第21話 犯人は同じグループの人?

僕達は死体を下ろすことにした。

このままじゃ可哀想だからだ。

死体を下ろし、ブルーシートをかけ、手を合わせる。


「さてと、犯人は誰ですかね。」


「グループ行動しててこんなことになるなんてね。」


ジヨティーヌがため息をついた。

どうやら気持ち悪さは何処かに行ったようだ。


「犯人は同じグループの人間の可能性が高いな、メンバーを集めるぞ、」


メガネはそう言うと家の方へと歩いていった。

僕達もその後をついて行った。



「ごめん。あの子が居なくなってからすぐに報告しなかった。」


女雄は申し訳なさそうな顔をしながらそう言うと、僕達に向かって深く頭を下げた。


「起こってしまったことは仕方がない、同じことが起きないように対策をするぞ、」


「うん。」


女雄はそう言ってから顔を上げた。


ガシッ


メガネは女雄の腕を掴んで「この子と同じグループの人に話がある、」と言った。


周囲がざわつき始める。


「まだみんなには話していなかったがまた1人亡くなった、グループ行動をしていたから同じ班に犯人がいる可能性が高い、」


さっきまでのざわつきは無くなっていた。

無くなっていたと言うよりも凍りついたという方が正しいだろう。

死体を見た人達以外はみんな固まっていた。

ピクリとも動かない。


「犯人探しをまず先にしてから対策を考える、」


まだみんな固まっていた。


「どうした、この子と同じグループの人は俺の前に来い、」


その声で固まっていた人達は全員我に返ったのよな顔をしていた。

メガネの前に女雄と同じグループのメンバーが集まる。


「犯人は誰だ、」

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