的な生き物であるから、原始的な欲求がなくならないのだろう」
すずめは嬉しそうに話す神様も実は恋愛に興味があるのだなとにらんだ
「神様、山を三つ超えた先にいる山神様って、イケメンらしいですよ」
それを聞くと、神様、目を見開いてすずめを見た
「なんじゃと、イケメンじゃと、すずめよ、今度紹介せよ」
神様、メンクイ丸だし。しかし、神の威厳を保とうと必死に取り繕う
「すずめよ、まぁ、今度でよい、私は急いでいないからな
イケメン、いや、山神を必ず私に紹介するのじゃぞ、用があるからな」
すずめは、メンクイ丸出しの神様をしょうがないなぁと思いつつ
「分かりました。今度紹介しますよ」
といって、安心させた
神様、すずめの言葉を聞いてほっとひと安心
Web小説の続きを読みつつ、ニヤニヤが止まらないのであった
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