第24話 投票2回目

「ご飯を食べる前に2回目の投票をしておきましょうか。」


少女はそう言うと投票の紙を配った。


「鳶くんって前の投票誰に入れたか覚えてます?」


「あー覚えてるよ。」


そう言うと配られた紙に書き始めた。


「あー恐らくこの辺は罪人だと思う。問題はここら辺だ。」


「この人は罪人だと思います。」


「あー確かに罪人の可能性はあるね。」


そんな会話を何回かしてから最後は自分で決めて投票紙を提出した。



「いただきます。」


今日のご飯は赤飯だ。

めでたいことでもあったのか?と思いながら食べる。


ガッガッガッガッ


駆け込むようにご飯を食べる1つ結びの男に目を向けた。

犯人が見つかってないのに平然としていられるのは罪人だからだろうか。



「ごちそうさま。」


食べ終わった僕は風にあたろうとリビングを出た。


ガサガサ


森の中を何かが動く音が聞こえてきた。

先に外に出ていた1つ結びの男と目が合った。

どうやら彼も聞こえているようだ。


ガサガサ


ガサガサ


「近づいてきてますね。」


「そうだなあ」


1つ結びの男はそう言うとニヤリと笑った。


ガサガサ


ガサガサ


うっすらと森から人影が見えた。

誰かは分からないけど確かに見えた。


ガサガサ


ガサガサ


「助けて、く、れ、」


微かなその声に気がつき僕は森へと近づいて行った。

1つ結びの男も一緒だ。


「助かっ、た、」


バタッ


そう言って気を失ったのは、女雄と同じグループであるキャップをかぶった子だった。



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