第14話 金髪

この金髪は投票1回目の時に「勝手に撮るな」って感じで話していた記憶がある。

仲良い人はいなかった気がするけど。

一体誰と会話してたんだ?


「おい、離せよ」


「すみません。強く掴みすぎちゃいました。」


「だから離せって」


金髪はまた腕をブンブン振った。


「聞きたいことがあるんです。それまで離しません。」


「そうっすか。で、聞きたいことは何?」


「それは「殺したか殺してないかだ、」」


僕が話している途中にメガネが割り込んで話してきた。

本当に自分勝手な奴だ。


「殺したって言ったらどうすんだ?」


「捕まえたままにする、」


「そっか、嘘つくよりかは本当のこと言った方がいいよな、すぐバレるし」


そう言うと金髪はニコッと笑った。


「俺は輝明を殺した」


どうやら金髪は輝明を殺したらしい。

殺害動機はずっと殺したかった相手だったからだと言う。

金髪の妹は輝明と付き合っていて、輝明のフレンドリーな性格から女友達も多く、浮気を疑い、そんな自分を嫌になり自殺した。

輝明本人はそれに気づいていなかった。

それにイラッときていつか殺してやると決意したとタバコに火をつけながら言った。


「偶然ってあるもんだな、殺しをしても捕まらないような場所で出くわすなんて…主催者は仕組んでるのかもな」


「そうだな、」


金髪が罪を認めたことによって、僕達は男をみんなのいる家へと連れていった。

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