第24話 謎の女
帰り道時計を見ると17時頃だったので、久しぶりに居酒屋「粋」に向かった
ここ最近は投機の勉強で、すっかりご無沙汰をしていた。
また、美和子の顔が浮かび行って見ようと思った。
投機の勉強をして美和子に会えるのが楽しみにしていた自分が
いたのかもしれない。
「粋」の扉を開けると
「いらっしゃいませ」と女将のいつも声
「あら お久しぶり おめでとう。今年も宜しくね」
そういえばもう年が変わっていたんだ。
年賀状も来ない。メールも来ない、そんな季節感の無い男・・・
慌てて「今年も宜しくお願いします」と挨拶をした。
カウンターに座ってキョロキョロしていると、
女将が「ご注文は美和ちゃん?」と
また洒落た冗談を言った。
「いや~~まいったなぁ~~」
「お正月休み無しで出てもらったから、今週はお休みよ」
「そうですか」
一気にテンションが下がったが、居心地がいいここで今日は少し酔って帰ろうと
思った。
「いらっしゃいませ」と別な女性がお絞りを持ってきた。
年は20代後半と言う感じの女性でしたが、髪も結構濃い茶髪で
昭は苦手のタイプだった。
制服としてエプロンはしているが、Gパンがかなりのローライズで
テーブルの接客の時などパンツが見えそうだった
「昭さんでしょ」
「あ、ハイ」
「美和から聞いてます。」
「そうですか?」
何を聞いているんだ。凄い気になる言葉だった。
店はそこそこにお客さんが入り、聞ける状態ではなかったが、本当気になった
ビールを飲んでいると、女将さんがいつも通りのお任せ料理を出してくれた。
ビールを飲み終わると悔しいが「乾坤一」を頼んでしまう
乾坤一は、母の実家の隣町の大沼酒造と言う所で仕込んでおり
元来小さな酒蔵で、仕込みの量も少なく丁寧に作られているお酒です
できたお酒はお米の旨味を感じながらも、キレのあるしっかりした味わいです。
隣町だからっだたのかも知れませんが、家にはいつも常備していました。
昭はこのなんともいえない甘い日本酒が好きだった
親父も好きだった日本酒が、自分も好きなことに
嫌悪感はあったが、酒乱でないことに言い訳をしながら飲んでいた。
乾坤一をその女性が持ってくる時に、エプロンの胸元から
ふくよかなブラに包まれた胸が見えた
本当露出の高い女だと思った。
「昭さんこれ好きなんでしょ」
「ええ、、まぁ」
「私もこの日本酒好きなんですよ」
そんなことどうでもよかったが、下に来ているTシャツの胸元がゆるく
ブラからはみ出しそうなふくよかな胸が目の前にあり
昭は少し興奮していた。はっと気がつき女性を見ると
「フフフフ」と笑って行ってしまった
お店も混んできて、投機の話でもと思って来たが
美和子もいないし、惰性で飲んでいるような感じがしここにいるのも面倒になった。
女将さんに会計を頼み店を早々に後にした。
アパートに戻ると無性に美和子に会いたくなった。
連絡先も分からずどうすることも出来なかったが美和子のことを考えると、また興奮して股間がむずむずした
昭は、自然と股間に手をやり上下に擦った。
快感は直ぐにやってきて、欲望をティッシュに吐き出した。
気分が落ち着くと自分の性欲に美和子を考えてことが急に恥ずかしくなり
また熱い好きな人を思う気持ちだけになった。
「美和子 愛しているよ」そう口から自然と出た。
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