第18話 投票結果発表1回目

ご飯を食べる時もチームごとに座る。

僕のチームは鳶、メガネ、ジョティーヌだ。

この中に正義人は何人いるんだろう?と考えながら席に着いた。


「ご飯を食べる前に投票結果を発表します。」


女性はそう言うとボードを持ってきた。


「今から罪人予想1位から3位を発表します。3位はこの人…」


そう言いながらボードの3位と書かれた横の紙をめくり始める。


「メガネさん。」


確かに見た目からして殺してそうだ。

しかも自分の手を汚さない系の人っぽい雰囲気がある。


「俺か、」


1番最初の投票は皆と会ってすぐだったから、見た目と言動で決めるしかなかった。

だから選ばれて仕方がないように思う。


「続いて2位はこの人…」


そう言いながらボードの2位と書かれた横の紙をめくり始める。


「1つ結びさん。」


確かに殺す的な発言をしていたし納得だ。

僕もこの人が1番殺してそうだと思う。


「俺かあ?」


1つ結びの男は笑いながら立ち上がった。


「ワハハハハ…いい予想だなあ」


この人イカれてる。


「続いて1位はこの人…」


そう言いながらボードの1位と書かれた横の紙をめくり始める。


「名足さん。」


自分で殺したとか言ってるから、名足に投票したやつは、その言葉を信じたということだ。


しかし何人当てたかが大事ってなんだよ。

当てた数が1番少なかった人にペナルティとか?


「罪人を当てた数が最も多かった者はマッシュヘアの方です。」


鳶が!?

さすがだ。


「マッシュヘアの貴方には自分専用のライトを差し上げます。これで夜道も安全に歩けます。もし何者かに出くわしても、このライトは頑丈ですので武器にもなりますよ。おめでとうございます。」


女性はそう言ったあと手を合わせた。


「それではご飯を食べましょうか。」

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