第25話 FXという仕事

翌日にセントラル短資から、ログインするための書類が送られてきた

早速銀行にいき母の残してくれた虎の子の200万を入金した。

いよいよ本番だ。

入金後確認取れるまで一日かかるので、明日からいよいよ本番になる。

昭は、チャートを開き、あれこれ明日の戦略を練った

それだけで楽しく、なかなかその日は寝付かれなかった。


次の日、朝早く眼を覚ました昭は、セントラル短資の画面から自分の

画面にログインした。

チャートを開くと、そこにはデモで使ったチャートとは全然違う

本格的なチャートがありました。

それだけで興奮物ですが、経済指標、売りシグナル、未来チャートなどその他の情報が満載で、自分で作り上げたオリジナルの売買システムなどはせこく見え

それ以上のデーターベース、シグナル分析があった


「これなら勝てる」そう昭は確信した。


早速取引にかかろうと思ったが、まだ朝の6時。

まだ事務手続きは終わってはいなかった


昭はイライラしながら、為替の動きを見ていた

デモで体験をしていた時に、東京時間で勝負したいと思っていたので

なお更イライラした。



為替は24時間

世界の3大市場は 東京 ロンドン ニューヨーク。

それぞれの市場が始まる時間は 9:00 18:00 22:00

になりロンドン ニューヨークの時間が重なる22時から3時の間が

一番取引が増え面白い時間帯になる

東京時間は値動きが少ない。

逆に言うと安全ともいえる。


昭は、セントラル短資の画面を見ながら、あれこれを考えていた時に

音声で「アメリカドル買いシグナルが発生しました」

ハ!!!なんだ、このセントラル短資はシグナルも音声で教えてくれるのか?

また「アメリカドル買いシグナルが発生しました」

ええええ!!これは凄い


直ぐにチャート見て動きを追っていくと30分位で値動きがあった

値動きは少しだったがこれは強い見方だった


セントラル短資使い方を夢中で読みはじめた


音声でのシグナルは自分で設定でき、自分の条件あった場合にシグナルが

出ることが分かり、昭は今まで勉強したノウハウを設定した。


時間はもう10時を回っていたので、音声シグナルを待ち

いよいよ取引が始まります。


11時少し回った所で来た!!


「アメリカドル買いシグナルが発生しました」


早速20万ドルで買いを入れた。


1時間足らずで30銭程値が動き、すぐに約定した


6万円ほど利益が上がった。


昭は部屋を飛び回る程興奮していた

「やった!!やった!!やったぞ」

今日一日で、そう、いや1時間で6万稼いだ!!!

そう思うと本当あの会社を辞めてよかったと心から思った。


それから6回ほど取引をして、一日で合計10万程稼いだ。


気づくと夜の10時になっていて、

東京時間で勝負したいと約束を決めたいたのに

ロンドン市場まで手を出してしまったが、東京より

はるかに外国の市場の方が値動きが激しく

そちらの方が魅力的だった。


パソコンに向かいっぱなしだったので、眼が疲れてベッドで

軽く寝転ぶといつの間にか寝てしまった。


「アメリカドル売りシグナルが発生しました」の音声で眼が覚めた


時計を見ると夜中の3時。

そうか為替は24時間だもんな。


昭はパソコンの画面からまた売りを入れた。

今回は、予想とは逆に円安になってしまい、2万円程

損をしていたが、まだ戻ると思いのままにしてしておこうかと

思ったが、彼の本には

「FXはいくら儲けたかではなく、いくら損を少なくしたか」である

と言う言葉を思い出し損切りを出した


初めての損には強い抵抗があったが、今日の稼ぎを考えると

そんなのは気にならなかった。


昭はこのFXにのめり込み、日常の生活は昼夜逆転し

ロンドン N.Y市場での短期トレードに集中をした。

「粋」には当然のごとく足が向かないことが多くなった

ただ土、日は市場がお休みなので、土曜日は気が向くと「粋」に足を運んだが

美和子は休みの日が多かった。


FXを始めて一ヶ月が経ち、昭は、警備会社の給料の3倍ほど稼ぐようになっていた

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