罪と正義の村

第32話 目の前で

ナイフを持って2人が襲いかかってきた。

ガンッ

鳶は自分の持っていたライトで防いだ。

ジョティーヌは怯えながら後ずさりしていたが、メガネはそこら辺に落ちていた木の棒を持ち立ち向かって行った。

「言っておくが俺は昔、警察学校に通っていた、あまり舐めるなよ、」

「そうなんだ！すごい！」

ちなはそう言うとグッとポーズをした。

「ポーズを決める暇があるなら俺を殺してみな、」

「アハハ！そんなこと言う人好きだよ！殺しがいありそうだね！」

タッタッタッ

足音に気がついたのかメガネとの距離をとったちな。

「ごめんなさい。来るのが遅くなりました。」

「そんなことはどうでもいい、」

相変わらずこんな状況でもメガネはメガネだ。

ムカつく。

「鳶の所行かなくていいのか、」

「鳶くんがピンチになったら駆けつけますよ。それまではこっちにいます。」

「そうか、所でこの2人は信用できるのか？、」

メガネが親見と優志を見ながら言う。

「同盟組んだので信用できます。」

メガネは「フンッ」と鼻で笑った。

「それなら大丈夫そうだな、」

その言葉を合図に僕達は目の前の敵へと走って行った。

ガンッ

「トランシーバーを武器にするなんて見たことないわ！面白いね君達！」

「「こっちは女なのかよ」」

優志と親見は同時に同じ言葉を発した。

「同時に話すなんて、さすが2人です。」

僕がそう言うと2人はニヒッと笑った。

「鳶って言ったっけ？中々やるじゃん1体1で僕とやり合えるなんて高く評価するよ。」

「あーそうですかー。」

「でもごめんね。勝つのは僕だから。」

グサッ

女雄はカッターを隠し持っていた。

自分のナイフを鳶が攻撃したと同時にわざと落とし、油断した隙をカッターで刺したのだ。

ポタッ

ポタッ

血が滴る。

その姿に気がついた明達は駆けつけようとするも行く手を阻まれるのであった。