第14話 金髪
この金髪は投票1回目の時に「勝手に撮るな」って感じで話していた記憶がある。
仲良い人はいなかった気がするけど。
一体誰と会話してたんだ?
「おい、離せよ」
「すみません。強く掴みすぎちゃいました。」
「だから離せって」
金髪はまた腕をブンブン振った。
「聞きたいことがあるんです。それまで離しません。」
「そうっすか。で、聞きたいことは何?」
「それは「殺したか殺してないかだ、」」
僕が話している途中にメガネが割り込んで話してきた。
本当に自分勝手な奴だ。
「殺したって言ったらどうすんだ?」
「捕まえたままにする、」
「そっか、嘘つくよりかは本当のこと言った方がいいよな、すぐバレるし」
そう言うと金髪はニコッと笑った。
「俺は輝明を殺した」
どうやら金髪は輝明を殺したらしい。
殺害動機はずっと殺したかった相手だったからだと言う。
金髪の妹は輝明と付き合っていて、輝明のフレンドリーな性格から女友達も多く、浮気を疑い、そんな自分を嫌になり自殺した。
輝明本人はそれに気づいていなかった。
それにイラッときていつか殺してやると決意したとタバコに火をつけながら言った。
「偶然ってあるもんだな、殺しをしても捕まらないような場所で出くわすなんて…主催者は仕組んでるのかもな」
「そうだな、」
金髪が罪を認めたことによって、僕達は男をみんなのいる家へと連れていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます