第20話 首吊り死体

声のする方へとひたすら走って行くと女みたいな男がいた。

このあだ名は少し長すぎるな。

これから女雄じょおと呼ぶことにしよう。


僕達に気がつき、安心したのかその場に座り、大きな声で泣き始めた。


「どうしたんですか?」


僕は女雄の背中をさすった。


「これはひどいな、」


どうやらメガネは何かに気がついたようだ。


僕はメガネの見ている方へ視線を移した。


そこには木にぶら下がった死体が見えた。

その人の首は伸びていた。

人って首吊りをするとこんな感じになるんだな。


「ありがとう背中さすってくれて。」


女雄はそういうと立ち上がった。


「あーこれは見ちゃいけないやつだね。罪人でも平気で見れる人は少ないと思う。」


オ゛エ゛エ゛エ゛


ジョティーヌはこの死体が衝撃すぎて吐いてしまった。


「あー大丈夫?」


鳶がジョティーヌの元へと駆け寄る。


「ごめんなさい。気持ち悪くなってしまったわ。」


「僕はとりあえず少女を呼んで死体を隠せるような物を持ってきます。このままでは来たみんなが「また死体か?帰りてえ」」


眠くんが来てしまった。


「やべえ気持ち悪くなってきた」


そういうと走って家の方へと向かっていった。

ここから出るチームに入っている眠くん。

叫び声が聞こえて咄嗟に出てきてしまったのか、チームメンバーは誰一人としていなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る