第15話 犯人をどうする?
「皆さん集まってください。」
僕が声をかけると面倒くさがりながらも皆がリビングに集まってくれた。
「今朝輝明が亡くなりました。その犯人はここにいる金髪の人です。」
ざわついた。
こうなる事はわかっていたが、思っていた以上だった。
「ここから出る」と身支度をしにこの場から出る人、「なら俺も殺しちまおうかなあ」という人もいた。
この声と話し方は聞いただけでわかる。
1つ結びの男だ。
「ここに残りたい人に聞きます。犯人をどうしますか?」
僕が言うとまたざわつき始めた。
「縛って隔離する一択だろ、」
メガネがキツい目で金髪を見た。
みんなもそれを聞き「賛成」と声を上げた。
「これで決まりだな、」
メガネはそう言うと、少女に声をかけた。
どうやらロープを頼んだようだ。
「あーでも復讐は果たせたんだからもう殺しはしないと思うけどね。」
「それは僕も思った。もし自分の大切な人がそんな目にあったら自分だって殺してるから。」
まあ自分は実際に犯人殺したんだけどね。
そう思いながら鳶を見た。
「そういえばお前俺のネクタイ盗んだだろ?」
メガネが金髪に聞いてくるのが聞こえた。
「ネクタイ?知らないな」
金髪がそう言った。
「なら一体誰が盗んだんだよ、」
メガネは周りを見た。
だがそれに答える者は誰一人としていなかった。
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